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2006年10月31日

第19回  やっぱりブルースやで

お待たせしました。皆さん、お元気ですか? こちらのほうはいつもながら忙しくやっています。子供達も大きくなり、ナサーニエルは、13歳です。(ガンさんと同じ誕生日!)僕よりも背が高くなってます。夏の終わりあたりからギターを弾き出して(僕の使ってたフェンダーのムスタング)最近は,毎晩ベッドに座って歌いながら弾いてます。コードに興味があるようですが自分でやってます。以外やと思われますが、僕は全く教えたりしないです。サマンサは、10歳です。12月には11歳になるし、まだ毎週5回ダンスのレッスンに行ってます。この歳で自分の好きな事が見つかって素晴らしいと思います。マイケルは10月で6歳になりました。この子は、いつも笑顔がよくてホントにノビノビと成長してるようです。ですからギターのことよりも色々大事なこともあるんです。(笑)僕の奥さん? とても優しいいい人ですよ。たまにランチに寿司を買ってきてくれたり。あと犬がいます。犬を飼うのは始めてです。ゴールデン・リトリーバーです。5か月です。(うちに来た時が、生まれて9週間でした。)
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話がすれましたが、最近面白い出来事があって。単にはじめての人に1時間のレッスンしただけですが。その出会いがこの”ギター道場”のコラムだったのでちょっと書かせてくださいね。バークリーでリハーサルする日、行く1時間ぐらい前にちょろっとメールを見たんです。普通メールすでにいっぱいきてるのですぐに返信できないんですが、よく見るとこの方ボストンに今来ていて来週に帰る、、って書いてあったんで、今すぐ出たらなんとか1時間レッスンができると思ったんですぐに返信しました。そしたらまた返事が来て、2−3回やりとりしてレッスンすることにしました。この方は、カナダに住む日本人の方でちょうどバークリーをチェックしに来ていたようで、その時にちらっと僕の姿もみたようで、でも声をかけにくかったって書かれてて(遠慮なく声かけてくださいよ。チャンスは自分から)話がちょっとややこしいですが、結局レッスンやることになりました。ポイントは、こうやってメールして頂いたこと、普段メールチェックとかしない時にした、よく注意して読んだ(笑)”レッスンができないか?” すぐに出たらできたんで返事した訳です。普通は、通信レッスンも今も1年弱待って頂く感じですが、単発だとたまに出来ない事もないので、ボストンに観光で来てレッスン受ける人以外に多いですよ。来週も僕のファンでデイヴ・リミーナ僕から紹介してレッスン受ける人来ます。ケンウッド・デイナードにレッスン受ける人も。ミック・グッドリクだけ外では教えないですが。

でレッスンです。僕がルーム418(僕のオフィス)に行ったらその方待って頂いたようで、すぐに僕のオフィスに入って頂いて,色々僕から質問して(これがとても僕にとってはレッスンの方向を決めるために大事です。)話しながらファンクが好き、ファンクのグルーヴの上でのソロが苦手とかいう話になって、ここで僕自身しっかり彼の癖とか、言い回しとか、タッチとか聴きたかったので僕がファンクのブルースでリズムをメトロノームに合わせて弾き出しました。で好きなだけソロをとってもらいました。大体このように最初のレッスンは、ソロやってもらってその方向性、メロデイー、リズムのセンス、またソロが話になってるか?関連性などチェックします。レッスンの内容は個人的な事なんで詳しく書きませんが、ここで学ぶ重要なポイントを書きますね。これは、彼にとっても参考になることとなるんでここでまとめさせて頂きます。

僕がリズムを弾いて彼に好きなだけソロを弾いてもらう。がんばってくれて長く弾いてくれました。ここでソロがだらだらならないようにやっぱり多くても(大体)2−3コーラスで何か完結することが大事です。ここでよくあることが、視線がギターにいってることです。ソロの内容は、ブルースなんでブルースシンガーが歌うようなフレーズ、呼吸が大事です。ですからギター触る前に心に何かなってないと何も出て来ないから、フレットボードを追うようなことは避ける事。また”考える”ことを避けます。もちろん何かを学ぶプロセスでは大事ですが、ここでは”本番”なんで考える余地は全くないです。結果的に言うとソロのコンセプトが具体的、またクリアーになってなかったことと、以外にコードが聴こえてなかったことです、

とても良いフレーズが1のコードでありましたが、同じようなサウンドとかここからの応用が4のコードでなかったのでバックがなくてはコード感が出てなかったことですね。5のコードももっと具体的にコードのサウンドを出す時、またシンプルなブルースのリフですます時、いくつかチョイスがあると良いと思います。かなり長く弾いてもらいましたね。普通みんな途中でネタがなくなるか? どうしていいか分からなくなりストップしますが、この方はがんばってたくさん弾いてくれました。通信レッスンでは、いくつか課題や最初のレッスンでは、こちらがリクエストしたことを弾いてもらってそのテープはこちらで5−10回も聴きたいだけ聴けますから詳しくチェックできます。今回のレッスンは、(各自によってアプローチ変えますが)ライヴで弾くときのことを考え、ですから弾き続けて、途中でキーを変えて、たぶん15分は弾いてましたね。そこでリズムギターにしてもらい僕がちょろっとソロを弾き、ストップしてもらいました。

これで僕にとっては何が彼にとって重要か分かりました。とてもタイム感がよくリズム弾いてても楽しかったです。ソロは、ファンクのリズムを入れようとして少しミュートのサウンド(チャカチャカが多く)スペースが少なく、弾かない部分と弾く部分のバランス、緊張感が少なかったこと。またフレーズがマイナー系が多かったのでコードがないとマイナーのブルースを弾いてるようでしたん。やっぱり一番感じたのは、ブルースが足りない事でした。これは気がつかない方のほうが多いです。なんとなく自分で足りないもの分かっておられますが、すぐに知識的に走りがちで、”スケール?理論?”多少の知識も大事ですが、やはり感覚的にギターが弾けるかどうか? 自分の持っている見えない才能をどうやったらおこすことができるか?です。ですからこのレッスンの場合、ブルースを聴く事。ただ聴くのではないですよ。流すのではなく集中して聴いてみることです。またある程度、ブルースの歴史をちょろっと知る事も大事やと思います。またあとでブルースの需要なCDのリスト書きますね。これも大事ですから。

ブルース聴かないと、何も体の中に音楽入ってないといくら時間かけても何も出て来ないです。それを視覚的に考えてやったらそういうサウンドになり、そこから抜けられないように(パターン・プレイ)になります。なんで僕は、いつも強調してるのは、ギターを弾く時に、フレットボードを見ないで、間違う事を恐れない。練習する時は、いっぱい間違って、実際にどのように行きたいか? 弾きながら、ゆっくり味わいながら弾いてください。また練習の時も緊張感が大事なんで、一人で弾いていても誰かと合わせているイメージが非常に大事です。一人で弾いても音楽、スタイルがしっかり出せる事。そのために見えない事を(部分を)想像することです。僕自身、ギターを弾く時サウンド、リズムに集中するためにギターのフレットボードを見なにようにします。ですから弾く時、顔を上げて、下を見ない。見えない状態を作ることが何年かあとに自分を成長させるために大事です。目先を気にする人は伸びないです。

あと(話が多くてすいません)ハーモニーについても大事な部分は、しっかりとトライアドの基本を身につける。これは次回にゆっくりしましょうか?参考にして欲しい部分は、僕の演奏能力開発エクサイズの書籍に詳しくトライアドについてアイデアありますからここでしっかり123/234/345/456のパターンでたて&よこに弾ける事。これと演奏能力開発エクササイズの2のインポジションのスケールのフォームとトライアドの関連を見て、これをブルースのフレーズの応用に使う。E form, D form, C form, A form, G form、、、トライアドのオープンコードのフォームってとても便利ですから。がんばってください。知識的にはそんなに必要ないです。どうやって自分のスタイル、弾き方に対応するか?です。ですからこの方のとられた手段は、一番効果がある(上達のため)ものです。”個人レッスン”

ブルースのCDです。これもファンク同様にバークリーや通信レッスンでも使ってるリストがありますが、また皆さんもCDやDVD僕から購入される時にトライアドのレッスン、譜面、資料もいっぱい送りますね。お楽しみに!

1) B.B. King "Blues is King" "Live at the Regal"
2) T-Bone Walker " T-bone Blues"
3) Albert Collins "Trucking with Albert Collins"
4) Freddie King "1934-1976" "Hideway が入ってるインストのアルバム”
5) Albert King "Born under a bad sign" "King of blues guitar"
6) Stevie Ray Vaughn "Texas Flood"
7) Earl Hooker "Two bugs and a roach"
8) Otis Rush "Cold day in hell"
9) Buddy Guy " My time after a while"
10) Magic Sam "West side soul"

こんなもんでどうですか? 10枚ちょっと買って頂いてここから自分の好きなアーテイストを2−3に絞ってそこから自分のコレクションを広げたり。同じCDを何回も行く事。レコードがあったらもっと効果的ですが、もうA面ばかり聴いたり、あまりA面が好きなんでB面しらないってことないでしょう?(笑)今は、情報が多すぎ! これがこれからも問題です。でももっと知りたい人は、僕のマイスペースを参考に 
ではまた。

青空好きです。
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投稿者 admin : 2006年10月31日 09:30