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NAMM 2002
at Anaheim リポート
 

今年もロサンゼルス郊外のアナハイムで1月17日から20日までの4日間、NAMM ショーが開催されました。 テロの影響、不景気で心配していましたが、こんな時こそ音楽で嫌な空気を吹き飛ばそうと盛況でした。(東海岸のお客さんはやはり少なかった様ですが。)不況の中何か活路を見出そうとする日本からの来場者も多く、また元気いっぱいの韓国や中国からの訪問者、出展者も増えており、またアメリカのギタービルダーはどこもたくさんのバックオーダーを抱えて大忙し。 アメリカの底力を示す展示会でした。

今年もPCIはKTS Titanium Section様のブースの一部をお借りし、出展しました。チタン製パーツという日米のプロミュージシャンの間で話題の製品とPCIのアメリカでのネットワークとロボトークが相乗効果を発揮し、Dean Parks, Michael Landau など多くのプロミュージシャンで賑わう忙しいブースでした。

そんなブースの写真と展示会場の写真が満載です。下記をクリックして下さい。(NAMMは楽器の展示会ですが、良い音楽を創るのは人間です。 今回は音楽を創る素晴らしい人達の写真を集めました。)

そして、スティーブ・ルカサーやジェイ・グレイドンが今でも尊敬する伝説のスタジオ・ギタリスト、ディーンパークスが、チャック・レイニーとNAMMショーでライブをやるのでDr.Zアンプを貸してくれないかと頼みにみえました。 素晴らしい演奏でした。 このライブレポートは必見です。

その他NAMMのタメになる裏話です。

*フェンダーのマスタービルダーのDennis Galuszka氏とチタンサドルの話をしていたときの話です。 
去年の12月にナベサダのコンサートツアーで日本へ行ったロベンフォードが使ったブラックのロベンフォードモデルは僕が作ったんだけど、ロベンが日本へ行く1週間前に渡したんだ。日本から戻ったロベンにギターの調子はどうだったと聞いたら、「特に問題は無かったけどシャーラーのブリッジを日本でチタンサドルの物に変えたらすごい音が良くなった」って言われて気になっていたんだ。早速自分でも試して見るよ。
と言って彼はチタンサドルを購入していきました。このことは後日、ロベンに確認してまたレポートします。

*もう一つロベンの話ですが、(下記の件はまだ本人に確認は取っていませんが、信頼できるところからの話なので間違いはないと思います。) ロベンのフェンダーとの契約が去年で終了し、ロベンは契約の更新をしないことにしたそうです。ライブでもレコーディングでもメインで使用しているのは1960年のテレキャスターと1953年のゴールドトップレスポールなので、やはりビンテージのサウンドが彼の好みなのでしょう。

*ナッシュビルのテレマスター、ジョニーハイランドがブースにやって来ました。彼は去年日本の楽器フェアーでの活躍で記憶に新しい方も多いと思います。ロボトークのエンベロープフィルターにかなり興味を持ちやってきたようです。しかも彼はジヨーバーデン・ピックアップがお気に入りで彼のメインギターは全てジョーバーデンピックアップに変えてあるそうです。 ダニーガットンの再来といわれる彼の今後が楽しみです。

*1/18にベイクドポテトでマイケル・ランドー、トスパノス、ジミー・ジョンソンのトリオのギグがありました。 この日はNAMMショーの最中で、会場のアナハイムから1時間もかかるのにもかかわらずかなりNAMM の関係者が大勢きていたようです。普段にもまして気合いの入ったプレイを展開してくれました。アンプはいつものようにダンブルがモディファイしたブラックパネルのフェンダースーパーリバーブが2台、気になったのは彼のギターです。 これまでタイラーのクラシックのブラックか、フェンダーのSTのブラックのタイラーモディファイのものがメインだったのですが、この日の彼のメインギターはフェンダーの68年のサンバースト、ヘッドのロゴもフェンダーのままで、ピックアップのメーカーは解りませんが、S−S−Hに改造したものでそれ以外はストックのままでした。 ほかにはタイラー・クラシックのブラックのギターとバーニングウオーターを使用していました。 このサンバーストのフェンダーの音が非常に良かったです。 後の2本はチューニングが違うのかもしれませんが、フェンダーのこの頃のギターがこんなにいい音がするのかとびっくりしました。 

マイケル・ランドーにライブの後チタンサドルの話をしたら、早速次の日ストーレンフィッシュのベースのクリスとやって来て、サウンドチェックをしてくれました。 ブースにあった Dr.Z MAZ-18でサウンドチェックをし「最近うわさに聞いてたけれど一度、Dr.Zアンプをスタジオで試してみたい」というので後日試してもらうことになりました。 その日はチタンサドルのサンプルを1セット持っていったのですが、NAMM のあと、ジョン・サーの工場に行くと、ジョンからチタンサドルのST用フェンダーピッチのものを2セット注文したいといってきました。 誰のギターに着けるのかと聞いたら、ランドーのギターにつける、彼から電話で頼まれたということでした。 何とフェンダーのブラックSTは、今、ジョンがオーバーホールをしているそうです。 フレット打ち変えのためにフレットを抜いた状態のあのタイラーのロゴを貼りまくったネックを見せてくれました。 何とフェンダージャパンのネックでした。 またすでにランドーはサーギターのTEタイプとSTタイプを持っているそうです。 広い様で狭いロスの業界でした。