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Michael Landauインタビュー (3/3)

 

機材について

PCI:うちのサイトの読者から、機材についての質問がいくつかきていますので教えて下さい。 1月18日のベイクドポテトのライブでは、フェンダーのサンバーストのストラトをメインで使用されていたそうですね。 あれは最近のお気に入りなんですか? 70年代初期のものですね? 確か去年まではフェンダーのブラックのストラトを、タイラーでモディファイしたものをメインで使用されていたと思いますが?

Michael:トリオのライブでは3本ギターを使うよ。 それぞれチューニングが違うんだ。 サンバーストのストラトは68年のもので、ダンカンのピックアップが付いてるんだ。 スタック・ピックアップがフロントとミドルに、アンティクイティー・ハンバッカーがリアに付けてある。 チューニングは、Eフラットにダウンして、弦は.011から.049が張ってあるんだ。 タイラーギターの黒のクラシックは標準のチューニングで弦は.010から.046が張ってある。ピックアップは同じダンカンさ。そして3本目がタイラーのバーニングウォーターでチューニングはローをBにダウンしてあるんだ。

Photo by Taro Yoshida (Copyright 2002 Taro Yoshida)  

PCI:通常この3本をライブでは使用されるんですね?

Michael:トリオのギグではそうだね。Dyno FourやStolen Fishでは標準チューニングで1本だけ使うことが多いよ。

PCI:NAMMの時のトリオのライブでは、サンバーストのストラトが本当に良い音でした。

Michael:そうだろ? 有り難う。 クリスピーでクランチでナイスだよね。

PCI:アンプの方ですがここ数年フェンダーのスーパーリバーブを使われていますが、あれはダンブルの改造したものですか?

Michael:2台あるうちメインで使っているやつはダンブルの改造したものだよ。 アンプを元から作り直すくらいの改造をしてある様だよ。

PCI:オリジナルとどの様な違いがあるんでしょうか?

Michael:言葉で説明するのは難しいけれど微妙なタッチに繊細に応答し、音が前に出てくるんだけど、気に障るほどブライトでは無いんだ。あまり技術的なことは判らないがアウトプットの所に色々彼なりの工夫がある様だよ。Very Coolだよ。もう1台のスーパーリバーブは標準品だよ。ただスピーカーだけはケンドリックスに替えてあるんだけどね。

PCI:あなたの持っている他のアンプもダンブルに改造してもらっているんですか?

Michael:彼には他にも4台のアンプの改造をずっと前から依頼済みだけど、まだその4台を彼は改造してるよ。(笑) スーパーリバーブ、バンドマスターのヘッド、マーシャルJTM45、それと4X10のベースマン。 今どういう状況かは判らないけど彼のところにまだ全部あるよ。(笑) でも、時間はかかるけど彼は本当に凄いよ。 

PCI:ダンブルのアンプは日本にも大変多いようです。 最近手に入りにくくなったのでよけい希少価値が出ている様ですね。

Michael:彼はもう最近アンプあまり作らないからね。

PCI:フェンダー以外に興味のあるアンプはありませんか?

Michael:やっぱりダンブルのアンプかな。Slide Winderという彼のオリジナルアンプ45Wを今日彼と会って試すつもりさ。それ以外にもAngel's Breathという15W程度の小さなアンプも作る計画あるらしいよ。それからNAMM以来、Dr.Zアンプにも注目してるよ。 

PCI:判りました。 最近お気に入りのエフェクトペダルは?

Michael:僕が今使っている機材については、後で写真を撮るといいよ。もうプリセットしてあってこの3年間使っているペダルはずっと一緒だと思うよ。

PCI:それらはカスタムオーディオで改造されているんでしょうか?

Michael:基本的にはペダルはオリジナルのままだよ。カスタムオーディオでは、スイッチングシステムのみ作ってもらっているんだ。

PCI:Black Cat Vibeをずっと使ってみえますが、コーラスかバイブかどちらがお好みですか?

Michael:ユニバイブの方だね。

PCI:アリオンのコーラスも使ってみえますがこれはオリジナルのままでしょうか?

Michael:確かカスタムオーディオのボブ・ブラッドショーが、バッファーを入れてレベルが同じになる様にしたと思うけどそれだけだよ。 オリジナルのままでいい音がするよね。 

PCI:以前はラックものをたくさん使っていたあなたが、コンパクトエフェクター、ビンテージアンプ、ビンテージギターを使いはじめたことによって、他の多くのミュージシャンが同じようなスタイルへと変わっていきました。 この様な大幅な機材の変更には何か理由があると思うのですが、やはり音の太さや抜けの良さですか? それともそれまでの音に飽きたとかですか?

Michael:確かに以前はビッグラックを使ってたね。まず最初はアンプをコンボアンプに替えたんだよ。その方がギターのリアルサウンドが得られるんだ。トーンは太く、大きくなる。プリアンプから色々なエフェクターを通した音は、あまり良くないことに気づいたんだよ。それですっぱり止めたんだ。質問への答えだけど、やはり音の太さや抜けの良さが理由だね。今の僕のシステムは中々うまくいってるんだよ。マイケル・トンプソン(Michael Thompson)とも相談して作ったんだ。

PCI:マイケル・トンプソンとは我々も仲がいいんですが、今でもよく会うんですか?

Michael:いつもって訳ではないが時々ね。 彼はエフェクター・フリークだよね。(笑)

PCI:本当ですね。 さて、最近ジョン・サーのギターを入手されたと思いますが、タイラーとの違いはどういったところでしょうか? 最近の使用機材の流れからして、よりビンテージと言うか、ギター、アンプの基本的な音を大事にされているように思えるのですが、その辺に関係あるのでしょうか?

Photo by Taro Yoshida (Copyright 2002 Taro Yoshida)  

Michael:特にそういう訳ではないね。タイラーもビンテージなギター作ってくれたし。 ジョン・サーもクラシックなシングルコイルPUのストラトを作ってくれたんだ。 友達だし、彼のギターも是非弾いてみたいと思ったのさ。 セッションに行くと多分10本位違うギターを弾くから。 今でもメインのギターはタイラー、クラシックの黒だよ。

PCI:それからドン・グロッシュ(Don Grosh)のギターもお持ちと聞きましたが、どう評価されていますか?

Michael:大変よく出来たギターで好きだよ。 僕の持っているDon Grosh Guitarは、ホロー・ボディーでP90のPUでクラシックなサウンドが出るんで気に入ってるよ。

PCI:時には使われるんですか?

Michael:セッションではいつも必ず持って行って使っているよ。

PCI:ボブ・ブラッドショーとは大変仲がいいそうですが、最近彼がどうしているかはご存知ですか? 日本の読者から彼の製品が日本にあまり入らないのでどうなっているか聞いてほしいという質問がよくあるんです。

Michael:いい質問だね。(笑) 彼は仕事はちゃんとやっていると思うんだが、趣味でライブレコーディングしたりするのにも凝っているんでね、忙しそうだね。 今度聞いておくよ。

PCI:今度是非インタビューさせて頂こうと思います。 さて、弦やシールドはこだわっているものありますか?

Michael:弦はダダリオで、シールドはベルデンの#9778がいいね。高いケーブルとも比較してみたけどサウンドはこのシールドが一番良かったね。George L'sも悪くないけど。

PCI:大変参考になりました。 日本の読者にも喜んで頂けると思います。有り難うございました。 

ガールフレンドにギターを教える優しいマイケル

(1/30/2002) 大変優しい人でした。 悪友ルークとは対照的に物静かな雰囲気でしたが、ギター、音へのこだわりについては共通する鋭い感性の様なものを感じました。
この後、Dr.Z AmpRobotalkの試奏をして頂き、Dr.ZはMAZ-18 Jr Comboを気に入って頂きしばらくお貸しすることになりました。 ロボトーク(Robotalk)については、下記の手書き直筆コメントを頂き、今後レコーディングなどで使って頂けるとのことです。

" ROBOTALK! COOL PEDAL. THE ENVELOPE FILTER HAS A NICE AGGRESSIVE SOUND TO IT"
Michael Landau