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アメリカのギターコレクターが必ず読んでいるVintage Guitar Magazineの
2005年11月号と2004年3月号に掲載されたXotic Effects詳細レビューです。
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Vintage Guitar Magazine Nov 05 Gear Review
ヴィンテージ・ギター・マガジン 2005年11月号・製品レビュー(和訳)

あのグリーンのペダル はもう必要ない
Xotic Effects - BB Preamp

カルフォルニアのPCIのエキゾティック・ペダルのラインに、 彼らの「エフェクトペダルはユーザーのオリジナル・ソースをパワーアップし過ぎない」という哲学に沿った新しいペダルが加わった。

新しいBB Preamp ディストーション・ブースターのデザインには3点の特徴がある。 
1)オリジナルのアタック音とサウンド・スペクトラムを維持する事
2)ゲイン構成に多様性を与える事
3)柔軟である事。

小型のBB(41レ2" x 23/8" x 11レ4")の外箱は特別丈夫なオレンジに塗られたアルミケースで、その上に黒のシルク・スクリーンのプリントがされている。ボリューム、ゲイン、ベースとトレブルのコントロールがあり、LED表示付きのトゥルー・バイパス・スィッチ、モノラルのインとアウトのジャック、そして電源は9V電池かAC アダプターである。

PCIの他のペダルと同様に、全て米国で手作りされている。内部は非常にクリーンな構造であり、主要部品は黒のエポキシ樹脂で包まれている。
(コピーしたい奴は取れ!)

他の PCIのペダルと共有の要素は、相互作用性である。コントロールに限界のあるペダルを補うためにアンプのセッティングを変える必要がある場合でも、BBの2バンドEQを使ってトーンを調整できる。

BBのサウンドを試す為、ソリッド・ボディーでブリッジにDuncan JBハムバッカー、ネックにDuncan Alnico を乗せたヤマハAES620と、70年代のFender ストラトキャスターを使用した。アンプは全真空管のPeavey Delta Blues 115を使用した。

ヤマハをBBに繋げ、Delta Bluesをクリーンに設定し、BBのボリュームを3分の1、ゲインを半分で設定した。トーンのコントロールは真っすぐ上、12時方向に設定するとすぐに太く、ジューシーな英国タイプのオーバードライブを得られた。非常にスムーズな、自然で、英国特有のパチンという高音が明確に聞き取れた。トレブルのダイアルを下げ、ベースを上げると丸々と太ったイースターの豚のようなトーンになる。たっぷりの低音を含んだ素晴らしくフルなトーンである。ゲインのノブを持ち上げると、非常にナイスな、固いままのトーンが作られ、音符の分離と、適度のコンプレッションが得られ、全体的にスムーズな音質が得られた。

BBはその透明性と、自然なサステインが印象的である。事実、実際に機材チェーン内にBBの箱を目にしなければ、ストレートにアンプに指していると信じてしまいそうである。様々なピックアップ設定で試したが、どの設定でも反応は一定していた。大抵のオーバードライブはネックのピックアップを通すと、音が著しく柔らかくなってしまう。BBは例外である。アンプを歌わせる為に、アンプ自体をオーバードライブさせる必要もない 。アンプを「ドライで死んだ」状態にしてもBBがロックさせてくれる。

BBのゲインを下げると、自然な、信じられない程のブルース・トーンが得られた。かすかなオーバードライブから、極端なゲインまで、幅広い音を作り出す。ゲインを上げ、ギターの音量を下げるとシグナルが非常にすっきりとクリーンになった。ストラトを通すと、BBは好きなだけのゲインを使っても、心地よく太いトーンを作り出した。BBのトレブルを下げ、ベースを押し上げると、ストラトに一対のP-90を落とした様な音になり、更なる微調整をすると、BBがストラトにハムバッカーを授けたと誓いたくなる程である。
大抵のディストーション・ペダルはベース・シグナルをカットしてしまうが、何度も言うようだが、BBは例外だ。2-knob EQ が低音をダイアル・インさせてくれる。ボリュームとゲインをどの設定にしても、どの周波数でも心地よく、存在感のある、素晴らしいトーンを得られた。

BB PreampはPCIの謙虚ながらも、パワフルなペダルのラインにふさわしい追加である。我々が今までに評価したオーバードライブ・ペダルの中でも一番を争う物である。そして操作もシンプルである。一つ手に入れれば、時を経て、あの70年代の古い緑の箱を思い起こすだろう

Bob Tekippe/Ward Meeker (Vintage Guitar Magazine)

 

Vintage Guitar Magazine Mar 04 Gear Review
ヴィンテージ・ギター・マガジン 2004年3月号・製品レビュー(和訳)


Xotic Effects(エキゾティック・エフェクツ)
RCブースター、ACブースター、ロボトーク;
高品質で新しい工夫のある製品

ギター、アンプの製品市場はもう飽和状態だと言う人がいるかもしれない。ギター、アンプと一緒に使われるエフェクタについては、常に新製品やたくさんのリイシューモデルが紹介され、もちろん本物のヴィンテージペダルも多く見つけることができる。

多過ぎてもう充分? 答えはNo! 機材好きな我々に取って多過ぎるということは決して無い。(もちろん良い製品であることは前提条件だが)

良い製品、Xotic Effectsを紹介しよう。ハンドメイドのAC Booster, RC Booster, Robotalkである。
AC BoosterとRC Boosterはコンパクトサイズ(112mm X 60mm X 50mm)で、Robotalkは若干大きい。(152mm X 83mm X 50mm)どれも丈夫で、大変きれいに配線されている。

AC BoosterとRC Boosterは同じ特徴を共有する。Volume, Gain, Bass, Trebleの調整ができる。トゥルーバイパスで、ON/OFFのLED、Input, Outputのジャックと9V の電源ジャックが付いている。RobotalkにはON/OFFスイッチ、Function, Volume, Rate, Range, Frequencyのつまみ、そしてInput, Outputのジャック、Expression Pedal用のジャックが付いている。

試しに、'70年代初期のストラトとIbanez Artist (Wolftone Graywolftone Humbuckers)で鳴らしてみた。アンプはFender Vibro-Kingでクリーンに設定。

まずRC BoosterをIbanez Artistで試す。Xotic によると、RC Boosterはギター本来のサウンドそのものをサスティーンし、間につないでいるエフェクターそのものも強調する様設計されているとのこと。まずGainを一杯に上げ、Volumeを下げてみる。ブーストされほんの僅かひずんだブルース・ノートが出てきた。特にネックピックアップで。このペダルはアンプのサウンドを全く変えない。次にトーンの調整をやってみると、このペダルは積極的に応答してくれる。まるでアンプのチューンアップをやっているようだ。それもアンプのVolumeをいじらずに。基本的に期待される通りに機能してくれる。

次にペダルのVolumeを少しずつ上げてみる。ソロ用のブーストとしてうまく機能する。それからGainを下げ、Volumeを上げていくと僅かにひずんだ、まさに適量のエッジが得られる。

次にストラトで、Gainを上げ、同じ様にトーンの調整をやってみる。ストラトの音が即、太くなる! ネックとブリッジ・ピックアップのサウンドがホットになるが決して高域が犠牲にはなっていない。ブリッジ・ポジションだとサウンドはハンバッカーに大変近くなる。そしてBassノブを上げるともっと際立つ。Gainを下げ、Volumeを上げると、同じく素晴らしいソロ用ブースト・サウンドが得られる。

次に、AC Boosterを試す。Xoticによると、AC Boosterは、アンプに心地よい、ウォームなトーンを与えることができるとのこと。そしてGainの量、ディストーションの量も好みで調整できるとのこと。
AC BoosterをIbanez Artistで試す。まずGain を一杯に上げる。大変自然なディストーション・サウンドが得られる。太くてかっちりして、サウンドがつぶれない。ギター本来のサウンドを変えないだけでなく、その本来の良さ、特徴をそのまま強調してくれる。そして、Bassのつまみでローエンドが調整できるので、サウンドをより太くできる。たとえ、ピックアップ・セレクターをブレンドかネック・ピックアップのみにしても、サウンドは全くつぶれない。次にGainを下げてみると、自然でウォームな印象的なサウンドが残る。

ストラトでも同じ様に試してみる。ストラトの場合は、Trebleを少々下げて、シングルコイル特有の耳障りな部分を取り除く必要がある。僅かなディストーションからヘビー・オーバードライブまで、素晴らしいトーン。

Robotalkは全く別のアニマルだ。エンベロープ・フィルターとしての機能は、本物のファンクサウンドを創ってくれる。ランダム・サンプラーとしての機能は、ユニークなダイナミックでパーカッシブなトレモロサウンドを、ランダムにシーケンスして作ってくれる。

まずストラトにRobotalkをつなぎ、エンベロープ・フィルターを試す。どこにでもある単なるオート・ワウの様なエフェクトを予想したが、他のXotic Effectsと同様にそれ以上の工夫があった。Robotalkのサウンドはスムーズでウォームなだけではなく、Range調整(ワウサウンドの波形の曲線を調整)で、サウンドそのものをトークボックスの様にすることもできる。Rangeのつまみを上げて行くと、ペダルはオートワウの様になっていく。

次に、ランダム・アルペジエーターの方の機能を試してみる。しばらくプレイした後、我々は当惑した。どうやってこのエフェクタのことを表現、説明すれば良いのか?
敢て表現するとすると。。。。。ワウペダルの周波数を分断して、スクエアの波形でランダムに放出するということ。意味分かる?(分からなければPCIのサイトへ行って、音源を聞いてほしい。)Frequencyのつまみを上げていくにつれて、各音符ごとに様々な応答を体験できる。暖かく包みこむ様な低域サウンドから高域なサウンドまで。Rateのつまみで、アルペジエーターのスピードの増減ができる。Expression Pedalをつないでみると、エンベロープの周波数をワウの様にコントロールすることができた。

AC Booster, RC Boosterは、良いペダルとして期待できる価格帯で販売されている。ところが実際試してみると、それ以上に素晴らしいものであることが分かる。透明感のある自然なトーンは、我々が試したどのペダルよりも優れていた。Robotalkからは2種類のエフェクトを得ることができ、アルペジエーターはエキサイトするエフェクトで、あなたの機材にファンキーでユニーク広がりを与えてくれるであろう。
by Bob Tekippe/ Phil Feser/ Ward Meeker (Vintage Guitar Magazine)
和訳:Prosound Communications Inc.

オリジナル記事

Vinatge Guitar March 2004
GEAR Reviews