2014年5月15日
第185回 : 季節はずれの桜が咲いた夜のブルース
5月1日
9時半より加圧トレーニング。午後予定していた仕事が急遽なくなったので帰宅してブログ更新。夜遅くに更新しようと思っていたのでよかった。7時居酒屋でファンクラブ会報用インタビュー。ついに5月。今月は誕生日イベントが2本。楽しみだけどそれだけではないなんとも言えない気持ち。ドキドキしてるのかな。
5月2日
レコーディング。ギターダビングを2曲ほど決めてリーダーの歌入れ。快調である。バースデーライブ用のTシャツが仕上がってきた。照れくさいので作ろうか迷ったが記念だしいったるか!と思って制作。これが想像以上のできばえで気に入っている。
5月3日
モップスのタイトルがすべてCDで再発となった。初CD化もふくんでいるようである。気になりまくっていたところサンプル盤を送っていただいた。最近文芸坐に行けてないな〜。
5月4日
朝7時からJOGなど決める。連休で人通りも少なくて走りやすい。しかも最高の気候である。新緑を眺めながらなんとも清々しい。
5月5日
12時よりコレのリハーサル。新曲アレンジとライブに向けて大変である。終わって髪をカットしに行く。モッサリbabyすぎるので3センチ程切ってもらった。いつものやきとん屋で酎ハイをのんで帰宅。
5月6日
アラバキロックフェスの打ち上げで若大将がマイ船である光進丸に招待してくれた。なんてこった!!極上の肉を焼き生ビールで昇天。途中ボートを出してもらい海を爆走。こんなに穏やかな海もめずらしいとの事。最高に気持ちよかった。若大将ありがとうございます。ブクロにもどってのみたして帰宅。
5月7日
ジムでトレーニング。連休も終わり普段のムードにもどった。12時からコレのリハーサル。北上ライブの通しリハと新曲アレンジ作業。ライブに関してやるべき事は全てやった。ジェフは初ワンマンとなる。帰宅後DVDで「ずべ公番長 東京流れ者」。
5月8日
13時から外苑前でポッドキャスト収録。3本録ってAXへ移動。さよならAXなイベント。好きなハコだったな~。たくさんの思い出がある。事務所をかわって一発目の大きいライブをやったのもここだった。あの日のライブにはいろいろな事がかかっていた。そんな事を思い出す。
5月9日
北上入り。約一年前に決定したライブ。ついにこの日が来た。天気が心配だったが明日は晴れるとの事でひと安心。今日もなんとか大丈夫そうだ。ずっとムービーがまわっているのでよかった。まずは懐かしのジャンプでスパゲティミートソースを食べる。名物の和風やきそば風が食べたかったのだすでにメニューから姿を消している。ミートソースの味も変わってしまっていたが気分よ、気分。展勝地や以前住んでいたアパートがあるあたりなどで撮影してホテルに戻る。するとホテルに花が届いているではないか。そえられた手紙を見ると私が高校時代に通った喫茶店田園からであった。先日佐藤君から連絡がつかなかったと聞いていたのだが状況がかわったのか。驚きと感動で涙がこみあげてきた。明日の本番前から泣いてどうするんだ。スタッフにさとられないようにあわてて部屋にもどって顔を洗う。岩手日報の取材を受けた後一年ちょっとを過ごした高校へ。取材許可をもらっていてなんと教室まで入れるという。驚いた事に私が通っていた頃となにひとつかわっていない。机が少し今風になっているだけだ。休み時間に煙草を吸っていた踊り場も教科書とぐい生をかくしていた棚も。ベランダに出て景色を見る。あの頃は景色なんてどうでもよかったよな。若さってもんだ。夜になり前乗りのスタッフが続々北上入り。みんなで居酒屋に殴り込み焼酎をのむ。久しぶりに水割りにしたらクイクイ進んでしまった。だから水は危険なのだ。途中から酒だという事を忘れてしまう。お開きの後数人でラーメン屋にイン。昔のんだ帰りによく行っていた知床という店。醤油に酢を大量投入するのが当時のやり方であったが今日は味噌バターで決めた。ホテルに戻ってバタンキュ〜。
5月10日
昨日取材を受けた岩手日報の朝刊に早くも記事が出ているのをtwitterで知った。クイックだ。予定していたより3時間以上も早く会場入り。やはり落ち着かないというのもあるのだが今日はホールのライブである。ライブハウスとはちがってなんの準備もされていないホールのライブは朝からだんだんステージと会場がその仕様になっていくのがたまらないのだ。俺はそれを見るのが昔から好きだった。我々バンドのスタッフ達が作ってくれている場所という感じがしてたまらない。照明シュート途中のステージがまたいいんだ。ものづくりの実感があふれてくる。同じような理由で物販スペースの準備中風景も好きだ。特に自分がアイデア、デザインで関わってからは特別な場所になっている。今日は時間のたち方がおかしい。楽屋で準備しながらそわそわ。いつもなら本番のギリギリまで着替えなんてしないのだが30分前に準備を終えた。監督の山品さんが呼びに来た。山品監督とステージを作るのは十数年ぶりだ。そんなブランクなんて感じないほどナチュラルな「時間だよ」という声にほっとする。緊張というのとはちがうがなんだかフワフワしていて実感がない。こんな時は大親友のシャンパンの出番だ。一杯のんでステージに向かう。この時俺が見た客席の事、その感動をどのように書いても理解していただけないと思う。それはものすごい光景だった。15歳の頃絶望しかない気持ちでこの地に降り立ちいつしかギターが相棒になってこれで食っていくんだと決めた。そしてなんならいつの日かこの地でライブをやってこの絶望を笑い話にしてやろうじゃないかと誓った16歳の夜。その時俺の目の前にどのような光景がひろがっているのか。そんな事を何度考えたか。夢だ。普通ならかないようもない夢なのかもしれない。でも俺の場合かなったんだ。かなえたんだ。時間はかかったけど。その光景なんだ。ギターをしょってオープニングのニックをかき鳴らした。いつもならそれほど見ない客席を今日はずいぶん見た気がする。俺が夢にえがいた光景にいてくれたみんなを忘れたくなかった。北上にいた当時いくつかのコンサートを観た。チケットがソールドアウトしていたのは永ちゃんだけだった。そんなある意味興行が難しい街で我々のチケットは一瞬で売切れた。全国から来てくれるんだ。俺がなんとかはいあがろうと必死だった街に、夢を抱えてジタバタしていた街に。もちろん分かってる。俺はファンのみんなに再びこの街に連れて来てもらったんだ。幸せな男だ。本当に感謝している。ありがとう。どこかにいるであろうあの日の俺のようなヤツに向けてNever Mindをかき鳴らし本編は終了した。
楽屋にたくさんの花や差し入れをいただきました。この場を借りてお礼を言わせてください。ありがとう!
スタッフ、メンバーにも最大の感謝を。背中をおしてくれた佐藤くんにもスーパー感謝。あなたなしでは実現しなかったよ。そしてサプライズ!ステージから見た桜はほんとにきれいだったな。高校担任山本先生ありがとうございました。学校でいちばん怖かった先生がステージに出て来たとたん16歳にもどって挙動不審になってしまいました。信ちゃんも来てくれただけで嬉しいのにステージに出てくれて感謝します。そしてチョーキー、すでにチケットを買っていて観に来るつもりだったと聞いた。ステージに上がってくれてほんとに嬉しかった。抱き合った時に耳元で「お前に金貸してたな~」「俺も貸してるよ」なんて話たかどうだか。そんな事があってもなくても、もしお互いに百万円ずつ貸し借りしてて返さなくても関係なっかったよな~。そんな事どうでもいいような関係だった。ステージで久しぶりに会ったけどお前なら今でもそうだよ。俺も貸すから貸してくれよな。返さないけどね。お前も返さなくていいよ。
5月11日
さわかかな目覚め。なんとも満ち足りた気分だ。東京から来てくれた同級生チームとブクロチームで昼飯。短い時間だったけど幸せな時間だった。この仲間達が東京から来てくれたなんて素直に嬉しい。三十年ぶりに鈴木屋という蕎麦屋に入る。とりあえずは瓶ビールで乾杯。美味い!晴れた日の昼ビールは無敵である。午後から撮影だというのについつい焼酎のそば湯割りまでいってしまった。しめのカツ丼も三十年ぶり。午後は撮影。懐かしい場所での撮影はなんだか恥ずかしいような嬉しいような複雑な気分だ。田園の前で撮影していたら向いに住むおばさんがちょうど帰って来たので少し話す。多分当時も顔を合わせているはずだ。これまた地元懐かし話でなごんだ。予定より早くに撮影が終わったので新幹線の時間を早めようとしたのだが見事に満席。2時間ほど時間があるので駅前の居酒屋でのみながら待機。新幹線に乗り込んだらすぐに寝てしまった。ブクロにもどり酎ハイをのんで帰宅。
5月12日
思っていた以上に疲れていたらしく起きてからも力が出ない。肉でも食べるか。これでは午後からの撮影はもたないぞえ。そんなわけで結局肉ではなく鰻を食べる。鰻燃えるな~。以前より鰻が小さくなってしまったのはいたしかたない。午後から撮影。風が強かったので体中ほこりっぽい。
5月13日
9時半より加圧トレーニング。頑張らなきゃね〜。12時よりコレのリハーサル。明日のレコーディング前の最終リハである。5時間ぶっとおしはさすがに疲れた。終わって即出。習い事に向かう。今夜の酎ハイはしみそうだな〜。
5月14日
レコーディング。3曲のリズムトラックをメインに作業終了。思いのほか遅くなった。ギリギリでいつものやきとん屋にインして酎ハイ。帰り道の公園でたそがれのナイス時間を過ごす。今がいちばんいい季節だ。猫も気分がいいのか散歩している。う~、たまらんたまらんたまらんぜ~、たまらんこけたらみなこけた~レファソミレファ♪
おやすみ。
投稿者 kotaro : 10:19
2014年5月 1日
第184回 : 記憶の中の裏打ちギター
photo by Shiva-eri
4月15日
このところ前野曜子ばかり聴いている。ペドロ&カプリシャスの初代ヴォーカリストだ。松田優作主演「蘇る金狼」の主題歌も歌っている。この方のアルバムが素晴らしいのである。元々大好きな声なのだが今改めて聴いてしびれまくっている。ほんとに素晴らしい。夕方から習い事。今日は調子よかったな。終わって6時からコレのリハーサル。この時間にスタジオに入る事はめったにないのだが考えてみたら本番の時間もこのくらいだしたまにはいいのかもしれない。帰りにいつものやきとん屋で酎ハイ。
4月16日
12時よりコレリハーサル。バッチリ決まった。リハ後渋谷に移動してタワーレコード入り。若大将率いるTHE King ALL STARSのインストアイベント。イベント前にテレビの収録などやって7時スタート。たくさんの人に集まっていただき感謝。若大将やウエノとならんでお客さんと握手しているとは不思議である。
4月17日
朝ジムに殴り込み気合いのトレーニング。今日はプールでも決めた。水が実に気持ち良くなってきた。昼飯は何があろうとメンチカツと決めていた。予定通り食す。4時半代官山のUnit入り。ボヘミアンズのライブに呼んでもらった。コレとしては今日が新しいスタート。いつもとはやはり緊張感がちがう。ミリオンクロスローズロックからライブスタート。いい集中力で演奏できた。なんだかとても楽しい。バンドをはじめたばかりの頃の気持ちを思い出す。サポートしてくれたジェフも最高のベースプレイだった。ながい付き合いだしいろいろなポイントが同じでナイス。終わってぐったり。張りつめてたんだな~。最高の夜だった。
4月18日
朝からプールに行って泳ぐ。サウナで汗かきまくりも決めた。先月リリースになった山口冨士夫の「ひまつぶし」リマスターが届いた。もちろん持っているのだがリマスターという響きとボーナストラックに負けた。リマスタリングは古い友人のそうちゃんがやっている。このアルバムもこの先リリースされるたびに買うだろうな~。
4月19日
ブクロの地下を歩いていたらワゴンで本屋さんが登場している。何かと思ったら村上春樹の新刊が出ている。そうだった!すっかり忘れていた。即購入。でも読めるのは仙台に向かう新幹線の中かな。
4月20日
目白小学校の同級生数人で集まる。我々の学年は今年50歳になるわけだがそのトップを決める川さんの誕生日なのだ。中板橋のちゃんこ鍋屋さんで乾杯。マジで30年振りに会うコイマも登場して昔話に花が咲く。ときには涙も。トシとったんだな~。素晴らしいね。二次会は大山に移動。佐々木剛さんのお店に行く。佐々木さんといえばアラフィフには仮面ライダー2号一文字隼人である。飾られたライダーグッズなどながめながらの焼酎が美味い。最後に記念写真を撮らせていただき川さんのために色紙を書いてもらった。小雨の中帰宅。なんとも素敵すぎる夜であった。私も来月か~。
4月21日
ジムで一発決めた後レコーディング。ギターダビング作業。うまくいった。それにしてももう4月も半分以上過ぎてしまったなんて驚きである。
4月22日
新曲のプリプロ。リーダー、エンジニアの小林くんと。リズムをループしてもらいいろいろ試す。テンポなどがみえてくるのでありがたい。夕方から習い事。
4月23日
レコーディング。今日のスタジオは久しぶりだ。好きなスタジオ。18年ぶりに近くのうどん屋に入ってたまご丼を食べる。あの頃と同じ味なのか忘れてしまったが美味しかった。終了後ブクロにもどりいつものやきとん屋へ。
4月24日
朝から加圧トレーニング。バッキリ。トレーナーとゴーゴーカレーの話をしていたら食べたくなってしまい殴り込む。カツカレーのエコノミー。カツがかりっとしていて好み。午後からTHE King ALL STARSのリハーサル。アラバキ用リハでメンバー全員がそろった。数回通してバテバテ。若大将がいちばん元気だ。本人演奏のブラック・サンド・ビーチを近くで見て自分のコピーとポジションがちがう事が発覚。なるほど!そこだからあのフィーリングなのかと感激であった。8時過ぎ撤収。いつものやきとん屋へ。
4月25日
レコーディング。ギターダビングを2曲決めた。夕方終了してブクロに戻りフェルナンデス村田と打ち合わせしつつヤン石田、オモリング、PCI黒川とのむ。肉の話になりすっかりそんなモードに。ステーキ屋さんに行きワインをガブガブやりながら肉を食べる。
4月26日
仙台入り。チェックイン後カプチーノ佐藤くんと蕎麦屋さんでのみ。ホッピーがあったので久しぶりに決めた。定規の三角揚げなどつまみご機嫌。しめに辛味噌ラーメンなど食しホテルに戻る。新幹線で読んでいた村上春樹の続きを読もうと思っていたのだがバタンキュ~。
4月27日
アラバキ・ロックフェスに登場。今年は暖かい。ケータリングスペースに気導術なるマッサージ(とよんでいいのか?)のブースがあったのでさっそくイン。腰が痛いというと原因を追求しピンポイントで施術。信じられないが見事にすっきり。2週間はもつとの事。昨年のアラバキは3ステージやらせてもらったが今年は2ステージ。まずはヒックスヴィルのゲストで2曲。「2065」と「恋はヒートウェーヴ」となかなかの選曲。気持ちよくプレイさせてもらった。楽屋にもどって軽く食事してからTHE King ALL STARSの握手会でタワーレコードのブースへ移動。若大将のとなりにならんで握手する不思議アゲイン。2ステージ目はもちろんそんなTHE King ALL STARSである。もう嬉しくて嬉しくて大変だった。ギターどこじゃないって感じ。「夜空の星」をワンフレーズ歌わせていただいた。その時の若大将からのアイコンタクト!忘れません。アンコールの「君といつまでも」は感動的だった。国民的ナンバーである事を実感した。なんという一体感。これぞまさにキラーチューンだ。最高にハッピーだった。感謝。即出してカプチーノ号で仙台駅まで。予定していたのより早い新幹線に乗れた。春樹りながら缶ビール。う~、充実。ブクロにもどっていつものやきとん屋へイン。酎ハイをのんでいたら夢なのか現実なのか分からなくなってしまった。
4月28日
朝からジムに殴り込みトレーニング。今日は平日だが連休の人も多いのだろう、なかなかの混雑であった。自分のペースでできたのはありがたい。夕方からポッドキャストの収録。
4月29日
人生の休日。
4月30日
雨か。それほど強くなはいが夜おそくには激しくなるとの事。傘をさして家を出る。本日はレコーディング。ギターダビング作業。今度のアルバムでかなり重要な曲になると思っているので熱が入る。なかなかいい仕事ができたつもり。来月のGreen Roomフェスに急遽参加する事になった。もちろんTHE King ALL STARS。夏まであいてしまうかと思っていたので嬉しい。明日からもっとも好きな5月。いつの間にか夏より好きだ。生まれた月ってのもどこか関係あるのかね~。
投稿者 kotaro : 14:29