SWEETSPOT"(スウィートスポット)ピックアップとは?

※この製品は取り扱いを終了しています。

Michael DeTemple氏による説明
"SWEETSPOT"(スウィートスポット)ピックアップは、他のビンテージスタイルの部品と一緒にインストールされた際、ベストなトーンになる様設計されています。音声信号の増幅(あるいは録音)の方法、ギター自身の電気系統以外に、ギターの構成、ネック、ボディー、ブリッジ、弦、ナット、チューナーの適合、そして仕上げ(オイル、ポリウレタン、ニトログリセリンなど)、これらそれぞれ全てがギターのトーンを作るのに重要な役割を担っています。1950年代より、ギターメーカーは色々な実験を重ね、ギターのエレクトロニクスを変化させてきました。そしてこれらの試みの多くは、ビンテージ・トーンの道を踏み外すものでした。ビンテージ・スタイルのギターと呼ばれる製品でさえ、めったにオリジナルの製造方法や材料を使用しなくなったのです。
あなたのギターのトーンを最大限に改善するため、そして"SWEETSPOT"(スウィートスポット)ピックアップを本当に喜んで頂くために、ピックアップと一緒に付いてくる案内の通りにギターの配線をやり直される様強くお奨め致します。DeTemple 推奨の配線方法は、現在調達できる可能な限りオリジナルに近い材料を使い、オリジナルな配線方法にできるだけ忠実になっています。
" COMPONENTS LIST"にあるパーツのメーカーの名前は重要です。別の同様なパーツは手に入るかもしれませんが、メーカーが変わるとトーンに悪影響を及ぼす可能性があります。このリストにある部品の数々は長い時間をかけてテストした結果、トーンに良き相乗効果(時にはミステリアスに)を与えるものとして選ばれました。最も良い結果を得るために、このリストに書かれているものと全く同じパーツを選択されることを推奨します。

ストラト・タイプは下記の2種を用意しています。(取り扱い終了
* SweetSpot S2 (Alnico 2マグネット):ギターのアウトプットがフルテンでなく、8かそれ以下の場合、全てのポジションで、リード用にもリズム用にも素晴らしい甘いトーンが得られます。ギターのアウトプットが8以上になると、弦をどれだけ強く弾くかによって驚くべきブレーク、変化がサウンドに出ます。ネックピックアップは、ビッグでタイトなリズムサウンドとシングル・リードでは丸いさえずる様な素晴らしいトーンを出します。ネックポジションで、弦へのアタックを抑え気味にするとまるで「ビッグ・ボックス」ギターの素晴らしいトーンを聴いている様です。
*SweetSpot S5 (Alnico 5マグネット):S2に比較してより攻撃的で、ミッドからハイ・ミッドが強くなりなります。一方でハイの透明性は維持しています。ミドル・ピックアップのみでプレイすると自分自身のサウンドが本当によく分かるはずです。プレーンなそのままのサウンドが出ます。ネックピックアップについては、ビッグでタイトで輪郭のはっきりしたリズムサウンドと、リードでは高いシングルリードを弾いた時に美しいトーンが得られます。


テレ・タイプは下記の2種を用意しています。(取り扱い終了
* SweetSpot T2 (Alnico 2マグネット):弦へのアタックに繊細に反応します。言い換えると、プレイヤーがどう弾くかによって、カラーやトーンを微妙に変化させることができます。温かい甘いサウンドと幅広いトーンで、ジャズやブルースにはうってつけです。
*SweetSpot T5 (Alnico 5マグネット):より強いミッドとハイミッドがパンチのあるサウンドを出してくれます。一方でハイの透明性は維持し、あなた本来のサウンドを大事にします。


どちらもセットでお買い求め下さい。セットでベストサウンドになる様設計されていますので。
※この製品は取り扱いを終了しています。

PCIによるコメント
Sweet spot Pickups By Detemple guitars
カスタムギタービルダーとして以前紹介したDetemple Guitarsから新しくオリジナルピックアップ“スイートスポット”が発売になった。基本的にはビンテージスタイルのシングルコイルで長年マイケルが理想としていた音を形にしたもので50'sのストラトの音の再現だ。

ピックアップの構造は、従来のシングルコイルピックアップと同じだが、オリジナルと違うのはスタッガードポールピースではなくフラットポールピースになっているところとポールピースが下側のボビンを突き抜けて下に出ていることだ。完璧な正にSweetSpotのバランスをセットで取るためにこうなったそうだ。

ストラト、テレそれぞれ1つのモデルしか無いのだがポールピースの材質をアルニコ2,アルニコ5の2種類から選べるようになっている。

今回試したのはストラトのアルニコ2のモデル。非常にフェンダーらしいサウンドでとてもなめらか、そしてクリアー、驚いたのは非常に細かな指先のニュアンスをしっかり再現してくれる。また、トーンをフルにしても耳に痛いトレブルがなくそれでいてきれいに抜けてくる、ミッドレンジをうまく押さえてある感じで変なブーミー感も無く、全くストレスを感じない、弾き心地の良いピックアップに仕上がっている。まさにSweetspotだ。

アルニコ5との違いは、本人いわくハイミッドの出方が違うということでアルニコ2に比べるとブライトな感じだそうだ。

ストラト、テレそれぞれセットでのみの販売だそうだが、その理由は、ストラトならフロント、ミッド、リアーとそれぞれのポジションでピックアップの出力を変えて有り、バランスドアウトプットとなっているためだそうだ。最近、アウトプット出力が低い物を使用するミュージシャンが増えているが、そういった人たちにぜひ試してもらいたいピックアップだ。

ピックアップを作るきっかけは、自身が製作しているDetemple Guitarsに使用するピックアップとして納得の行く物を追及した結果ということだ。現在彼が制作しているギターは、ストラトとテレのみでそれも50年代のスタイルの物を追及している。もともとは、レコーディングやツアーミュージシャンとして活躍していた彼が長年使用してきた56年製のブロンドのストラトの音の再現を目指してスタートしたものだ。このブロンドのストラトの音が、彼自身が気に入っていることはもちろん、レコーディングエンジニアや、他のミュージシャンにも評判で、ぜひ売ってくれという話が後を絶たないため「このギターは売れないが同じ使用のギターを作ってあげるよ」ということでカスタムギターの製作を始めたわけである。

しかし、すべて56年のブロンドと同じように、ボディーは全てスワンプアッシュの1ピース、しかも重さも2.6LB以下のもの、ネックは、非常に目の詰まった極上のフィギュアードメイプル(彼の所有するブロンドのストラトのネックもオリジナルの状態で素晴らしいフィギュアードが入っている)、塗装もニトロセルロースラッカーを使用、その他のパーツにもこだわり限りなくオリジナルに近いギターを製作しているのに、どうしても微妙なニュアンスが出せない。色々と試行錯誤を繰り返した後、彼が出した結論がそれまでに試した現在市場に出回っているピックアップでは、彼の求める音を再現するのは不可能ということ。そこで以前から頭の中に描いていた従来のシングルコイルピックアップにアレンジを加えたピックアップの開発をはじめやっと納得の行くピックアップが完成したそうだ。