2010年6月24日
Shiori's gig @ Blue Owl
PCI コラム、第4弾となりました。
6月も終盤、ニューヨークの気温はすでに真夏のよう。
毎日33〜35度まであがり、蒸し暑い日々が続いています。
日本も梅雨の真っ最中ではないでしょうか。
さて、今回は6/20(日)に行った私自身のライブの報告をさせて
ください。
ライブを行った場所は、Manhattan のEast Village エリアにあるカクテルラウンジ Blue Owl. http://www.blueowlnyc.com/
ここは薄暗い大人の雰囲気がいい感じで、
なんといってもカクテルがおしゃれでおいしい!NYの都会の雰囲気を
味わえる場所です。
毎週日曜は日本人アーティストをフィーチャーした"Nippon Jazz"というイベントがあり、そこでライブをやらせていただきました。
Steve Millhouse(6-string Bass), Shiori Shinohara (vo), David Martinez (percussion)
Photo By Kahori Matsumoto
演奏を手伝ってくれたのは、
ベースのSteve Millhouse、パーカッションのDavid Martinezで、2009年から常に一緒に活動しています。
このトリオは通常のありきたりなジャズトリオではありません!なぜなら、コード楽器がありません。
ではどのように演奏が成り立つのでしょうか、その鍵はエレキの6弦ベースです。
ベースがコードを奏でます。そして通常のフルドラムセットはなく、カホーン、シェイカー、コンガなどのパーカッションがリズムを刻みます。
普通のジャズの編成ではないですよね?
また、今回のギグには、スペシャルゲストとして
サックス奏者のAlden Banta が参加してくれました。
彼はブロードウェイミュージカルの演奏を中心に活躍するミュージシャンで、
全米でも有名なラジオシティミュージックホールのクリスマスショーの
オーディションに二年連続で合格したプロ中のプロ。
それでもまだレッスンを受けているというからえらいですよね。
Alden Banta (Saxophone, Flute)
Photo by Kahori Matsumoto
そんなAldenをフィーチャーして、Jazz Standard を中心に Soul Music, Brazilian Music, Pop Music などジャンルにとらわれない自分らしい
音楽ができたと思います。しかも、この変わった楽器編成に加えて、曲のアレンジもほどんど自分たちで作り出したオリジナルなので、お客さんが喜んでくれた時にはかなり達成感を感じます。
例えば、Jazz Standard Song の"Beautiful Love" をAfro Cuban ビートに変えたり、"Autumn Leaves"のコードを"Re Harmonize" して全く別の曲のようにして歌ったりとかなり遊ばせていただきました。
アレンジを手伝ってくれたBassのSteveと Percussion のDavidはまさに
音楽玄人、ですね。
Photo by Kahori Matsumoto
ライブが終わって一週間以上たっていますが、
いまだに思うことは、お客さんがすばらしかったこと。
温かい視線に温かい拍手が合計2時間にわたるパフォーマンスを
支えてくれました。
ボストンからわざわざ見にきてくれた方もいました。
私たちの音楽を楽しんでくれたのを感じ、感無量です。
Blue Owl も大盛況、ジャズギグでは珍しく40人ほどお客さんが集まって
くれかなり盛り上がりました。
熱狂的なファン!?!?!?
そして最後の曲が始まる時、パーカッションのリズムに合わせて、
ダンサーのお客さんがステージに登場!!
セクシーなダンスを披露してくれました!!
さすがNYですね、才能あるアーティストがあらゆるところに点在しています!!
Dance!
ダンサーだけでなく、クラシックミュージシャン、フォトグラファー、ジャズピアニスト、シンガー、ベーシスト、
などなどたくさんのアーティスト友達が集まってくれて、"Cool Vibe" を感じまくりました!
最後に、私のジャズトリオの要であるベーシスト、Steve Millhouse は
今回のギグでProsound Communications のメーカー Xotic の6弦ベースを使用したそうです。Xotic の6弦ベースを使ってみて、彼はこう言っています。
「ベースでコードを奏でるにあたり、パーフェクトなベース。なぜならあやゆるコードを押さえるのが他のベースよりも簡単にでき、弾いてて心地よい。また、単音だけでなくコードの響きが美しい!軽いから長時間のギグにぴったりだよ。」
とにかくXotic のベースを気に入っているようです。
さらなる彼のコメントはこちらへ↓
http://pci-jpn.com/products/xotic/effects/musicians/index.html?id=265
実は私たちは次回のライブに向け、すでにリハーサルを始めました。
次回は7/10(土)、ロックのイベントに唯一のジャズグループとして
呼ばれています!
ロック曲も7/10に披露したいと思うので、乞うご期待!
このロックイベントも次回のコラムでレポートしたいと思います。
Photo By Kahori Matsumoto
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J-Summit Festival
7/10 (Sat) @Webster Hall http://www.websterhall.com/
(125 E11th Street)
Ticket Available Now!
投稿者 shiori : 01:21
2010年6月 1日
KJ Denhert @ 55 bar
早いもので6月ですね、日本はもう梅雨入りする季節でしょうか。
NYも蒸し暑くなってきました。
ころころと政権が交代していますね、最近の日本は。
少し心配になります。
さて、そんな湿気や憂鬱を吹き飛ばそうと、ファンキーなライブミュージックが聞きたいと思い、55Barに行ってきました。
55BarといえばすべてのNYミュージシャンのあこがれのハコ。
5ドル、10ドルそこらのミュージックチャージで一流のミュージシャン
の演奏が”間近”で聞けるのですから!
例えば、前回行ったときはマイク•スターンとアンソニー•ジャクソンとの共演を見に行き、お客さんの中に、あのシンガーソングライターの矢野顕子さんがいた、ってこともあるくらい、いつも何かが起こっているのです。
とにかく、Prosound Communicationの読者の皆さんのあこがれのミュージシャンがいつも演奏しているので、要チェックです。NYに来ることがあったら是非行ってください。
聞きにいったアーティストは、K.J. Denhert という女性のシンガーソングライターです。ジャズとファンクを足して二で割ったような彼女の音楽にはまり、よく55バーに聞きにいきます。
初めて彼女の音楽を聞いたのは、去年の夏、ブライアントパークで彼女がライブをやっているのをたまたま耳にし、それからディープに聞きこむようになりました。
ニューヨークの音楽シーンはお分かりの通り”ジャズ”が中心です。
しかもインスト中心で、ボーカルものが少ない。
もちろん私もジャズが好きでNYに来たわけですが、ファンク•ソウル出身の私にはそれだけでは何かもの足りない、、、と思っていたのです。
そこでのKJの音楽との出会いは、衝撃的なものでした。
NYにこんなファンキーなアーティストがいたもんか、と!
KJ Denhert and Me
KJのライブはオリジナル曲もたくさんやりますが、
ジャズスタンダード(summer time, sunny etc ), Beatles (Ticket to ride, She says etc), ソウル (Hit the road Jack, Ain't no sunshine etc)
などうまーくKJ流にくずして歌っているのがすごく好きです。
これこそ私のやりたいことだ!って思いました。
ジャズスタンダードに固執せず、自分のオリジナルアレンジで歌う。
もちろん自分のライブでも実行していますが、もっときわめていこうと。
KJ 吠える!
また、KJのバンドミュージシャンもすばらしくファンキー。
特筆すべきは、サックスのAaron Heick, ベースのMamadou Ba。
どちらもNYでトップクラスのミュージシャンです。
Aaron は繊細なフレーズを奏で、Mamadou のソロは安定しつつも
"Killing!" (やばい)よ。あとは、実際に聞いて納得してください。
Aaron Heick
http://aaronheick.com/
Mamadou Ba
http://www.youtube.com/watch?v=BjItcKZu42A
あまりにライブがノリノリで楽しいので、1セット目 から最後の3セット
まで聞いてっちゃいました!それでいてミュージックチャージ10ドルぽっきり!苦労してでもNYにいる価値はそこにありますね。音楽好きにとって。
55バーのお客さんからも心から音楽を楽しんでいる雰囲気が伝わってきて、
とても幸せになります。
K.J. Denhert のライブはいつも大盛況。98年頃からずっと55バーでレギュラーで演奏してるそうです。
隔週の土曜に演奏しているので、NYにいらっしゃる際には是非Check it out!
もし私を見かけたら声かけてください!?!?
KJ Denhert & Band Members
55Bar
55 Christopher St. (Sixth/Seventh Avenue)New York
http://55bar.com/
K.J. Denhert
http://www.kjdenhert.com/
http://www.myspace.com/kjdenhert
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<Shiori's Gig information in June>
6/10(木) New York 日系人ホール 6:30
15 West 44th Street, 11th Floor, New York, NY
http://www.jaany.org/
Charge : $30
6/20(日) Blue Owl 8:00 / 9:30
196 2nd Avenue, New York, NY
http://www.blueowlnyc.com/
Charge : $5
投稿者 shiori : 13:17