アメリカで多くのギタリストが読んでいる雑誌Premier Guitarの
2010年5月号に載った"EP Booster"のレビューの和訳です。

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エキゾティック・ エフェクツ EP Booster ペダル レビュー

ジョーダン・ワーグナー著　＜by Jordan Wagner＞

Xotic（エキゾティック）の EP Boosterはトーン増強のブーストにEchoplex (エコープレックス）EP-3のサーキットを活用している小型ペダルである。

RC Booster、AC BoosterやBB Plusなどの人気ペダルのメーカーであるXotic Effectsが、再びエフェクト界へ贈り出してくれたのは、なかなかのパンチのある小型ペダルEP Boosterである。20dbのボリューム・ブースト機能を持つEP Boosterは、FETを基盤にしたボリューム・ブースターで、プレーヤーのペダルボード上でも場所を取らない小型デザインである。そしてそれだけでなく、調査を続けてみるとEP Boosterには、いくつものトーンに対応した機能性があることが分かった。

サーキットそのものは、Jimmy PageやEddie Van Halenが愛用していた事でも有名なMaestro EP-3 Echoplexを基盤にしている。 EP Boosterの最も顕著な利点は一目瞭然だろう：超小型であることだ。所要面積はわずか幅38mmで、既に混雑したペダルボートの上にも問題無く追加することができる。飾らないアプローチで、素早く、シンプルなボリューム・ブーストを可能にしている。フロントパネルにはフットスイッチが一つ、明るく光る青いLED、そしてコントロールノブが一つあるだけである。しかしペダル内部には更なるトーン・オプションがある。

後部プレートを取り外すと、右上には高音域と低音域のレスポンスをコントロールする小さなディップスイッチが２つある。ひとつのスイッチでは高音域の周波数ブーストか、フラットなEQかを選択することができ、もう一方のスイッチでは低音域のスペクトラムを増加させることができる。2009 Paul Reed Smith McCartyに、ヘッドは1973 Marshall Super Bass、キャビネットはBogner 4 x12を使用した。EP Boosterの全体的なトーン・シェ―ピングがいかに効果的であるかに驚かされた。ボリュームがブーストされるだけでなく、サウンドはより太く、明瞭になり、耳障りな音域もない。自分にとってはトーン・シェーピング機能だけでも十分なところに、ボリューム・ブースト機能が加わることで、更にこのペダルに魅了された。ギターをコイルタップするとブーストされたトーンは、よりザラつきのある音になるが、フルのハムバッカー・モードの時のような滑らかな音の輪郭も保たれていた。

Xotic EP Boosterはただのボリューム・ブーストではない；トーン・シェーピングが可能なペダルであり、耳に心地よい正しい音域を押し出してくれる。超小型であることからも優れものであることは明確だが、内蔵された低音と高音域のスイッチをペダルのフロントに移動させ、プッシュ・ボタン式にしてくれれば嬉しいところだ。そのサイズと、「一度設定したらそのまま」という姿勢によって、 EP Boosterはどのようなプレーヤーの武器庫にも最高の追加となるだろう。

購入するべし...
暖かいトーンを持った、すぐれたサウンドのブースターを探しているなら

購入せざるべし...
内蔵のオーバードライブや別個の追加ブーストなど、別の機能も必要なら

評価...4.5