« 2001年12月 | メイン | 2002年3月 »
2002年2月10日
第7回:スティックの替わりに「わら」を使った!?
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。遅ればせながら今年もNYからコラムをお届けする事になりましたので、どうぞ宜しくお願いします。
NYは今年に入ってからこの時期にも関わらずいきなり20℃になったり、そうかと思うと-12℃まで気温が落ち込んだりと寒暖の差が激しくその割りには雨が降らない日が続いていて、NY市も節水するように呼び掛けています。なにやらNY市の水がめの貯水量がかなり減って来ているとの事で、この分で行くと夏辺りにはかなりやばいとか。自分も歯を磨く時など水を出しっ放しにしないように心掛けている今日この頃です。
最近隣に住んでるおやじが『今年は雪が降らなくていいね』なんて言ってたけど、まあNYはもともとそんなに雪は降る方じゃないんだけど、それにしても本当に雪は少ないです。
札幌出身の自分にとっては冬っていうと雪があった方がなんか落ち着きます。やっぱり北海道人なのかな。暑いより寒い方が好きだし。ちょうど札幌は雪まつりが終わった頃で、ふと考えてみたら1988年の秋にアメリカに来て以来見ていないから、もう14年も見ていない事になる。うーん、来年辺りはこの時期に一度帰ってみようかな、なんて思ったりもしています。
前置きはこの位にして、1月2月の半ば(このコラムを書いている現在)まで音楽的にはNY市内で地元のバンドでのクラブギグが中心と、あと幾つかのプロダクションからのプロジェクトが現在進行形といったところです。
結構印象に残っているのが、2月1日にあった Ex Caminosと言うジャズロックバンドのギグで、Knitting Factory の Knitactive Sound Stage (ニットの中では一番小さいホール、50人 Max)での演奏でしたがキャパを20人上回る人が入ってくれて(70人)、皆総立ちで踊りまくってなかなか楽しいギグでした。
そうそう、今回このギグではホールが小さいのと(本当小さい)、グルーブ感を削りたくないけど音量にも気をつけなければならなかったので、通常のスティックではなく Promarkから出ているHot Rod という、自分では"わら" と呼んでいる物を使ってみましたが、これがなかなか評判が良かった。昔NYのブルーノートでマークコープランドのジャズトリオで
デニスチェンバースがこれを使っていたのを思い出して使ってみたんだけど、ふりを大きくしても大音量にならないし(特にシンバルが)、結構この手の場合は自分には良いかな、なんて思ってしまいました。なにせ普段は大音量なので。
プロジェクトの方はこれから売り出そうとしている女性ボーカリストのバックバンドの活動が結構楽しいかな。ベースは去年TSOで知り合ったジェフ、キーボードはマドンナなどのワールドツアーなどにも参加しているスピーロ、メンバー皆凄腕なんでプレーしていて楽しいです。
さて、毎度の事なんだけど、普段あんまりカメラを持って歩かないもので、思い出してたまにギグに持って行っても何か撮るチャンスがなくって。叩いている最中は撮る事も出来ないし、ステージから客席の方を撮るのも林家ぺーみたいでいやだし。でもなるべく今度から撮るようにします。
という事で今回の写真はカミさんがベランダから撮った夕暮れ時のマンハッタンです。冬は湿度が少なく空気が澄んでいるので結構綺麗に撮る事が出来ます。
右のとがったのがエンパイヤー、左がダウンタウン。本当だったらここにワールドトレードセンターがあったはずなんだけど、今思うとあのビルってやっぱりでかかったなあって思います。
それでは今回はこの辺で。
投稿者 admin : 09:00