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HOP NORIKI
福井県福井市

太田店長

「我が道を行く。」そんな言葉がピッタリの太田さんです。でも長い楽器業界での経験で培われた本物を見る目を持っています。毎日の様に業界の方々が太田さんの意見を求めにやってきます。一見ぶっきらぼうに見えますが、とことん訪ねてくる人には付き合ってくれる温かい人でした。利益は度外視し、自分の気に入った本物だけで今後商売をやって行くと言われた言葉が、決して独りよがりではなくお客さんの望みを知っている自信の裏付けと感じました。

PCI:まずはHOP NORIKI(ホップノリキ)さんのお店の紹介からさせて頂きたいと思います。このお店はいつオープンしたのでしょうか?

太田:ちょっとややこしいんですが、基本的には僕がここにある「のりき楽器」さんから独立したんです。簡単に言うと、のりき楽器さんからこのLM楽器の並んでいるスペースを借りて、LM楽器の在庫を全て買い取って独立したと言うことです。独立してからもう7年になります。のりき楽器という店もそのまま残っており、その看板も上がっています。鍵盤楽器の販売とエレクトーンの教室を引き続きやってみえます。僕の方はHOP NORIKIという名前でLM楽器の販売とレンタル・スタジオ経営をやっている訳です。 

PCI:良く分りました。HOP NORIKIさんとしてはLM楽器のほとんどを扱って見える様ですね? 

太田:全て扱っています。ちょっと苦手なデジタル物はあまり置いていませんが、「下さい!」と言われれば取ります。(笑)

PCI:独立させる前は何をされてたんですか?

太田:僕が、のりき楽器さんでLMも鍵盤の方も両方全て見ていました。 

PCI:独立され7年経って今どんな状況でしょうか?

太田:自分の責任というのが人のお金で動いている時は、とにかくしっかり利益を出して責任を果たさなきゃダメと思っていました。独立してからは自分の金での責任ですから、利益よりも自分の売りたい物、本当に良い物を扱いたいという気持ちに変わって来ました。 

PCI:独立されてから今までの7年間は景気という面から見ると最悪だったと思うのですが?

太田:そうですね。7年前、僕が独立した時には業界の皆さんが「良くこんな時に独立するね、すごいなぁー。」とよく言われました。 

PCI:順調な7年だったんですか?

太田:いや、順調では決して無かったですけど、まぁ僕が思った様にはやってこれました。 

PCI:この最悪な景気の7年間に思う様にやってこられたということは素晴らしいことだと思います。

太田:そんな事はないですけれどもね。うちのお客さんはステキな人が多くおられるので楽しくやってます。おかげ様で最近は少しずつ色々な面で楽になりました。以前はちょっと売りたくない物でも扱わなければいけないことも若干あったけどね。(笑)

PCI:これからは本当にご自身の気に入った物だけでやって行こうということでしょうか?

太田:そうですね。 

PCI:お客さんの層はどういう方が多いんでしょうか?

太田:最近はやっぱり20代から上が多くなりましたね。バンドブームの頃は10代の人達もよく来ましたが。

PCI:社会人で趣味で音楽をやっている方々が多いんでしょうか?

太田:そうねぇ〜。うちの場合、本当に音楽をやりたくてやってる人がお客になっていますね。昔のブームの頃はちょっとファッション的なとこがありましたけどね。 

PCI:商売の主力はやはりギターでしょうか?

太田:そうでしたね。ただ最近では、うちの場合力を入れているのはむしろエフェクターですね。 本体物よりエフェクターの方が売れますね。 

PCI:本体物は主に何を扱っていますか?

太田:フェンダー、ギブソンが主流で、それにジョーバーデンDon Groshとかですかね。アコギでは、ギルド、タカミネ etcです。実際はもっと他にも色々質の良い物やりたいんですが。本体物は最近売り方が難しくなりました。 

PCI:ギターのリペアなどもやってますか?

太田:リフレット以上のことは信頼できるリペアーマンの所に出しますが、ピックアップを交換したり配線材、部品などの交換は毎日やってます。 

PCI:リペアの要望が最近増えていると他の楽器店さんでも聞きますが?

太田:増えてますねー。そして、我々の提案としてXotic Partsなどの使用を進めるとたいへん喜んでもらえます。実際良くなりますからね。

PCI:アンプは如何ですか?

太田:売れ筋から行くと、うちの場合フェンダーが多いですね。でもDr. Zも良く売れましたね。 

PCI:Dr. Z Ampは今アメリカで大変人気を博しており、その波がこちらにも来ると思います。 

太田:というより、僕の店ではもっと前にすでに波は来ています。すでにDr. Z Ampを買って頂いたお客さん達が「最近東京の大型店でDr. Z、Dr. Zって騒いでいるけど遅いよね。」って言ってましたよ。 

PCI:太田さんの先見の明があったんですね。最近東京ではギターよりアンプの方が良く動くというお店も多い様ですが、こちらでは如何でしょうか?

太田:半々かなぁー。小さなトランジスターアンプよりフルチューブのしっかり音の出るアンプのがよく動きますね。

PCI:本物を求めるお客さんをしっかり持っているということですね。福井は結構音楽が盛んな所なんですか?

太田:そうみたいですね。実際ライブハウスもこんな小さな町にしては4件か5件あるし、金曜、土曜にはうちのスタジオの入りが悪いんですよ。皆ライブに行きますから。(笑)

PCI:エフェクターが最近よく売れるということでしたが、今人気のある物はなんですか?

太田:ブースター系ですね。素直なブースターで、もともとの音を変えない様なエフェクター系プリアンプですね。

PCI:具体的に言うと評判のいいのはなんでしょうか?

太田:正直に言って、XoticRC Boosterはいいですね。それ意外にもクリーンなブースターをいくつも揃えていますので比較出来ます。ブースターは良い物を使えば自分の楽器やアンプ、その他のエフェクターが生きてきますからね。

PCI:太田さんご自身のことをちょっと聞きたいのですが、ギターは弾かれるんですか?

太田:基本的にギターしか弾けないんです。(笑)

PCI:バンドもやってみえるんでしょうか?

太田:やってたんですけど、正気言って人に合わせるっていうのがあんまり好きじゃないんですよね。自分がやりたい様にやりたいんですよ。だからバンドはやっててあまり面白くなかったんです。でもハマルと最高でやめられませんがね。

PCI:バンドをやってみえる頃はどんな音楽をプレイしてましたか?

太田:詞を大事にする音楽ですね。

PCI:歌ってたんですか?

太田:ですね。 オリジナルで。

PCI:ギターを弾くきっかけは何でしたか?

太田:親父が「湯の町エレジー」を良く弾いていたんですよ。それを真似して一生懸命練習した記憶があります。ギターで最初に弾いた曲かもしれません。 

PCI:実際良く聞いた音楽は何でしたか?

太田:基本的にはブリティッシュ系ですかね。でも当時流行った物は何でも聴きました。日本の曲はほとんど聴いてなかったんですけど。 

PCI:特に好きだったバンドとかアーティストは?

太田:今も聞いてますけれども、ピンクフロイド、キングクリムゾン、それにクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングですね。ヤングが入ってないのは聴かないですけれど。(笑)

PCI:HOP NORIKIさんのセールスポイントを教えてください。

太田:セールスポイントは無いですね〜。ただ、良いものを売ろうと心がけているだけです。それがよくマニアックと呼ばれることになるみたいですね。(笑)

PCI:この辺りで競合する店はあるんでしょうか?

太田:3店舗くらいありますかね。あんまり気にはしてないですけど。(笑)

PCI:ホームページも作られるんでしょうか?

太田:今作ってるんですよ。もうすぐ出来ます。 

PCI:楽しみにしています。出来たら是非教えてください。

太田:了解。ネットでどういう風に商売をしていくかは難しいですよね。PCIのサイトは随分手間暇かけていますね。色々教えてください。

PCI:私達で分ることでしたら何でもお答えしますので、ご遠慮なく。PCIサイトの読者も随分増えたんですよ。毎日コンスタントに1,000人程度の人々に見て頂いています。ホームページが出来たらPCIサイトでも宣伝します。夜遅くまでお付き合い頂き、有り難うございました。(9/13/2003)

HOP NORIKI(ホップノリキ)
〒910-0015
福井県福井市二の宮4丁目43-13
Tel: (0776) 21-7171
Fax: (0776) 21-7181
http://www.hop-noriki.com/