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Buddy Whittington インタビュー(その2)

 

Photo by Hank Van Sickle

John Mayall & Blues Breakersがイギリスではエリック・クラプトンと共演し、日本ではフジロックフェスティバルに参加しました。ブルース・ブレーカーズのギタリスト、バディー・ウィッティングトンに電話インタビューでエピソードなどお聞きしました。(8/11/2003)

PCI:今回7月25日(金)26日(土)とフジロックフェスティバルに出演されましたね?

Buddy:はい。東京から4時間も離れた所でやるってのは知らなかったよ。とてもきれいな所だった。 

PCI:日本へ行ったのは今回が初めてですか?

Buddy:僕は初めてだよ。ジョンと他のメンバーは前に来たことがあるんだけどね。 

PCI:日本の印象はいかがでしたか?

Buddy:素晴らしいよ。楽しかったし、いい人達にもたくさん会ったよ。演奏した場所もきれいな所だったし。ただ残念ながら2日とも雨が降ったけどね。それでもたくさんの人が観に来てくれた。レインコートを着てね。 

PCI:どのステージで演奏したんですか?

Buddy:苗場で最初のステージはオレンジコートでセカンドステージはフィールド・オブ・ヘヴンだった。 

PCI:お客の入りはどうでしたか?

Buddy:窓からショーの前に外を見てたんだけど、本当にたくさんの人が来てくれたよ。他にも別のステージで色んなミュージシャンが演ってるんで、それを入れたらすごい人数だと思うよ。ベン・ハーパー、ビヨークなど大物がたくさん来てたからね。 

PCI:他のミュージシャンとも交流があったんですか?

Buddy:少しはね。控室が近かったから。ただ僕の見たいミュージシャンのショーは僕達のショーと結構重なっていたんで、あまり観ることが出来なかったんだよ。

PCI:結局日本には何日滞在したんですか?

Buddy:木曜日に日本に着いて金、土とショーを演り、日曜日にはもう帰って来たよ。

PCI:タイトスケジュールでしたね。それではあまり日本を満喫という訳には行きませんでしたね。 

Buddy:そうだね。でも日曜日東京に帰る道中に少しだけ日本の田舎の風景なんかは見れたけどね。  

Photo by Hank Van Sickle

 

PCI:バンドメンバーはいつものブルース・ブレイカーズですよね?

Buddy:そう絶好調のいつものジョン・メイオール&ブルース・ブレイカーズのメンバーです。(笑)

PCI:観客はアメリカと比較して如何でしたか?

Buddy:アメリカよりも若い人達が多かったね。たくさんのキッズとブルースを楽しめて楽しかったよ。 

PCI:ジョンの調子はどうでした?

Buddy:ジョンはいつも最高だよ。 

PCI:ギターとアンプは何を使ったんですか?

Buddy:いつものLentzのストラトとDr. ZMAZ-38ヘッドを使ったよ。スピーカーキャビネットはDr. Zの2x12、それにDr. Zのプリスクリプションも一緒に使った。素晴らしいサウンドだったよ。 

PCI:観に行けなかったので残念です。さて、日本へ行く前にリバプールでエリック・クラプトンと一緒にコンサートを演ったそうですね。 

Buddy:うん、確か7月19日だったね。 

PCI:それはどんなコンサートだったんですか?

Buddy:ユニセフ主催のチャリティーコンサート。ジョン・メイオールの70歳の誕生日を記念して企画されたんだ。収益は幼児虐待問題のために使われるそうだよ。ジョンは実際には11月に70歳になるんだけどね。 

Photos by Maggie Mayall
Courtesy by John Mayall
The encore, "Talk To Your Daughter". L to R: Mick Taylor, Tom Canning, John Mayall, Eric Clapton, Joe Yuele, Hank Van Sickle, Buddy Whittington, and Chris Barber.

 

PCI:会場はどこだったんですか?

Buddy: LIVERPOOL DOCKSという所だった。4,500席のチケットはあっという間に売り切れたそうだよ。 

PCI:誰が一緒にプレイしたんですか?

Buddy:ミック・テイラー、エリック・クラプトン、クリス・バーバー(Chris Barber)が一緒にやってくれた。クリスはトロンボーンプレイヤーで、60年代に初めてブルースをイギリスに持ち込んだミュージシャンだよ。 

Photos by Maggie Mayall
Courtesy by John Mayall
The Bluesbreakers with Eric Clapton. L to R: John Mayall, Tom Canning, Joe Yuele (behind drums), Hank Van Sickle, Buddy Whittington, Clapton and Chris Barber

 

PCI:ブルース・ブレイカーズでショーを演って、そこにエリック・クラプトンやミック・テイラーがゲストとして参加した訳ですね?

Buddy:そうだよ。それに3人のホーンプレイヤーも参加してくれた。ヘンリー・ローサー(Henry Lowther)がリードトランペットだった。 

PCI:エリック・クラプトンと同じステージで同じ曲で共演したんですね。 

Buddy:そう。まずいつもの通り我々ブルース・ブレイカーズで演奏を始め、ジョンを迎えアルバム、Storiesなどから何曲か演り、その後ミック・テイラーがいた頃の曲をやる時にはミックが登場し何曲かやったんだ。そして、その後ミックと交替でエリック・クラプトンが登場し、エリックが居た頃の曲を演った。All your love、Hideaway、Have you heardとかを演ったんだ。その後エリックがHoochie Coochie Manとフレディー・キングのI'm tore down を歌ったんだよ。その後ジョンとエリック2人だけで何曲かやった。ジョンがブギウギピアノを弾きエリックがギターを弾いた。そしてジョンが歌った。すごく良かったよ。 

John Mayall手書きのセットリスト

Photos by Maggie Mayall
Courtesy by John Mayall
This is John Mayall's handwritten set list.
The set includes a 2-number encore,
but because of curfew, #19, "A Hard Road" had to be eliminated.

 

PCI:何時間のショーだったんですか?

Buddy:2時間半演ってまだ延長したと思うよ。

PCI:それは盛り上がったでしょうね。 

Buddy:すごく楽しかったよ。CD, DVDが発売されると聞いているよ。 

PCI:どこから出るんでしょう?

Buddy:イーグルレコード(Eagle Record)から販売されると思うよ。 

PCI:ミック・テイラーやエリック・クラプトンと演奏するのは今回が初めてですか?

Buddy:ミックとは何回か演ったことがあるんだけど、エリックとプレイするのは今回が初めてだった。何度か会ったことはあるんだが。エリックはジェントルマンでグレートプレイヤーで演奏も上手くいって嬉しかったよ。

Photos by Maggie Mayall
Courtesy by John Mayall
John Mayall, Eric Clapton and Chris Barber
as a trio for "Please Mr. Lofton".

PCI:何か面白いエピソードはありませんでしたか?

Buddy:エリックとリハーサルをやってる時、エリックはHideawayをもう長いこと弾いてないのでどうやって弾くんだと僕に聞いてきたんだよ。「教えてもいいけどこれは全部エリックから習ったんだよ」って言ったのさ。(笑)

Photos by Maggie Mayall
Courtesy by John Mayall
Joe Yuele and Buddy Whittington.

PCI:リバプールのショーでは機材は何を使ったんですか?

Buddy:やはりLentzのストラトとDr. Z MAZ-38のヘッド、Dr. Zの2x12キャビネットだよ。

PCI:エリック・クラプトンの機材は何でしたか?

Buddy:フェンダーストラトキャスターの初期のエリック・クラプトンモデルだったね。アンプはCornellというイギリスのデニス・コーネルという人が作ったツイード・ツインのレプリカ。 

Photos by Maggie Mayall
Courtesy by John Mayall
Backstage: John Mayall and Eric Clapton, hangin' out before the show.

 

PCI:CDやDVDが出るのが楽しみですね。

Buddy:ステージではいい音してたし、後はレコーディングがうまくいったかどうかだね。 

PCI:今年後半のブルース・ブレイカーズの予定はどうなっていますか?

Buddy:この後コロラドやアメリカ東海岸のツアーが入っていて結構忙しい。9月にはレバノンでコンサートもあるんだよ。

PCI:中近東のレバノンですか?

Buddy:そう、ブルース・フェスティバルみたいなものがあるらしい。そして11月にはヨーロッパにツアーに出る予定。 

PCI:相変わらずすごいスケジュールですね。日本へまた行く予定はありませんか?

Buddy:いまのところまだ無い。僕はもっと行きたいけどね。日本の皆さんに宜しく。フジロックで会った日本人の人たちは皆素晴らしかった!

PCI:了解です。有り難うございました。

ジョン・メイオール(John Mayall)のインタビューはこちら
バディー・ウィッティングトンのインタビュー(その1)はこちら
John Mayall & Bluesbreakers at Blues Festival ライブレポートはこちら