「Joe Walshに作ったアンプはどのモデルですか?」
SRZ 65という物で、65Wattで、EL34使用のゲインとマスターボリュームコントロールだけのアンプです。これは
キャスケードゲイン回路を使用して作った私の唯一のアンプです。 SRZはその後、リバーブコンボに進化させました。これは1993〜1994年の
“Guitar Player”に説明されています。マーシャルの様な個性を持ち、超リニアアウトプットトランスを内蔵したアンプです。このモデルを再開発しようかと今考えています。プレイヤーのテーストは最近変化しており、もっとパワーのあるアンプが最近望まれている様に思いますので。
Camen Ghiaの誕生
「そのアンプがあなたの作った最初のものですか?」
そうではありません。私が最初に作って売ったアンプは、カーメンギア(Carmen
Ghia)です。今までに、このアンプを他のどのモデルよりたくさん、多分400台以上作っています。 その頃はカーメンギア(Carmen Ghia)
とは呼んでいませんでした。
初期に作ったアンプにはその後私の子供たちの名前をつけました。私の孫のCarmen
の名前を Carmen Ghia に、SRZというのは、私の娘の名前、Sheree Rosesから取りました。
最初の Carmen Ghia アンプの仕様は、ハモンドオルガンのリバーブアンプがベースになっています。私の友人に
Charlie Jobe というのが居て(もし、あなたが Jimmy Smithのアルバムをお持ちでしたらCharlieの名前を見つけることができます。)、Charlieはアメリカのハモンドオルガンのマスターでした。 私が彼に会った時、彼は既に90才以上でした。彼の家はハモンドオルガン関連のもので一杯でした。 ある日、彼の家で棚の上の小さな
EL84 のアンプを見つけ、彼にこれは何と聞きました。彼いわく、「それはハモンドオルガンのリバーブアンプだよ。あまり使い道ないよ。」それはB100のオプションに使われるもので、他のスピーカーからのインプットを受け、別
の自身のスピーカーをリバーブパンをもって鳴らすというものでした。 私はギターアンプとしてもおもしろいと思い、数台作ってみました。そして、あるギターショーへ持って行って$350
で全て売ってしまいました。 $1,000程度の値段で持っていった他のアンプは全部売れ残って持って帰ってきました。 その頃、ビンテージギターショーで、$1,000も使う人誰もいなかったのです。
「なぜ
Carmen Ghiaはそんなに良く売れるのでしょう? 価格が魅力あるという理由以外に?」
音が本当にクールなんです。みんな低ボリュームの時のアウトプットチューブのディストーションが気に入っています。 また、その当時、100
watt のアンプが必ずしも必要無いと多くの人が気づいた時でもありました。 ただ、SRZ65 というステージ用の大パワーアンプも開発しています。 会社の将来を考えるとこういうものも作っていかなければならないと思います。 ただ、あの頃は、生産キャパは小さく、1年に5_6台しか作れませんでした。一方、リペアの仕事や演奏活動もしてましたから。
|