宮地楽器・神田店

東京都千代田区

山口店長

アメリカの展示会や楽器店のチェックも頻繁にされ確かな最新情報を常にしっかり把握する山口店長。一方で、競争の激しい都心の中で目先の流行には振り回されず、しっかりとユーザーの視点を捕らえて独自のサービスを展開されています。一度話し込むとまた何度も来てしまうお店です。

PCI：宮地楽器さんはいつ創業されたんですか？

山口：１９７８年です。今年で２５周年になります。

PCI：お店は今何店舗あるんですか？

山口：３店舗です。ここ神田店と他に立川と小金井にあります。

PCI：この神田店が宮地楽器さんの最初の店ですか？

山口：そうです。この店が最初にここで開店したんです。

PCI：この店の主力商品はなんですか？

山口：一応輸入ギターがメインです。

PCI：品揃いにはどんな特徴がありますか？

山口：フェンダー、ギブソンはさて置いて、（笑）去年の冬からカスタム物を重視しようということで、バンザンド、ムーン、サドウスキー東京とジョーバーデン・ギターを始めました。

PCI：アンプも随分並んでいますが、どんな物が主力なんですか？

山口：基本的にはパーソナルユーズのアンプを揃えています。ラインアップ的にはフェンダーのビンテージ物、フェンダーのミドルクラスの物、Bad Cat、Dr. Z Ampなどを置いています。

PCI：アンプがよく動くという話を聞きましたが？

山口：ギターをたくさん持っているお客さんが次に何を買うっていうとアンプじゃないですか。アメリカの方でもそういう風潮があるみたいで、ガレージメーカーの作ったアンプがここ数年たくさん出てきて好調に売れているという話を聞きます。ギターの次は皆、目がアンプに行くんだなという認識は日本でも出てきてるんじゃないでしょうか。

PCI：なるほど。エフェクターはどんな物を揃えていますか？

山口：どちらかというとハイエンドがメインですね。

PCI：お客さんの層はどんな方々が多いんでしょうか？

山口：圧倒的に社会人のお客さんが多いです。

PCI：昔からそうだったんですか？

山口：いや、昔はそうでも無かったんです。ロケーションはずっと変わって無いんですが、昔はもうちょっと高校生の皆さんも出入りしてたんです。最近は買い物で若い人達が出入りすることが少なくなりました。ライブホールとかスタジオがあるのでそちらには若い人達も来てるんですけど。お店の方にはちょっとハイエンドの物が多いものですから少なくなったのかもしれません。

PCI：大手の楽器店さんが近くにたくさんあり競争も激しいと思いますが、どの様な特徴を出そうとされてますか？

山口：品揃いで勝負したいと考えていました。アメリカに行って自分でビンテージギターを買い付けて並べてみたり、量販店に無い様な珍しい物を置いてみたりそういう所で勝負するしかないと思っていました。ところが最近それだけでは難しいと思う様になりました。

PCI：品揃い以上に何が必要なんでしょうか？

山口：お店のイメージ、どれだけお客さんに信頼されるか、それからこの店へ行くとどれだけ突っ込んでやっている人が居るか、とかそういう所で他店に無い特色を出す必要があります。お客さんはそういう違いを敏感に嗅ぎ分けられる様になってきました。そういう厳しい目に応えることができる様しっかりやって行きたいと思っています。