2005年4月25日
第6回:脱線事故
今日の朝、どえらい事故が起きました。朝10時頃テレビをつけてみるととんでもない光景が映っています。今ではnetのおかげでUSAでもすぐに伝わって、ヒロ鈴木氏は私のとこのbbsへ心配してくれて早速の書き込みをしてくれました。こういった情報が正確に迅速に伝達される時代だなあと、アナログが永かった私はつくづく思うのです。
今日はもうずっとテレビに釘付けです、午前2時のニュースでは死者が58人になったことを告げています。しかし何故こんな事故がおきたのか原因はまだ分からないとのこと。明日もしばらくはテレビ漬けだろうな。
今日、えらく久しぶりにROY BUCHANANを聞いた。やはり素晴らしい、何故永い間聞かなかったのか自分でも不思議だ。確か他界する少し前にAlbert Collinsともう一人誰だったか、3人でのコンサートライブのビデオを見た。その時の印象はCollinsが強烈だったこと、Royはやや病的に見えた、しかし個性的でrock的なアプローチをするんだなとおもった。今見るとまた違った印象かもしれないが。いかにも神経質そうな感じのとおり、やはり自己破滅型の芸術家タイプのようだ、晩年はアル中で閉じこもっていたらしいし、最後は自分のシャツで首を・・・・・
何とも悲しい、悲しすぎる。しかしそんな事の先入感が強すぎて私は聞くのを避けていたのかも知れない。若いときROYのアルバムには衝撃を受けた、こんなすげえギターリストがいるの
かと恐れいった。とにかく来る、来る、こっちの感性に訴えかけて来る、聞き終わると打ちのめされてた。そういうギターだ、technique, control,mood,feelと何拍子も揃った天才ギターリストなのだ、それ故に繊細さが裏目、世間ともうまく合わせられない、そのあげくアルコールなどへ走り破滅へ向かってしまったのだろううかと勝手な想像をしてしまった。
しかし今聞いてみてこれからずっと聞く気になってきた。このテレの音は何なんだ!そうなのだ、若いときからわかっていたのだ、実はROYの音、それだけでもテレを弾くのをあきらめるのに充分な事を。こんな音は出ない、どうしたら出るねんと、くやしさのあまり、もうええねんどうせこんな音は出せへんねん、と遠ざけてしまうみたいな。勿論音だけではなかろうがテレを弾く者ならその音色をコントロールするのがいかに難しいか、嫌なキンキンでない、逆に心地良いトレブリーな紙一重のgood soundを創るのがいかに難しいか、皆知るところで有ろうとおもう。
とにかくテレマスターである、ロイ・ブキャナンは不器用なん?なんてとんでもない。これほどテレが心身共にしみ渡っているギターリストは希有だと思う、彼のBLUESへの傾倒ぶりも素
晴らしいし。それではこの辺で、おいとまさせて頂きます。(4/25/2005)
投稿者 admin : 11:42