第5回:早弾きにご注意!
前回は、春になって暖かくなってきたって、言いましたがあれからまたボストンは雪が降って今週(3/26)やっといい感じになってきました。(写真クリックすると大きくなります。)
このコラムもいつもあっち行ったりこっち行ったりしてますがギター関連で色々書きますから楽しんで読んでくださいね。
エミネンスのスピーカーもあれやこれやといっぱい試しましたがThe
Tonker っていうモデルが気に入りました。僕が今まで使っていたセレスチョンのサイドワインダーを超えました!
これは凄いです。セレスチョンと同じコーン紙を使ってボトムからトップまでバランス良く出て150ワットです。昨日もレッスンで使ってましたが、とにかく弾きやすい。
エミネンスさんありがとう!!! まるで日本の車みたいに高性能です。あとこれ以外に75ワットとか50ワットがありますから、小さい練習用アンプとか50ワットのが良いと思います。また説明しますね。
練習や演奏について何回も同じ事言いますが、気にしないでくださいね。頭で分かっていてもなかなか分からない事もありますし、何でもリピートすること大事です。
前回話した、練習のポイントも同じですが、漠然とうまくなるとか願うよりも根本的は問題点、何が違うか?何が原因か?
これらは考えると楽しいことではないですが、考える事とても大事です。ただ練習中や演奏中に考えるのはよくないです。ですからテープに録音してそれを第3者的にコーヒーでも飲みながら聴くとよく分かります。僕がいつも心配することは、みんな練習のやり過ぎ?
無理にやってることなどです。以外に練習のアイデアが良くてもただ淡々と弾き続けて
練習していることに満足感を得ている時です。特に早く弾く事の癖の人は、サウンド重視ではなく、視覚的に運動しているタイプが多いです。僕自身たまに早く弾くとスリリングですから好きですし、早くきれいに弾ける人、イングエイとかジョー・ストンプとか尊敬します。でも彼らはかなりクラシックのことを地道に勉強したし、あのアルデイメオラもバークリー時代、バークリーのクラシックのリーデイングの本(ピックのための)を毎日全部やったそうです。ほんまこれやったらよく弾けるようになります。でも辛抱強くないとできないです。彼らのファンの弾き方の特徴は、サウンドエフェクトに頼る、ピッキングが荒い、視覚的に弾く人が多い、他のことバラエテイーに弾けない。色々問題があります。ですから、ポイントは、全て無理なく、ほんとうにゆっくり弾くことがつまらない事だと思ったり、その大事なうらずけが分かっていない人が多いです。ですから自分自身のことを知る事がとても大事です。ただ覚えること、弾くことだけではないのです。
あと関係ないですが、毎週ファンの方々からいろんな感想を頂くのですが演奏能力開発エクササイズに出会って色々ためになったとか、デモ演奏のコメントとか、いつも嬉しく読まさせて頂いています。ちゃんとできる限りレスもさせて頂きますから、また何か感想あればメールしてくださいね。ほんと自分のやったことに喜んで頂いて僕は幸せやと思います。演奏能力開発エクササイズの効果的な使い方などは、リットーの演奏能力開発エクササイズのホームページがありますからそこを参考にしてください。
あと何か加えるだけではなく、環境が変えることも大事やと思います。僕のお勧めは、練習のやり方、考え方についてです。アンプを使う事、リバーヴやエフェクトに頼らない(でも演奏としての練習はもちろん効果的=エフェクト使ってオッケーです。)テープレコーダーを使いいつも録音&再生ができること。ギターのセットアップ、ネックのソリ、ピックアップの高さ、弦を頻繁に変えるなど、ピックも、、です。
例えば鼻炎アレルギーだと薬ありますが、これに頼るとずーっとエフェクトなどと同じです。体の中の体質を変えることが大事なんで”酢”を毎日少しずつ飲むと体の中の体質が変わりアレルギーが直ります。(僕の場合)みたいに何か毎日、目的もって、でもあまり期待しすぎない、外に出る、おいしい物を作る。リバーヴなしで弾くと、何かしないと何やろ? 左指のリラックス度もどうやろ? ピックのニュアンス? 色々ありますね。
最近のレクチャーでは、内容が全てできるようになるためにではなく、サウンド的に理解、疑問、問題点を考えることが目的に、実際に弾けなくても項目に対する感想を生徒さんに書いて頂いて漠然としている物事を具体的にして目標を明確にするようにしています。これはアメリカのネットスケープにもあったミリオネアーになるための条件で、ひとつめが”しっかりとしたプランを書くこと” なんで、練習&演奏についても同じ事が言えますね。ですから練習についても何も完璧なもの、ひとつの答えは存在しません。各自、自分で少し道を開くだけです。なのでレクチャーは聴くだけで良いように作っています。何回も続けて聴くことが大事です。でトーンの比較とか良いポイントになりますね。僕自身、よくうまい人のライヴをウオークマンで録音して、トーン、フレージング、盛り上げ方などコピー、学んだこと覚えています。
早弾きが好きなのも悪くないです。でも全てがきれいに弾けないと早弾きの意味がないから、ゆっくり、丁寧に、また何か曲のようにイメージを持ってやるとやりやすいと思います。とにかく練習、練習と思うと、なんか人に言われてやってるみたいなんで自分からやりたい気持ちがでるようなギターの弾き方、楽しみ方をもう一度考えてみるのも良いと思います。
いかがでしょうか? 次回は理論の部分とかも話そうと思います。何でもありです。
また今回も少し生徒のやりとり紹介します。何か参考になると嬉しいです。
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(生徒Sくん)
トモ先生、いつもお世話になっています。Faxを送ろうとしたのですが、つながりませんのでメールで送らせて頂きます。大変遅れて申し訳ないのですが、今月はかなり忙しいので、レクチャーにしてもらってよいですか? 以後、このようなことの無い様に気を付けます。レクチャー
、聞きたい事、教えてもらいたい事、山ほどあるのですが、なかなか具体的にと言われると、口では言えないような事だらけです。またまた漠然としている話ですが、バッキングに自信が無くて。周りからは慣れだから、という話で終わるのですが、たとえばソロを取っているリードの人が3連フレーズとか、倍拍乗り等している時にギターのバッキングもそれに合わせる、という感じで分かっている部分はあるのですが、なかなか形としてはまりません…こういう時って、トモ先生はどういう教え方をしてくれますか?上達の方法など、先生がこういうケースの時に心掛けている事、悩まれたかどうか分かりませんが、先生はこういうことで悩まれた(迷われた)時にどうされたか、など教えて頂けませんか? 3月14日に地元でSaxのバックをする事になっていて、今後も結構ハードスケジュールでいろいろな行事が入っていますが、なんかこのこと(バッキング)だけでもいっぱいいっぱいというか、これだけでも教えてもらっても構わないという感じですので、よろしくお願いします!やっぱりソロよりも全然こっちのほうが大切だっていう意識が最高潮に高まっていますので…それから、こういう時、コンピングだけでなく、邪魔にならない程度の指弾きの仕方とかも知っておきたいな、と思います。主に歌バンとかの際に使用する時に、バラードなどのスローなテンポの時によく使われるような感じですが。なんか、一方的な質問の嵐になってしまい申し訳ありません。こういった事が解決できないと、次へ進めるような気がしてこないものですから…よろしくお願いします。
S
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(Tomo)
ごめんなさいね。今リフォームやっててファックスが送信はできますが受信ができなくて。レクチャー了解です。具体的にできない事は、問題です。なぜかというと漠然となると練習もそうなります。バッキングについて、この場合、どんなスタイル、キー、テンポ? 少し具体化できます。慣れももちろんですが、スタイル的に集中しないと道はひらけないです。まず問題のあった部分がテープにあって聴かないと分かりにくいです。だから経験で、できなかった、それを再現=テープ聴いて、そのリズムを確認、コピーそこから発展させることが大事です。僕もセッションやってよく合いそうで合わないとか、合っても3をグループにしたリズムで気がついたら今度は、どこが”1”か分からない。ですからリズムのアクセントがどこにでもつけられる、どんなことやってもどこが”1”か分かる事。そのためにはドラムのフィルとかアクセントをよく気にするのが大事です。そのために今回ラリー・フィンの演奏能力開発エクササイズ3は、ギターリストのためにもリズムのグループや間違えそうなややこしいリズムを理解できるように考えて制作しましたから、4月に発売です。それ見たらデモ演奏でも、僕のギターにドラムだけで分かりやすくややこしいことやっていますからそれも参考にしてください。とになく今回の問題点は、とても良いポイント&課題です。Sくんは、ソロもハーモニーもとても強くなってきたからバッキング&コンピングにもっと興味が出たんやと思います。間を作る事もセンスの良いバッキングです。弾く事&埋めることだけではしゃべりすぎで邪魔になります。今回のレクチャーは、そのポイントの具体化、土台作り&発展を今から考えます。今回の質問は、とても良いです。解決策を見つけるのが僕の仕事ですから。大丈夫です。お楽しみに!
トモ
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(Kさん)
Tomo Fujita 様
テープレッスン生のKです。こんにちは。まず初めに、先月のレッスンでテープを送るのが遅くなってしまって、本当に申し訳ありませんでした。先月のテープレッスンの感想を、あらためて送ります。まず、Cスケールのレッスンですが、いままでCスケールを自分では把握しているつもりでしたが、意外と難しかったです。特に、2音のレッスンでは、3度の関係が把握できてなくて、とても戸惑いました。いままでポジション的にスケールを把握していたのだと気付きました。全ての弦で音をスムーズに把握できるよう頑張りたいと思います。ブルースのレッスンでは、コール&レスポンスが、どうしてもパターン的になってしまうというか、音が決まっていることに安心してしまうようなところがあって、音楽的ではないですね。音が少ないととても難しいです。ベンドのレッスンは、ピッチが決まらなくて、苦労しました。指に力が入り過ぎてしまうのだと思います。grooveのレッスンですが、まず音が把握できてないですね。それと、左指がポジションに慣れていなくて、どうしてもノイズが出てしまいます。右指にも力が入り過ぎてしまいます。全体的に、聞き返してみても音楽的になっていないところが、自分でも悩みですね。もっと音楽を聞き込んで、フィーリングを体の中に入れるように頑張りたいと思います。ちなみに、先日champ12のスピーカーをセレッションのvintage30に交換しましたが、値段は3万円くらいでした。つい最近はパワー管も交換し、よりパワーアップしています。録音は、テレコの方がいいですね。ただ、Tomoさんのテープと聞き比べると、音のクリアさが全然違うんですよ。同じテレコが欲しいですが、今は生産されてないんですよね。それから、今月のレクチャーレッスンについてリクエストします。前回のレクチャーレッスン、たいへんためになりました。1音でフィーリングを出すのは本当に難しいですが、実際弾いて教えてもらうと分かりやすいです。でも、実践するのは、また別の問題で難しいですね。自分にとって今一番弾きたいブルースと考えると、やっぱりマディウォータースです。いまいろいろとブルースのCDを聞いていますが、自分で出したい音楽はマディですね。曲でいうと、hoochie
coochie manが好きですね。それと got my mojo workin'も大好きです。できれば、どちらかの曲で、曲にそってレクチャーしてもらえると、嬉しいです。それと、what's
going onは是非詳しくレクチャーしていただきたいです。曲は前からしていたのですが、トモさんの影響で、大好きになりました。マービン・ゲイのCDもダニーハサウェイのCDも買って良く聞いています。特に、前回のレッスンでも教えてもらった2音のメロディとかもとても興味あります。前回レクチャーレッスンでやっていた早いビブラートで和音を弾くのもとても面白い効果が出ますね。エフェクトいらないですね。それでは、よろしくお願いします。
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(トモ)
感想どうもありがとう。Cスケールとかシンプルな事も意外に見えない部分があるんでそこに気がつかれたから良かったです。3度がどこでもどんな動きでも弾ける事が大事です。ブルースは、誰でも好きなパターンとかありますがCスケール同様に”水”のように自然に流れる部分も大事です。またやりますね。ベンドの問題は、やはり左指の力の入れ具合です。押すともうだめです。グルーヴのことについてもファンクなどやっていきますね。新しいスピーカー安定してて良いですね。スピーカーってほんと大事な部分です。オリジナルのはどうしてもしょぼいです。まだキープしてますが。このテレコがあったら100台ぐらい買ってるところです。(笑) レクチャー了解です。マデイーの1発ブルース、シンプルなチョイスでフィーリングの応用を詳しくやりますね。What's
going on?もリズムの面、コードのチョイス、そしてメロデイーのアレンジからベンド、ビブラートをやります。お楽しみに! 効果音は、自分の指で十分です。反対に何弾いてもコントロールできるから便利です!ではまた
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以上は、もちろん本人に了解を得ていますからご心配なく。もっと細かいことありますが、一応レッスンの内容&アイデアは、ほんと個人的なことなんで全て教えることにはいきませんが、こんな感じでやっています。普通のレッスンも面白いのですがレクチャーに興味のある方も多いですね。
あと家のリフォームこんな感じです。やっと窓が入って、新しいヒーテイング&エアコンが入るのでこの夏は全室涼しいです。
僕のSRVです。
トモ藤田のWebsiteはこちら。
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