« 第6回:最高の練習機材(その1) | メイン | 第8回:分かってるようで分かってない? »
2004年6月 3日
第7回:最高の練習機材(その2)
皆さん、お元気ですか?こちらは毎日暑い日が続きますが家の改築で新しいヒーテイングのシステムにした時にクーラーもつけたんで暑い日は家の中全室が冷房きくんで過ごしやすいです。でも毎日マイケルと三輪車で散歩したり、ファミリーで晩ご飯の後みんなで散歩したりします。(写真をクリックすると大きくなります。)
いつもこの時期は日本来日ツアー毎年やってるんですが今年はちょっと休憩というか、自分自身でやることまた家族のためにも色々やりたいんで思い切って今回のツアーをパスしました。メールとかでもよく質問がきたんですが、うまくいけば10月ぐらいに行けたらいいなあと考えています。また来週はサマンサのダンスとタップのコンペテイションです。(写真をクリックすると大きくなります。)
前回はテレコについて書きましたが、最近僕の通信レッスンもほとんどの人がソニーのテレコになって多少のノイズはありますがサウンドはかなりリアルでいい感じです。すぐに録音、すぐに
聴くことができる、大事です。
今回は、あまりお金をかけなくても日頃から良いサウンドとトーンができるアイデアとかお話します。皆さんギターとアンプが大事なのは良く分かっておられると思いますが、その間につなぐ”ケーブル”は、大事やって知っておられますか? 僕は日本にいる時にカナレっていうケーブル使っていまして、アメリカへ来てからまだカナレを使っていました。あるブルール/R&Bのバンドでライヴをやっている時にも一人のギターリストがある日突然モンスター・ケーブルを持って来て僕と彼とベースの人と同じアンプ&ギターでケーブルを素早く取り替えてチェックしたらヴォリュームまで違うことに気がつきました。で僕もモンスター・ケーブルをしばらく使っていましたが、その後ジョージLを見つけて比べてみるとモンスターよりも全体のバランスそしてクリアーなハイがとてもきれいで、ここでもっとケーブルの違いを知りました。この時点でジョージLが最高やと思ってましたが、ジョージLの問題点は、細い、また僕のようにステージで飛び跳ねる人にとっては、プラグの部分が抜けないか?などの心配がありました。
で今回堀場さんからモガミとベルデンを日本から送って頂き使ってみたところ”驚きのトーン”どちらも輪郭がしっかりして微妙なニュアンスもジョージL同様に表現できて、その上全体のバランスと低音側がとても自然に出ていること。
ベルデンのほうは、ジョージLよりも少しハイをおさえ気味でハイミッドが僕の耳には、よく聴こえます。ブルース、ジャズ、ロックにミッドが効いていい感じですね。
モガミのほうは(モガミさんVery Good!) ジョージLをもっとたくましくした感じで、ハイも良く出てまるでスピーカーをアップグレイドしたみたいな感じです。とにかくリアピックアップやハーフトーンのサウンドでも細く感じないし、モコモコもしないほんとバランスの良いケーブルです。また触り心地がスムーズでとても丈夫そう!これでもっと飛び跳ねます。ほんとギター弾くと止まれないです。楽しい~! モガミのケーブル良いですよ。
それからこれも堀場さんの紹介で
http://www.k-t-s.com/whats.html
チタンのブリッジのサドルを紹介して頂きました。僕は普通ストラトのサドルを全てグラフテックに変えるのですが、理由は弦が切れにくくするため。で少しトーンがグラフテックはこもるの知ってましたが正直あまり気にしていませんでした。でチタンのサドルのことは何年か前からナムでも見たりして気には、なっていましたが、なぜか僕はチタンは、ステンレスのようにブライト、金属音がするもんだと信じていました。で実際恐る恐るサドルを変えてみると、、、、
あら不思議? 全然キンキンしない、でも今まで以上にハーモニックスとかきれいな響きがする。今までもったいないことした~って思いました。食べず嫌いやったんですね(笑)思い込みは良くない、すぐに実行! とは分かっていてもついつい、、、でもこんなに良くなるとは思いませんでした。全体にブライトというより抜けがよくなりました。ほんとすぐにブライトになると思い込んでいましたが、トーンは以外にまろやかでバランスが良く低音も出るしハイも出る。以前エミネンスのスピーカ-の話もしましたが、これもスピーカーを変えたようによくギターが鳴るようになりました。SRVもモモセのストラトもライヴでもトーンがほんと良くなりました。335と他のストラトもサドルを変えます。
なので今はギターをアンプに突っ込むだけで幸せです。
あと前回書いた”練習用アンプ”はその後色々発展して12インチ1発も10インチ1発もありです。もちろんエミネンスを使います。色々チョイスがあるんでまたお伝えしますが、アンプの部分は練習からステージも使えるように25ワットあたりになりそうです。Clay Jonesと相談しもって作っています。もうすでに通信レッスンの生徒とファンの方にオーダーが頼まれていますが、良いのも作りますね。
4月にやった”トモ藤田のソロ・パフォーマンス”は好評で手作りDVDとCDのほうが売れています。そうです販売することになりました。興味のある方は、僕のほうに直接メールください。aboptv.comで放映した分は後半のセットです。2セットが1枚のDVDに入っています。また7月のライヴはDVDとして作りますのでまたお知らせします。
ジョニーAと僕は、最近もよくつるんでいますが、ツアー先から僕の携帯によく朝とか電話かかってきます。僕もジョニーも毎朝7時過ぎには起きる珍しいミュージシャンです(笑)昨日は、ロバータ・クレイのオープニングやったそうですが、ジョニーは先日テキサスでカルロス(サンタナ)と会ったそうです。最近ギターマガジンでジョニーのインタビューがあってその中で僕の質問があったそうですが、見たら無かったんでジョニーに言われギターマガジンへ尋ねたところ以下の文章がカットされたそうです。困った時は遠慮なく尋ねることです。(笑)
僕は、先週カールトンのコンサートを見に行って(今まで見たコンサートで一番強烈)きました。コンサートの後サイン会があってラリーとジョー・パスのレッスンの話をゆっくりできたんで非常に嬉しかったです。ソロのアイデア、弾き方、トーンダンブルもチャンネルは1回も切り替えないで全てヴォリュームペダル&ピッキング。僕ももっと練習せんとあかんと思いました。
では、皆さんもがんばりましょう!
トモ
これが編集でカットされてしまった部分を担当者から頂いたので皆さんにおみせします。ジョニーも喜びます。
●バークレーのTOMO藤田さんと懇意にしているようですね。
○ああ、そうだよ。ある晩バーで飲んでいた時にトモと知り合ったんだ。僕は トモに関して知っていたけれど、実際に演奏を聴いたことはなかった。多分ト モも僕のことを知っていたと思うけれど、でも互いにそれまで会ったことがな かったのさ。トモは僕が住んでいるマサチューセッツのセーラムで、地元のバ ンドとプレイしていたんだ。で、そのバーで彼と初めて出会って話を交わし、 友達になったのさ。今でも憶えているけど、その時に交わした会話は面白かっ たな。僕はピーター・ウルフで日本へいった時に、日本では多くの人がタバコ を吸っているのに、何故か吸殻が道に落ちていないということに気が付いたん だ。だから彼に「日本ではみんな歩きながらタバコを吸っているのに、何で道 に吸殻が落ちていないんだい?」って聞いたのさ(笑)。そうしたら確か彼は 「日本では携帯用灰皿を持ち歩かなきゃならないんでね」というようなことを 言っていたよ(笑)。まあ、そんな話をしたりして、すぐに彼と良い友達にな ったのさ。トモは実にいい人だよね。彼にはいろいろお世話になっているよ。
●彼とのレコーディング・セッションなどの予定は?
○今のところ予定はないけれど、一緒にセッションが出来たらいいなと思って いる。実際、1ヶ月ほど前に彼が僕の家に来て、二人でちょっとジャムをやっ たんだよ。だけど目下のところ、まだそういった計画はないな。でもとにか く、僕としてはいつでもオーケーだよ。他のミュージシャンと一緒にプレイす るのは、刺激的でとても楽しいからね。
●彼のプレイをどう思いますか?
○彼は素晴らしいプレイヤーだと思うな。ギターを様々なスタイルでとても流 暢に弾きこなせるし、ジャズ系のインプロビゼーションのセンスも凄くいいん だよ。それに右手のリズム感ももの凄く優れていて、いわゆるファンク系のプ レイ・スタイルに秀でていると言えるな。素晴らしいタッチを持った実に優れ たプレイヤーだね。
●ギタリストとしての今後の展望をお聞かせ下さい。
○僕の目標は、あとで自分の作品を振り返った時に、どの作品も良いと思える ものを制作することだ。つまり、音楽的に自分が納得の出来る理由によって適 切な決断を下したと感じられる作品を作りたいのさ。要は音楽的に妥協しない で済むというのが、僕の目標なんだ。だから経済的に成功しようがしまいが、 5~10年後に自分の作品を振り返っても、未だにその作品に満足している、と いうようなものにしたいのさ。つまりその時に自分が可能な限りベストを尽く したと言える作品を制作するということだね。それに自分の腕をもっと磨きた いと思うし、もっと良いソングライターにも、もっと良いギタリストにも、も っと良いアレンジャーにも、もっと良いプロデューサーにもなれるように最善 を尽くしたいと思っている。要は僕の目標は、この先もただとにかくずっと学 び続けるということだよ。
と,かなりしゃべってくれたそうです。
トモ藤田のWebsiteはこちら。
投稿者 admin : 2004年6月 3日 13:36