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2002年12月 6日

第1回:TURBO BLENDER

どーも。PCIさんとはいろんな意味で仲良くしてもらってる竹田と申します。えーと,ラムトリック・カンパニーという会社をやってるんですが,会社とは名ばかりで,私のほかには時々やってくるアルバイトがいるだけです。ギターやベースやそれ用のパーツを作ったり,修理をしたりして何とかやってます。今回PCIさんのご厚意により,この一角でちょっと宣伝っぽいこともしていいよってことだったので,ギターやベースや修理なんかの話をしながら,さりげなくも露骨に宣伝などしようかと思ってます。どうかひとつ,よろしくお願いいたします。


 タイトルのLUTHIER'S
TALK Ⅱですが,94年から99年にかけて発行されていたGUITAR GRAPHICという雑誌をご存知でしょうか?一部のマニアの間ではすでに高値で取引されている本のようですが,実は私,この雑誌に連載を持っておりまして,そのタイトルが"LUTHIER'S
TALK"だったのですよ。で,惜しまれながら休刊になったGUITAR GRAPHICに思いを馳せつつ,ここにコラムのタイトルを復活させたという次第です。まぁ,さほど深い意味はないです。


 さて,それでは早速わが社のおすすめ商品"TURBO
BLENDER"の紹介をさせていただきましょう。




クリックで拡大できます。


 TURBO
BLENDERは3シングルコイルを持つストラトキャスター系のギター用のサーキットで,ポット3個とレバー・スイッチから構成されています。プリアンプではないので,電池などは必要ありません。ノーマルのサーキットをはずして,TURBO
BLENDERに交換すると,コントロールはマスター・ボリューム/マスター・トーン/ブレンダーという構成になります。そして,ピックアップ・セレクターがミドル/ミドル+リア/リアのポジションの時にブレンダーを回すと,それぞれのポジションにフロント・ピックアップがシリーズ(直列)でブレンドされていきます。この“シリーズ”が肝で,通常のシングルコイルでは考えられない太くてウォームなサウンドが得られます。ギターの外観はまったく変わりませんし,ブレンダーを使わなければ,ノーマル・ストラトの音ももちろん出ます。トーン・コントロールにはオイル・キャパシターを使用しています。ね?何だか良さそうでしょ?


 実はTURBO
BLENDERにはお手本というか,インスパイアされた他社の商品がありました。今を去ること6~7年前のある日,その商品をギターに取り付けたお客さんから相談を受けたのです。「取り付けたんだけど,説明書に書いてあるようなパワー感が出ないんだよねー。」その商品はブレンド方式がシリーズでなくパラレル(並列)だったので,当然パワー感は出るはずもなく,むしろブレンドすると音量は下がってしまう回路構成になっていました。そこで,「それに対する俺の回答はこれだ!」とばかりに作り上げて,一気に商品化してしまったのがTURBO
BLENDERなのです。それ以来いまだにまぁまぁ売れてるんだから,なかなか息の長い商品ですなぁ,などと自画自賛。



投稿者 admin : 2002年12月 6日 23:24