« 遅いですが、今年も宜しくです | メイン | 昨年11月から今年の4月にかけて »

2006年10月15日

10月前半までの出来事

前回の更新が3月なので、早半年。やっぱり更新がおそいです。
もうあっという間に10月、今年の後半ではないか。ということで、4月以降を個人的に振り返っていきます。

シアターブルックですが、今年はシアターブルックというバンドでの活動というよりはタイジ君が様々な女性アーティストとプロデュースするというプロジェクトでの録音、あるいはライブが中心になりました。演奏はほぼシアターブルックなので、シアターの作品ということでもあるのかもしれません。
この録音物、4月~8月位にかけて録音され、まずはシングルが11月頃には店頭に並ぶもよう。第一弾はBirdさんSAKURAさん(一応アルファベット順で書いた)が歌い手でして、他の歌い手の方々はまだ発表してよいのかわからんので、今は書きません。
皆さん素晴らしく素敵な歌を歌ってくれたようなので、お楽しみに。アルバムとしての発売はおそらく来年の頭位になるのではないでしょうか。

5月、奈良に行ってきました。観光です。なんか最近は奈良も完全にお気に入りスポットの上位です。
子供の頃から寺社仏閣とか遺跡とか古い街並みとか好きだったのですが、改めて大人になってから行っても良い所でした。仏像見学も楽しい。
東大寺1.jpg
浄瑠璃時1.jpg

しかし、500年とか800年とか1000年とか前に造られたものを目の前にすると時空を飛び越える感覚になります。
仏師の人とか建築の人が手やノミで作っていたのだなぁ~、すげぇ~な~、とかそんな言葉しか出ないですけどね。
とても感慨深い。非常に長い年月が経つとこういったものは山とか川とか海とかの自然にあるものと同じ様に不動のものとして人々の目に触れ続けていくのだし。
そんなわけで、また奈良を訪れるであろう。

6月~7月にかけてはCOUCH、昼海幹音くんのサポートをしつつやっぱワールドカップドイツ大会をひたすら見てました。
個人的予想が当たってイタリアが優勝しましたが、フランスのジダンの行動は予想外、いや今までの彼の前科を考えると想定内、しかし、あの場でやるかね......。日本は顔洗って出直して来い的な終わり方でした。残念。そしてJリーグ時代から比較的自分の地元に近いチームに所属したこともあって応援してました中田選手も引退。残念。

あと発売とか未定ですがシンガーで素晴らしいギタリストのおおはた雄一くんの録音に2曲参加してきました。
僕がほんとに昔参加していたバンドのヴォーカルの働いていた音楽スタジオに出入りしたことがあって、その人の話で盛り上がったりとか、不思議な縁の人です。また下の文章で登場するかも。

シアターブルックはこの月に衣料販売等で有名なBEAMSのコンピレーションアルバムの為にカバー曲を一曲提供しました。1974年がテーマということで、ギル・スコット・ヘロンの「It's Your World」をカバー。


8月やっぱまた奈良に行ってしまいましたよ。
真夏の盆地は暑さが厳しいとわかって行ったのですが、調子に乗りすぎたのか体調崩しました。
2日程棒に振りましたが、夜に奈良公園一帯や東大寺に沢山の蝋燭を灯す燈花会というイヴェントの時期にちょうどあたっていたため、奈良の夜の幽玄な雰囲気(人出はスゴイけど)を楽しめました。
燈花会3.jpg

体調崩したのもあるのでまたリヴェンジしたい。ということでまた行くであろう、奈良。
あと行程の最後は京都に寄ったのですが、下鴨神社の古本市に行ったりしてこれもまたよかったです。
古本市1.jpg

そして半ばの19日は前記のタイジ君のプロジェクト、Taiji All Starsという名義で北海道のライジングサン・ロックフェスに参加してきました。アルバムに参加してくれた歌い手の方々やバンド、ドラムの沼澤さんの友人の有名パーカッショニスト、キーボーディストも参加、最高に楽しく有意義な演奏をすることが出来ました。
残念だったのは出演時間が深夜1時過ぎだったこともあって当日の夕方に会場に入って、演奏終了の午前4時から暫くしてから会場を後にするといった、短時間の滞在だったことでしょうかね。なんか会場入りの時に撮った空の写真と会場を後にする時に撮った写真の空の色が一緒でどっちも夕方みたい.....。
ライジング5.jpg
ライジング6.jpg

末の方は昼海くんのサポートでのライヴがあった。

9月にはいってからは前半でCOUCH、しかしドラムの小島くんが都合で参加できず、3分の2COUCHという変則的編成。
ギターヴォーカルの平泉くんとわたくし。打楽器が無いのはいつもと違って寂しい反面、楽曲アレンジを変えたり数々の演奏面での発見もあるので楽しいともいえた。写真は楽屋での平泉くん。
DSC01896.JPG

後半の23日には秋葉原にてシンガーソングライターの中川五郎氏とCOUCHのセッションライヴ。
五郎さんと小島くん1.jpg
中川五郎さんといえば、良く知られているのは「受験生ブルース」の作詞だったり、数々の洋楽の対訳、あるいは無頼作家のチャールズ・ブコウスキーの作品訳で知られる音楽界の大先輩であり人生の大先輩、御歳も56(いや57か?)歳であるのだが、COUCHのメンバーの誰よりも若々しい、というかロッケンローラーであった。
でもとても穏やかでにこやかな先輩であった。競演にいたる経緯は、ドラムの小島君が五郎さんのちょっとした知り合い、というだけのものだったが、COUCHの「一緒にやりませんか」の一言に快く同意してくださった。大変な感謝である。
余談だが、五郎先輩、気合入りすぎて、曲のエンディングでジャンプ、着地は失敗しなかったが、買ったばかりのギターを椅子に強打してボディーにヒビを入れていた。五郎さん、相当落ち込んでました。

翌日24日にはレコーディング依頼のあったSowan Songというシンガーソングライターのアルバム用録音に参加する為河口湖のスタジオへ。合宿レコーディングなんて、何時以来でしょう?多分15年位前だ。しかもその時も河口湖スタジオだったな。わたくし以外のメンバーの方々は前乗りしており、前の晩はSowan Song自らが作るお好み焼きを堪能したらしい。手料理でもてなすなんて、気の利いた男である。その気の利いた男の作る歌はまたなんとも素敵な曲ばかり(変則チューニングのアコースティックギターもまたいい味してます)で青空と草の匂いがします。かなり抽象的表現ですが。歌もまた濃い顔に似合わず澄んだハイトーンヴォイスで、気持ちよい。
この企画、プロデューサーは、かつてL⇔Rで活躍され、現在はソロで活躍している黒沢秀樹くん。
そして、録音に関しては予めアレンジがなされず、現場にて意見交換して曲を練り上げほぼ一発録り、という個人的には最近やっていない方式で進められました。クリックも使わず、適度な緊張感の元、少ない時間で5曲。上がりはとても良い物になったと思う、あくまで個人的にですが.....でもみんなほんとに満足したいい顔で終わったんだから間違いないと。
ちなみに参加されたメンバーはギターに(また登場しました)おおはた雄一くん。キーボードはYANCYくん。ドラムは高橋結子さん。みなさんさすがの演奏でそれぞれの色が出ていた。
出来上がりが楽しみです。写真中央の白いTシャツが主役のsowan君。
全員集合.jpg

さてやっと追いついてきました。10月。
第一週からリハーサル、ライヴの連続攻撃。4日は横浜のBLITZにてギターヴォーカルにタイジ君、ドラムに椎野恭一さんわたくしという基本メンバーにゲストとして椎野さんがやっているマグノリアというバンドのヴォーカルマイちゃんとギターのツルさん、グレープバインというバンドからヴォーカルギターの田中君をゲストにしてのイヴェント出演。
椎野さんはシアターブルックのアルバムで何曲か一緒に録音したことがあったり、イヴェント等でもよく一緒になったりするのだけれど、ライヴで一緒に演奏するのは初めてだった。シンプルでカッコいいドラムをステージ上でお客さんのように楽しんでしまった。ゲストの方々もみんな立ち居振る舞いや演奏が素晴らしく、演奏しつつもやっぱりステージ上のお客さんと化す。

6日、7日は関西へ。
6日は大阪でミナミホイールという街をあげての音楽祭。沢山の出演者が3日間に渡り市内の沢山のホール、ライヴハウスで演奏を行った。わたくしはタイジ君のプロジェクトと、昼海君のサポートのダブルヘッダー。18時半からの30分演奏と20時半からの30分演奏。短い時間だが結構慌ただしい。タイジ君のプロジェクトではシアターブルックの曲を中心にゲストでSAKURAさんに一曲歌ってもらった。最初の方で書いたシングル用の曲を演奏したが、本番前の会場リハーサルでしか歌入りでのリハーサルが出来なかったため、妙な緊張感。でも上手くいったのでよかった。
昼海君のほうは会場変わって、別のライヴハウス。この時の自分の機材の搬入がエライ大変でした。まぁ、搬入だから会場の裏からだろう、ということで、近くにいたスタッフに裏口を尋ねるとなんか細い梯子を上がって行く、ということだったのだが、幅30cmで長さ15m、角度が60度って、楽器持って上がるのには無理があるでしょ.....でもスタッフの方はちょっと細いけど大丈夫です!って言ったんだよ。
凄い梯子1.jpg
でもって苦労してその梯子をあがって見るとその先にまた梯子があった。長さは2m位に短くなったが、かわりに角度が80度に増してた。しかも梯子の先は50cm位の板を切り抜いた入口。
凄い梯子2.jpg
何とかそこに楽器を通して、自分も上がったが、さらにまた同じ状態の梯子が......やっとホントのステージ裏に到着。
もう楽屋に行くのでクタクタになりましたよ。
で演奏。途中、昼海君のギターにトラブル発生したりがあったが、外見や入りの苦労に反してベースの鳴りが気持ちよい、と感じられるハコだったので、非常に気持ちよく演奏できました。

翌日は京都の京大西部講堂にて開催のボロフェスタという音楽祭りへ。
P504iS04609.jpg
これは前日参加できなかったエマーソンさんも加わりゲストもナシの久ぶりのシアターブルックでのライヴ。西部講堂っていえばなんだか関西ロックの殿堂みたいな建物でして。その木造の古い建物はなんともいえない妖怪でも出そうな雰囲気に満ちておりました。
P504iS04610.jpg
※写真、デジカメの電池が切れてしまって、質の大層落ちる携帯電話カメラです。
でもその木造の古い建物、ってのがまた、音響的に良い響きしてるんですな。シアターみたいな音量の大きなグループにとってはやりにくい場所なのかとも思ったが、そんなこと無かった。というか非常にやりやすかった。音楽の妖怪の力か......。
なんか手作り感に満ちた、こじんまりとしつつ大変雰囲気の良いフェスだったので演奏終了後もゆっくりと楽しみたかったが、移動の時間が来てしまったので19時半頃に新幹線に乗るために京都駅へ。
ちなみにこの日、PCIの黒川君も観に来てくれた。ありがとう。

帰ってきて8日は上野の水上音楽堂で下北沢の音楽カフェ&CDショップのmona records主催、「mona rock caravan 06 」にCOUCHで出場。秋晴れという言葉がふさわしい気持ちのよい一日に、気持ちのよいすがすがしい演奏をする人達と競演。
水上音楽堂.jpg
決して沢山の人が集まって大盛況という状態ではなかったけれど、なんだかのんびりとくつろいだ最高の野外音楽祭だった。

と、現在までたどり着きました。
この後今年はシアターブルックは今月末にファンクラブイヴェントがあったり、来月はマグノリアと一緒にライヴやったり、年末の恵比寿リキッドルームでのライヴがあります。
昼海君は今月末、12月に3本。COUCHは12月の末にライヴ。
あとは11月には永井ホトケ隆さんのブルース・パワーでベースを弾かせてもらう予定。ホトケさんはもう学生の頃の憧れの人なので、今から緊張してしまいます。
またこれらについては追々。
では皆様、夜は寒くなってきましたので、風邪等ひかぬよう。

投稿者 nakajo : 2006年10月15日 00:39