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Scott Henderson 3/4

PCI:ディストーションペダルは何を使ってるんですか?
SH:Tube Screamer、Voodoo1とMXRのMicroampだよ。 それとOctafuzzも時々ディストーションとして使うこともある。 それとアンプのディストーションも使うよ。 

PCI:Tube ScreamerはAnalogmanに改造された物を使ってますね? Analogmanのマイクとは仲がいいんですが彼の改造したTube Screamerはいかがですか?


Analogmanが改造したTube Screamerは今や彼の必需品

SH:昔のバージョンも持ってるけどマイクの改造した物とは比べ物にならないよね。 ベースは強くなってミュージカルなサウンドになってる。 本当にいい音だからいつもかならず持ち歩いてるよ。 

PCI:Z VexのSeek Wahも使ってみえますね?
SH:はいはい。Tribal TechのRocket Scienceというアルバムで一曲使ってるよ。ユニークなペダルだからいつも使うってことじゃなくて、このペダルの特徴がよく出る様に曲を作ったんだよ。ロボトークもたいへん気に入ってるんで今度のCDにはロボトーク用の曲を作ってこのペダルの良さが一番弾きだせる様にしたいと思ってる。たぶんすごいファンキーな曲になると思うよ。

PCI:それは楽しみです。CDが出来たら是非教えてください。Seek Wahを使ってるのはRocket Scienceの中のどの曲ですか?
SH:6曲目のMini Meだよ。 Z VexのZacharyにはNammショーで会ったよ。 たいへんユニークな奴だよね。

PCI:そうですか。NammではZ Vexと展示ブースをシェアしたんですよ。本当にユニークな人ですよね。だから面白い作品が次々と出て来るんですかね。
SH:本当にクールガイ。 彼の仕事はとにかくいつも人と違っていて面白い。 基本的なペダルは全部ディストーションを含めて既に持っているので、これからはZ Vex の作るユニークな物やロボトークの様な他にはない様なペダルを是非トライしていきたい。

PCI:ギターについてはどうでしょう?
SH:John Suhrのハンバッキングのギターとシングルコイルのギターを使ってるよ。 今年たぶんギブソンのレスポールを買おうと思ってる。 そういうギブンソンの音っていうのが今までなかったから。 だけどメチャクチャ高いからいつ買えるか判らないけど。 しょっちゅう使わないギターに1万ドルも出せないからね(笑)

PCI:アンプはCustom Audioですね?
SH:ライブではCustom Audioを使ってるけど、レコーディングでは古いマーシャルも使う。 それからフェンダーのバンドマスターをダンブルに改造してもらったのも使ってるよ。 マーシャルもバンドマスターもすごい良い音するんだけどペダルも一緒に使わないとダメだね。 クリーンアンプでゲインが低いからね。 アンプディストーションを使う時はCustom Audioを使いペダルを多用する時はマーシャルかバンドマスターを使うと分けている。

PCI:バンドマスターはブラックフェイスですか?
SH:そう。 古いタイプのブラックフェイスだよ。 たいへん安く、確か300ドルくらいで買ったと思うよ。 ダンブルの改造費の方がずいぶん高くついた。 でもアレキサンダー・ダンブルは本当にすごい奴だ。

PCI:そうですね。 日本でもダンブルはたいへん有名です。 そして彼の仕事はたいへんミステリアスです。 どうしてあんないい音が出る様に改造出来るのかみんな不思議に思っています 
SH:そうだね。 それで彼はコピーされることに神経質になってるよね。 ボードにブラックのシリコンをスプレーして何をしたか判らない様にして出荷するよね。

PCI:そうですか。 コピー製品が出て神経質になっているんでしょうかね。 
SH:彼の改造アンプを買うと彼に「アンプの中を誰にも見せるな」って言われるんだよ。 彼は僕の友達がJohn SuhrやBob Bradshowってことを知ってるから余計にそう言うんだろうね。 僕の友達もダンブルのことをよく知ってるから決して中を見せろってことは言わないよ。 そのへんはみんなの信頼関係で成り立っているんだ。

PCI:そうですか。 そういう信頼関係って大切ですよね。 他の楽器のことについても聞きたいのですが、今後アコースティックギターを弾く予定はありますか?
SH:たまに弾くことはあるけどいつも借りて弾いてるんだ。 たまにスライドギターをやることもあるんだけど。 でも僕は本当にスライドギターが下手なんだ(笑) 特に今の所はアコースティックギターを買おうとは思ってない。

PCI:ギター以外の楽器を弾くことはあるんですか?
SH:ピアノを少し。 ドラムは下手だけどビートをキープすることくらいなら出来るよ。 それだけだね。 ギター以外はからっきしダメだよ(^^;) 

PCI:根っからのギタリストなんですね。 ロスに来る前にもフロリダでCDを出してたんですか?
SH:いや、ロスに来てからだよ。 最初のCDはJeff Berlinのアルバムだった。 Championっていうアルバムさ。 彼の最初のソロのCDだったんだよ。 その次にラッキーなことにすぐ自分のCDを出すことが出来たんだ。 普通は長い間色んな人のCDに参加してから自分のアルバムを出せるんだろうけど運がよくてJeff Berlinのプレイを聞いてくれた人が気に入ってくれてね。 でも最初のアルバムは自分で製作費用を出したんだよ。 無名の僕が、ロスで一人のミュージシャンのCDに一回参加しただけですぐ自分のCDを出せたのは本当にラッキーだったと驚いてる。

PCI:それはいつのことですか?
SH:ロスに来たのが1980年。 1982年にJeff Berlinとプレイして、1984年に最初のTraival Techのアルバムを作ったんだ。 リリースされたのが1985年。

PCI:Jeff Berlin とはMIで会ったんですね?
SH:そう。 彼はMIの先生だったんだ。 丁度その時、彼は自分のバンドのギタリストを捜してたんだ。 それで僕にやらせてくれたんだよ。 彼のバンドでのプレイは本当に難しかったよ。 Chick Coreaとのプレイより難しかったね。 速い難しい曲が多かったんだ。 ある曲なんかは速くて長いユニゾンを全部暗譜しないといけなかった。 技術的にはたぶん今までやった中でもっともレベルの高いGIGだったと思うよ。