Johnny Hiland インタビュー
マイケル・トンプソンなどプロ・ギタリスト達が絶賛のナッシュビルのギタリスト、Johnny
Hiland(ジョニーハイランド)が2003年NAMMショーで(NAMMショーレポートはこちら)KTS社/PCIのブースに来てデモ演奏をしてくれました。人気者のジョニーは超多忙で、NAMMの後なかなかスケジュールが取れませんでしたが、やっとインタビューに答えて頂くことができました。インタビュー後には手書きの礼状まで頂き、本当に気持ちの良いナイスガイでした。(5/15/2003)
PCI:まずは生い立ちについて教えてください。またどうしてギターを始めたんですか? Johnny:1975年1月18日生まれ、メイン州のWoodlandという町で育ちましたが、子供の頃、眼振(nystagmus)という目の病気で盲目と診断されました。同じ年ごろの子供たちと一緒に遊んだりもできず、友達もできず、少し困難な幼少時代を過ごしました。だからギターを始めたんですね。僕の祖父、John "Hike" Hilandは1939年から1945年までギターを弾いていたんですが僕の父が生まれて6ヶ月の時に他界しました。そしてその祖父のギターは父に受け継がれたのですが、父は全く手を触れなかったんです。そのギターを父が僕にくれたのは3歳の時でした。 PCI:ダニー・ガットンの影響が大きいと思いますが、その他にあなたのギタープレイに影響を与えたミュージシャンは? Johnny:子供の頃は、地元のフェスティバルやコンテストでブルーグラス・ギターを何年も弾いていました。ある時メイン州Bango という町で、Ricky Skaggs を見て、彼のテレキャスターに感動したんです。そして両親にねだってテレキャスターを買ってもらいました。それからは何年もの間、Ricky Skaggs, Albert Lee, Brent MasonそしてDanny Gatton をとにかく聴いて勉強しました。真の "CHICKEN PICKER" になりたかったんです。ロック・ギターもよく聴きましたよ。Van Halen, Joe Satreani, Steve Vai など。ブルースでは、Stevie Ray Vaughan, Robben Ford, Sonny Landrethが好きですね。そして学校を卒業して、ギタリストになる夢を追いかけて1996年にナッシュビルへ移ったんです。今言ったギタリスト達の音楽は今でも聴いて影響されていますが、その中でもDanny Gattonのギターは勉強した中でも大変難しいです。彼は間違いなく世界でベストのテレキャスター・プレイヤーです。彼の遺産を引き継いで伝えていくために最前の努力をしたいと思っています。 PCI:ジョーバーデン・ピックアップを使ってみえますが、他のビンテージタイプのピックアップと比べてお気に入りのところを教えてください。 Johnny:色々なピックアップを試しましたが、今まで使った中でJoe Barden Pickupが最もホットで忠実にプレイに応答してくれるんです。もちろん僕のギター・ヒーローであるダニー・ガットンも使っていたのも納得ですが。 PCI:テレキャスターを使用されていますがミドルピックアップが付いていますね? これもジョー・バーデンのS-Deluxeの様ですが、どの様なコンビネーションで使用するのでしょう? Johnny:新しいFender Custom Shopのテレキャスターでは、3つのジョーバーデン・ピックアップを使っています。スタジオ・プレイ用には基本的にダニー・ガットンと同様に広い範囲のサウンドが出せるテレキャスターを望みます。従ってネックとブリッジにはジョー・バーデンの標準TEピックアップを付けています。そしてミドルにジョー・バーデンのS-Deluxeを付け、5-wayスイッチで僕のサウンドを完璧にできるんです。配線は若干通常と違うと思います。ブリッジ側からネック側への順で、ポジション1, 3, 5は標準テレキャスターと同じ設定です。つまり、1: Bridge, 3: Bridge + Neck, 5: Neck となります。そして、ポジション2はBirdge + Middle, ポジション4はMiddleのみと設定してあります。 PCI:メインで使用しているアンプとエフェクターを教えてください。 Johnny:アンプは65 Reissue Black Face Twinが最高ですね。2つのCellestion G-12と共に使っています。素晴らしいクリーントーンが出ます。ペダルボードはナッシュビルの "GIG BOX" が設計して組んでくれました。Visual Soundのペダル、The Route 66をコンプレッションとオーバードライブに、そしてH2Oをディレイとコーラスに使っています。そしてXoticのRC Boosterをクリーンなパンチサウンドに使います。他には、Voo Doo Lab, Digital MusicのThe PROCTAVIA、BossのTU-2 Tuner。全てVoo Doo Lab Pedal Powerで電源供給されます。 PCI:一昨年(2001年)10月に東京の楽器フェアでお見かけしました。Dr.K こと徳武さんとは仲が良いようですが、知り合ったきっかけは? Johnny:2001年の楽器フェアで、日本へ行きモーリスギターを弾くことができ本当に光栄でした。モーリスギターがDr.K と私を引き合わせてくれたんです。2つのショーを彼と一緒に演ることができました。素晴らしいプレイヤーです。また是非会いたいです。 PCI:アメリカ国内での活動状況を教えてください。ライヴツアーがメインですか? また、いつもはどの様なミュージシャンと活動しているのでしょう? Johnny:ナッシュビルでは、The Don Kelly Bandというバンドでもう4年以上コンスタントにプレイしています。それからナッシュビルにいる時はできるだけスタジオワークに集中する様にしています。最近では Hank Williams III の新アルバムでプレイしました。後はマネージャーのMacと全米の多くの音楽学校(AIM, GIT, LAMAなど)で演奏したりクリニックをしたりしています。 PCI:新しいアルバムは? Johnny:現在製作中です。2003年からは新しいJohnny Hiland のアルバムはSteve Vaiのレーベル"Favorid Nations"で発売されます。音楽的にも大きな影響を受けた彼のレーベルで扱ってもらえるので大変嬉しいです。 PCI:来日される予定もありますか? Johnny:今年行く予定をしています。Nokie Edwards, James Burton, T. Bresh, Dr.K と一緒に11月28日から日本で演奏できると聞いています。今から楽しみにしています。 PCI:The Original Slide Guitar Clipというのはあなたのアイディアですか? Johnny:そうです。私にとっては便利なんです。スライドがどこへ行ったか探さなくていいので。(笑) 実際のデザインはナッシュビルにいる友人がやってくれました。こちら↓をご覧ください。 PCI:最近よく聴くCDは何ですか? Johnny:未だにダニー・ガットンや影響を受けた好きなギタリストのCDを聴きます。その中でも最も好きなのは、 PCI:2003年NAMMショーではXotic Effectsを大変気に入って頂いた様ですね? Johnny:素晴らしいペダルですね。大変気に入っています。中でも最も気に入っているのがRC Boosterです。大変クリーンで弾いた通りに応答してくれます。AC Booster は素晴らしいディストーションですね。Robotalkもユニークでいいですね。AC Adapterも使える様になったら言うこと無しです。 PCI:有り難うございました。RobotalkはAC Adapter使えるバージョンも特注でできる様になりました。 |
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