サウンドハンター
岐阜県各務原市
古川店長
左が店長の古川さん、右がリペア担当の脇原さん。
お店にお邪魔すると、各務原市の近所にあるライブハウスのオーナーや、社会人で音楽やっている人達が遅くまで店長の古川さんと音楽談義をしていました。持参したアメリカのVintage
Guitar Magazineという雑誌を見てまた話は盛り上がりました。地方の町にはこういう地元密着型の素晴らしい楽器店がたくさんあるんです。
PCI:サウンドハンターさんは高級オーディオ店も経営されていますよね。
古川:もとはと言えばオーディオの店がオリジナルだったんです。もう30年くらい前にまずオーディオの店が出来たんです。
PCI:そのお店もやはり各務原にあるんですか?
古川:そうです。もともとここがオーディオの店だったんです。今はオーディオの店は近くの別の場所に移動しましたが、車で15分くらいの所です。そちらもこの楽器店も統括している社長がおります。
PCI:そうですか。では、この楽器店ができたいきさつを教えて頂けますか?
古川:私がこのサウンドハンターに入ったのが25年くらい前なんですけれども、その時は僅かにフォークギターが2、3本あるだけの状態だったんです。それからじわじわと楽器を増やして来たという感じです。
PCI:古川さんが事実上この楽器店をここまでに成長させられたんですね?
古川:まあそうですね。私が入社したが故に、こんな楽器店が出来てしまったんです。(笑)
PCI:古川さんも何か音楽をやってみえたんですか?
古川:学生の頃からギターをやっておりました。
PCI:どんな音楽をやってたんですか?
古川:元は小学校の頃からはやっていましたグループサウンズから始まり、その後フォークブームになりました。それで井上陽水とかをやって、且つロックも盛んになりましたのでグランドファンクとかツェッペリンとかに影響されつつ、両方フォークとロックをやってきましたね。
PCI:学生時代はバンド活動もやってみえましたか?
古川:そうですね。ブルースが好きだったんで、どっちかというとブルース寄りのバンド活動を多くやってましたね。
PCI:それでどういうきっかけでこのお店に就職することになったんですか?
古川:学生の時にアルバイトで入ってまして、卒業する時に内定で他の所が決まっていたんですが、ここの社長が「どうせならうちでやったどうだ?」って言ってくれたんで、結局ずるずると今にいたるっていう所です。(笑)
PCI:ここまでの規模の楽器店に大きくされ、ずっと継続されて来られたのはすごいことだと思います。最初はどんな物から取り扱いをされたんですか?
古川:まぁ、エレキギターを入れて本当にじわじわと少しずつ大きくしてきただけです。
PCI:ギターは何をメインに扱っているんでしょうか?
古川:フェンダー、ギブソンは割と黙っていてもそれなりに売れるんでそれが中心で、後はモモセなど国産ギターを主に扱っています。
PCI:アンプは如何ですか?
古川:コンスタントに動くのはマーシャル、フェンダーですね。最近ではDr.
Zアンプも置いてあります。
PCI:エフェクターは最近如何ですか?
古川:ぼちぼち国産の物を中心に動くという所ですね。はっきり言って最近はスローですね。RC
Boosterは気に入ったので置かせて頂きます。
PCI:2階は楽器売り場で1階はCD売り場となっていますね。
古川:そうです。そして2階にはレンタルスタジオもあるんですよ。2部屋あります。
PCI:お客さんの層は学生から年配の社会人まで広いんでしょうか?
古川:うちの場合は割とご年配の方が多いですね。どんどんお客さんの層は高齢化しています。ここ数年その傾向が顕著ですね。ただこの不景気で最近はそういうお客さん達もちょっと元気がない様です。
PCI:この各務原という場所はどういう所なんでしょう? 音楽をやる人も結構多いんでしょうか?
古川:各務原自体はわりとベッドタウンなんです。周りには新興住宅地が増えて来て外から来る方達の人口も増えていると思います。音楽をやる人達も結構増えているんじゃないかと思っています。
PCI:お客さんのやってみえる音楽のジャンルはどんなのが多いんでしょうか?
古川:最近のご年配の方達ですと70年代のハードロック系、後はベンチャーズ一筋の方とかが多いですかね。一時コアな重低音サウンドのバンドが2、3年前多くあったんですが、そういう若い人達のバンドが今年は不思議なことにスッといなくなりました。「彼等はどこに行っちゃったんだろう?」と思うくらい静かになりました。
PCI:若い人達の趣味の中で音楽の位置づけが優先順位の下の方になっちゃったのかもしれませんね。
古川:そうですね。 確かに2、3年前の状況はちょっと過激になりすぎちゃいましたからね。オーディエンスが付いて行けなかったんじゃないでしょうか。
PCI:今でもギターを弾いてますか?
古川:ええ。一応バンドをやってるんです。でもバンドでは実はハーモニカを主にやってるんです。ブルースハープを。
PCI:現役のミュージシャンなんですね。今度是非ライブを見させてください。それでは最後にサウンドハンターさんのセールスポイント、モットーなどを教えてください。
リペア担当の脇原さん
古川:今お客さんが持っているギターをより良い音に改造していくというリペアに力を入れています。方法としてはワイヤーをWE社の古い物に変えたり、コンデンサを持ち主の意向をお聞きしながら、かつギターのコンディションを考慮しながらベストな状態にマッチングしていくということなどです。そして「気に入って頂くまでとことんやりましょう。」というのがモットーで、これがたいへんお客さんに好評で、リペア担当の脇原は一日中ハンダ付けをやっている毎日です。エフェクターなんかも、ちょっとした改造で良い音にしようという提案もしています。Xotic
Parts も重宝していますよ。
PCI:有り難うございます。リペアや改造に必要な貴重なパーツ、情報などもPCIにはありますのでご要望などありましたらご遠慮なくお申し付け下さい。
(9/11/2003)
サウンドハンター
岐阜県各務原市那加桜町1-122
TEL: (0583)83-2711 FAX: (0583)71-3401
|