三木楽器 心斎橋店


大阪府大阪市

中井さん


関西の激戦区でもある大阪で老舗ならではの存在感と常に新しい事にチャレンジしている心斎橋店。そこにPremium Bass Salonを新設されたとの事で担当の中井さんにお話をきいてきました。


PCI:三木楽器というと関西での最大手楽器店として有名ですが、創業や店舗数はどれくらいですか?

中井:文政8年(1825年)と聞いてます。元々は本からだと聞いています。楽器の販売は明治21年(1888年)からでもう120年になります。本店はここ心斎橋店で、他に梅田店、アメリカ村店がギター関係を扱っていて、それ以外にウクレレ、アコーディオン等専門のそごう店、DJ専門のDJ’s、プロトゥールズ専門店のTool’sという形で展開しています。全て大阪近郊です。その他音楽教室も行っております。 

PCI:それらの店が近くにあるので、住み分けというか違いをどう作っていますか?

中井:アメリカ村はGuitar,Bassの Vintage物やそれら中古やOutlet品とハイエンドやマニアックなエフェクター。心斎橋は新品物のハイエンド、モダン系Guitar/Bass、ドラムからアコギ、エフェクター、小物に至るまで取り揃えています。梅田は何でもあり(笑)、ハイエンド物でも担当者が気に入ってあつい思いを掛けれるものを取り扱う。Guitarですと心斎橋は定番もの、梅田は少しマニアックと言えるかもしれませんね。 

PCI:中井さんの経歴を教えてください。

中井:19才からで入社8年です。ずっと心斎橋店で働いています。 

PCI:中井さんの好きな音楽のジャンルは?ベーシストでしたよね?

中井:最近はまっているのがHADRIEN FERAUD、Jimmy Haslipです。 

PCI:中井さんはBassの担当なんですか?

中井:いいえ、基本的にハイエンド系のGuitar,Bassですね。ただ全体も見ているので、ドラム以外は全て見ているとも言えますかね(笑) 

PCI:今話に出ました、ハイエンド物は最近置き始めたと聞きましたが、いつ頃からですか?

中井:ハイエンドギターものは2006年の11月からです。徐々に増やしてきて、このスペースをハイエンドコーナーPremium Guitar Salonとしてもうけています。最初はそこにベースも少し置いていたのですが、ただGuitarの溢れるなかに、Bassがあるとなるとどうかな?という所もあって、ハイエンドベースだけでゆっくりできるスペースを作ろうという事になって、2007年の11月からPremium Bass Salonとして今の場所へ移しました。 

PCI:元々そういう話があったのですか?具体的にはどういう経緯でハイエンドコーナーを作るにあたったんですか?

中井:以前からハイエンド物の問い合わせが結構来るようになってきていて、会社の方にも打診していたんです。そういったお客さんも増えてきていたので、小規模でもそういった場所をもうけようというのが始まりです。

PCI:Bassのラインナップはどういったものを取り揃えていますか?

中井:もちろんFenderのCustom Shopものはもちろんやりながら、MTD,KEN SMITH,Xotic Bass,ROSCOE,F-bassをメインに、それから国産ハイエンド等も少し置いています。 

PCI:ハイエンドと量産品の違いというとどう感じますか?

中井:大きな違いは少人数もしくは一人のルシアーが製作していて、作りがしっかりしているという事もそうですが、それぞれ個性的なコンセプトがしっかりあるという事ですね。私はそのコンセプトを理解してそれがマッチするお客さんに紹介して、購入いただくという事です。ルシアーのやろうとしているコンセプトを変えては行けない、もしくは、こういったコンセプトの中にもこういう良い所があると、おすすめして、進めていけるということですね。 お客様にもそういった所を納得してもらえれば、必ず、ライブや現場で楽器本来の力を発揮してくれるはずです。 

PCI:Xotic BassもXB Seriesの5st,6stをメインに置いて力をいれて頂いてますね。

中井:XoticBassに関しては、試奏も良く入るようになりました、当初はツマミも多かったりで難しそうだなと遠慮がちだったのですが、他メーカーの物を試しにきて一緒に試していった方には、Trilogic preの使いやすさ、本体の作り、出音等皆さん納得していかれます。 店頭に置くきっかけとしては、関西を中心に活躍しているベーシスト森岡克司さんの意見をかなり多く取り入れています。森岡さん本人のXotic Bassの様にカスタマイズしてもらったBass等も展示しております。(ピックガードを取り付けたり、フィンガーランプ等)

PCI:そういったハイエンドを置く事によってお客さんの層に変化はでましたか?

中井:そうですね。元々プロのお客様も結構いましたが、スタジオミュージシャン、講師の方や、講師からの紹介、アメリカ村店でレッスンを受けている生徒さん。今は更にマニアックなベースのお客さんも増えているようにかんじます。 ベーシスト自体の人口は多くはないけれども、良いベースを買いたいというお客さんが多いと思いますね。音はJazz Bass主体で多弦を使いたいという需要は結構多くて、ルックスは違えども、そこらへんをねらってるコンセプトのベースを紹介していっています。 

PCI:ベースに関して多弦化は進んでますか?

中井:今の所は5stがメインですね、6stも増え始めています。今はXoticからも出る7stも興味があります。(笑) 

PCI:Trilogicの話が出ましたがXotic Effects/Guitar用のエフェクターのお客さんらの評価?などはいかがですか?

中井:売れ行きは止まる事無く、伸びています。 人気機種はやはりRCブースター。アンプ、ギターのサウンドを損なう事無くブーストができるという所が一番のポイントで、音にこだわられている方、特にある程度の経験を積まれた方の定番機種となっている様に思われます。 また、同クラスのブースターではFULL TONEのFAT BOOSTと人気が二分している様です。 

PCI:新製品のBB Plusも発売になりましたが、いかがですか?

中井:こちらはまだ発売されたばかりなので、今の所は元々XOTICユーザーであったり、発売前から興味を持たれていた方々がご購入されるケースが多いです。 同社AC PLUSと使い勝手は非常に似ていますが、BB PLUSは、エフェクターの個性がしっかり出るため、ブースターとして使用されるよりも、メインの歪みとして使用される事の方が多いのではないでしょうか。 個性が出るとは言っても、クセやアクが強い訳でもないのでアンプや他のエフェクターとの相性もいいと感じます。これからに期待が持てる1台です。

PCI:Web Shopの方も進められているんですね?

中井:今はインターネットでの商売も多くなって来ていて、外せないですね。 

PCI:Web Shopはいつから進めていますか?

中井:まだ3年くらいですかね。元々はアメリカ村店にあったVintageギターからスタートしました、それからhttp://www.mikigakki.com/ として総合のWeb shopが出来ました。Webに関してはこれからですね。 今はハイエンド物となると、ネットであると確認してもらって、大阪近郊もしくは四国、九州のお客様に大阪まで来てもらって、弾いてご購入という形が多いですね。関東だとショップもGuitarやBassのブランドも多いので、関東で済ませれちゃう。ここを始めたときも元々関東に負けじととやろうという事ではなくて、どちらかというと、もっと九州、四国からも来てもらえるようにって言うのが、コンセプトですね。 大阪でも関東に出てしまう人も多いので、まず、コチラにすんでいる方は一度こっちにもあるぞというのをまず定着させたいですね。 

PCI:Web ShopへのUPは誰がやっているんですか?

中井:各担当の店頭スタッフが1本1本心を込めてアップしております。 

PCI:今後の展開としてはどういう見通しでしょうか?

中井:在庫等ラインナップももう少し増やしたいですね。 最近はアンプにも力を入れています。Bassアンプだと、AGUILAR、WALTER WOODS、BAGEND、MarkBass、Phil Jones Bassなど取り揃えて来ています。 そのおかげで、エフェクター等も良くでるようになりました、Trilogicはどんなアクティブにもパッシブ Bassにも合うので、一押しです。もちろん実売も多いエフェクターです。 Premium Guitar Salonは2006年11月にオープンしたのでそれなりに定着してきています。Bass方面をこれからたくさんのイベント等を企画し定着させていきたいと思います。 

PCI:ありがとうございました。今後もPremium Bass Salonに期待大です。

三木楽器 心斎橋店
〒542-0085 大阪市中央区心斎橋筋1-9-4 パルコ南隣B1F
Tel: 06-6251-4592(B1F)
http://www.mikigakki.com/shinsaibashi/index.php