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2005年3月12日

第5回:地震 海賊 ライブドア

寒い冬もようやく去りやっと春の來そうな気配が感じられる今日この頃の京都です。日本の大きなニュースと云えば地震とかマラッカ海峡海賊事件とかライブドアとフジテレビの株買収戦
とかあまり喜べない、よく解らないものが多いようです。

さて音楽方面はといっても私の周りではこの時期たいした動きは有りませんが印象的なライブはいくつかありました。一つは私のバースデイ・ライブです。自分の誕生日にライブをやるなんてプレゼントを催促するようで気恥ずかしいのですが、やってみると皆が祝ってくれてとても言葉では言い表せないくらい嬉しいものでした。blues harpの第一人者の妹尾隆一郎氏も駆けつけてくれて素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。気分的盛り上がりで自然に演奏も熱いものになりました。

もう一つ興味深かったのは「芸術観賞会」という名目で、ある中学校の体育館でコンサートが有ったことです。大半は普段と変わらない演奏をしたのですがその学校の生徒達が小型の琴で
弾く「sound of silence」の後を受けてインストで演奏、この曲よく知ってますが演奏するのは初めてでした。それに生徒達のコーラスを交えてcarpentersの「yesterday once more」、それに天才jazz pianistのoscar petersonが書いたゴスペルタッチの「a hymn to freedom」を歌入りで演奏したのですがこの曲をやったのは何とその中学の音楽の教科書でこの曲が取り上げられていたからです。これには驚きました、アメリカならともかく日本の中学生が一度はo.petersonの名前と曲をインプットした訳ですから、私の中学時代とくらべればこれはもう宇宙的驚異なのです。

私達の演奏に対するリアクションはそれは先生方もみておられる手前か行儀のよいもので、騒ぎはしないがしっかり聞いて受け止めていたようだった。こちらも今の日本のpopsとはほど遠
い音楽なのでどれほどギャップが有るのだろうかと多少気にはかかっていたが中学生達は偏見なく聞いて色々感じているように思われた。私たちの世代でも10代の時に聞いた生演奏の衝撃
は今でも忘れない。「ああ、あの時の演奏は曲とか知らなかったけど楽しかったな」と思ってくれれば有り難いことだ。今の子は情報が有り過ぎてどれを聞いたらいいのかわからないらし
い。私達とは反対だ、やっとこさbluesという音楽があるぞと突き止めても肝心の音が無いのだった。いい音楽に出会って欲しいものである。それにやはりもっと小さいころからbluesなどのルーツ音楽を体験し楽しむような状況が有ったら日本からもっと多くのインターナショナルなアーチストも出て来るだろうなあと勝手な想像をした。また機会が有ったら学校で演奏したい。

年に一回のイベント「ブルース伊賀の乱」がすぐ目の前だ。
前回の答え:Art Tatum/George Dukeでした。
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お知らせ
Joe Bardenを抱えたニュー塩次T-シャツ、次号で紹介します、
お楽しみに。

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投稿者 admin : 11:37