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飯島真理 4/4

PCI:それでどうなったんですか? 怒られましたか?

真理:無事、レコーディングが終わって次の次の日にTOTOが学校のフリーコンサートに出た時、ルークがJeffに会って一番最初に言ったことは「真理はどこにいるんだ?」ってことだったんで嫌われてはいなかったんだなとほっとしました。

PCI:これで彼ともお友達ですね。 彼のプレイはどうでした?

真理:サイモンと違って、こうしてみたら、ああしてみたらとは言わずに「今のでいいんじゃない?」ってよく言ってました。 サイモンが凄く気にしてくれて、「ちょっと今の所ダブルにしてみたら?」って言うんだけど、ルークが「今はステレオかっこ悪いからいいよ、モノで」ってな具合でした。 もう一つルークのプレイで面白かったのは、ラックを通さずにマーシャルコンボアンプに直接プラグインしてプレイをしてたんです。 本当に彼のストレートなサウンドが出てると思います。

PCI:私達のイメージだと、ルカサーはやっぱり大きなラックというイメージがあるんで、そのストレートなサウンドは是非聴いてみたいです。 何曲彼は弾いてるんですか?

真理:3曲弾いてくれました。 全て本当にいい音ですよ。

PCI:ルカサーは難しい人なんですかねぇ。

真理:難しいというより、少年の様な人なんだと思います。 あれだけ人気があって実力がある人なのに、もちろん自信もあるかもしれないけれど自信とそうじゃないのと背中合わせな所も見えました。 よくあるじゃないですか、天才って言われる人は、自信とコンプレックスの両面を持っているって。 そういうのを感じて、この人は凄い才能がある人なんだなと思いました。

PCI:なるほど。 そういう人だから彼のプレイは見てる人達を魅了するんでしょうね。

真理:素直な所も凄いいっぱいあるんだと思います。 コンサートとか見に行っても自分が次にしくじりそうな所は最初から説明しちゃうんですよ(笑) それから間違ったらすぐ「しくじっちゃったよ」って言うし。

PCI:その他のメンバーはどうですか?

真理:グレッグ・ビソネット、マット・ビソネット、それからティム・ピアースの3人も一緒にやってくれました。 彼等とはもう長いことこっちでやってるんで気心も知れて安心でした。

PCI:ティム・ピアースも何曲か弾いてるんですね?

真理:ルークがギターを弾いてない曲はティム・ピアースがほとんど弾いてます。 後もう1曲、ロベン・フォードが弾いてます。

PCI:弟のマット・ビショネットがベースでお兄さんのグレッグがドラムですよね。 この二人が全曲リズムを受け持ってるんですね。

真理:TOTO以外の曲は全部そうですね。

PCI:日本でも近々コンサートがあるんですって?

真理:7月の11日に大阪のミューズホールっていうところで、12日に渋谷のオンエアー・イーストでやります。 Jeff と二人でやる予定です。

PCI:そうですか。 では最後に、Jeff と知り合ったきっかけを教えてください。

真理:去年の11月に私の前のアルバム「No Limit」がLos Angeles Music Awardsにノミネートされたんです。 Best Pop Artistのカテゴリーで。 そこで、ルカサーがMVP Awardsを受賞したんです。 で、そのバンドにJeffがいたんですよ。 私はルカサーと写真撮りたくて彼のテーブルに行ったんです。 そのテーブルにJeffもいたんです。 それで何でJeffが私のことを見たかと言うと私がたまたまBest Pop Artistの最後の4人に残り名前が呼ばれたんです。  ピーター・トークっていうモンキーズの人が私の名前を呼んだんです。 その時一緒に来てた私の友達がびっくりして絶叫して、Jeff がその時私のテーブルをふと見たらしいんです。 それが出会いで、それからお付き合いが始まりました。 それからミュージシャン関係の交友関係も広がったんです。

PCI:するとこのLos Angeles Music Awardsの会場から今回のCDの製作に繋がった訳ですね。

真理:そうですね。 その会場にサイモンもルカサーもロベンもいたんですから。 

PCI:これがきっかけで大きな飛躍ができる様応援しています。 今日は有り難うございました。


2001年6月15日(ビバリー・ヒルズの有名ヘアサロンFredric Fekkaiのカフェにて)