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高品質への工夫 「あなたがアンプを作る時に何を最も気をつけてきたか説明して頂けますか?」 まず最初に、大変丈夫で、オリジナルサウンドを出せるアンプを作りたかったのです。 そして、私が医療用電気機器で使ったアイディアを活かしました。 例えば、私のアンプにはいつもクロムコンバートされたアルミニウム(chromate-converted aluminum)のシャーシを使っています。 「それはなぜですか?」 医療電子技術においては、FDA(アメリカの厚生省)がアースの漏れについて大変厳しく規制します。 生命維持装置を装着している患者さんの体をカメラでスキャンする時、その装置に悪影響を与えることはできません。従ってアースの電流は大変低くなければなりません。 これを達成する一つの方法が、クロムコンバートされたアルミニウム(chromate-converted aluminum)という材質を使うことです。 アルミニウムは、それ自体で既に導電性は大変良いのですが、クロムコンバートさせると、銅と同等にまで導電性が上がります。 そしてコストは銅より安いのです。 より高い導電性でより良いアースが取れることになります。 これを私のアンプのシャーシに採用することによって、私のアンプは威勢よく歯切れのよい音が出ることになったのです。 「初期のマーシャルアンプのシャーシはアルミでしたね?」 そうでした。 Trainwrecksもそうでした。 ただ、アルミは鋼鉄よりはるかにコストが高いです。 「その他にあなたのアンプでユニークな特徴は何ですか?」 私のいくつかのアンプは ultralinear (超リニア)です。 「どういうことか説明してください。」 サウンド的には、スクリーンとプレートが同じ電位 で大変近くにあるので、アンプが3極真空管の様に応答します。 従って、クロスオーバーの段差が発生せず、スムーズで豊かな3極真空管の音が5極真空管のパワーで得ることができるのです。 また大変明瞭なサウンドでもあります。例えば、Hiwattの様に、最初の音とハーモにクスの音が混じりあってつぶれること無く、明瞭に聞くことができるでしょう。 私のアンプの音をきちんと言葉で説明するのは難しいです。 多くの方々が、「あなたのアンプの音はマーシャル系か、あるいはフェンダー系か?」と質問されます。 私のアンプのオリジナリティを気に入ってくれている多くのレコーディングアーティスト達によると、「これが頭に描いていた欲しかった音だ。この音はマーシャルでもフェンダーでも得ることはできなかった。」と言ってくれています。 他のアンプ、例えば Bassmanなんかをコピーすることは簡単でした。 決して他のアンプの既に存在する音をコピーはしなかったのです。 これは本当に音楽を創るのと同じことです。 過去から学び、それが現在に影響する。でもその過去のものに何かオリジナリティーを加えていくということです。 「その他、あなたのアンプに使用されている部品なんかでユニークなものは何ですか?」 私はDr.Zアンプのために、特別 に計算された連結コンデンサを使っています。古い Asteronサウンドをもたらしたコンデンサの計算を持っています。古いワックスが入れ込まれたコンデンサはもう生産されていませんが。それらは、大変発癌性の高いものだったのです。この特別 に計算され作られたコンデンサを大量に手に入れた時、品質の安定に気づきました。もし、コンデンサを1回に数百個ロットで買うと、生産ロットで品質、性能にばらつきがありアンプ製作時に苦労します。例えばあるロットではかなり汚い音となり、あるロットではクリアな音となるとか。またチューブについてもロットでばらつきがあり異なる音が出るので、結局犬が自分のしっぽを追いかける様に、泥沼に陥るのです。この特別 なコンデンサを大量に調達することによって、私のアンプから出る音のばらつきが生産ロットが異なっても、最小限に抑えられるのです。
「使用される部品の品質の安定性は、"魔法のアンプ"対 "取るに足らないアンプ"の議論や、ギターの品質の議論やドラムなんかでも共通 の話題となりますね?」 その通りです。 最も良い例がマーシャルでしょう。 初期の頃マーシャルでは、週末になると仕事を止め次の週に必要な部品の調達をしていました。 部品のコストは全く同じでも部品のメーカーが異なったり、同じメーカーでも生産ロットが全く異なる部品を調達していたのです。 一方フェンダーでは、特定のメーカーと時間をかけて打ち合わせ、大きなロットで部品を調達していました。例えば Asteronや青のモールドタイプのコンデンサが Blackfaceの頃には使用されていました。 Blackfaceアンプを購入した時、3台の新品を買って、違う音の出るアンプを探すのは難しかったことを覚えています。 彼らのアンプはいつも同じ音が出ました。 私のコンデンサが私のアンプから出る音の品質について与える影響に気づいた時は本当にほっとしました。
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