第一回
ポール・リヴェラ

御存じリヴェラアンプの創設者であり、ロスのスタジオシーンが賑わってた70年代終わりから、80年代初頭にバレーアーツAMP部門から、フェンダーAMP部門へと渡り歩き、当時彼の改造したDELUXE REVERBやTWIN REVERBをスティーブ・ルカサーはTOTOで、ジェイ・グレイドンはエア・プレイや数々のセッシヨンでメインとして使用している。
そして彼がラリー・カールトンの機材をセットアップしたり、リトナーのCE-1を改造したりしていたのは良く知られるところ。
また、フェンダー社の81年発表のブラックフェイスのスーパーチャンプやツインリバーブ2などは彼のR&D時代の設計で、現在でも中古市場では人気を博しています
。この時代の音楽から多くを吸収した私にとって、彼の工房を訪ねられる事、それはすなわち80年代のLAスタジオシーンの大好きなミュージシャンの事が聞きだせる事であり、私にとって又と無いチャンスでした。 それではまずその彼のインタビュー・パート1を連載の第一回目としてお送りします。

リヴェラ工房内にて
「まずここのブースは、出来上がったアンプに24時間以上パワーを掛けておいて、コンピューターで自動的にモニターできるようになってるんです。出来上がったばかりで各パーツがこれで初めて電気が通る訳で、その後正常に働くかどうかが試されます。
つまりアンプが突然死しないかどうか、確認する訳です。
ここで、シャーシやワイヤリングを担当している皆はかれこれ11年も働いているんですよ」
>これはボーンヘッドですね
「そうです」

ルカサーとのエピソード
>何かルカサーとの開発秘話なんかあったら面白いと思うので教えてください
「ルークのエピソード?一杯有り過ぎるなあ。
彼のスタジオのステーキハウスでは、いつもルークやバン ヘイレンが、リハやレコーディングをやってるからね、、、ステーキハウスって知っていますか?」

>ルカサーのスタジオの名前ですよね?
「そうです。意味は知っていますか?
これはアメリカン スラングで、ダブルミーニング<2通りの意味>なんです。ス、ケ、ベ、ワードなんですよ。分かりますか?
意味は男性のアノ部分なんです」
<大笑い>