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2008年3月 4日
その15 怖い場所でのセッション。
さーて。また間が開いてしまいました・・・
僕はなんとなく元気でやっています!
今回はブルースセッションについて書きます。
LAMAに入ってから「なるべく外に出るようにしよう」と思った僕は、
前にも話した「LA Weekly」でブルースセッションを探し、何も知らずに向かいました。
そこはどうやら黒人街だったようでなんだか雰囲気が怪しい・・・・
車を降りた瞬間人のいないはずの場所に男が一人・・・
「ズッ!」っと何かを吸ったので何やっているのかと思えば薬をやってるー!!
そして更に歩くとホームレスが現れました。
「兄ちゃん金くれよ~~」と言ってきましたが、他の場所でもよく聞かれるので
いつものように「NO!」というと・・「チッ!」っと舌打ちして・・・蹴られた・・・・
「何だ!ここは!」と思って足早に目的のバーへ。
名前は「Babe & Ricky’s inn」
なんだか1960年代から続いているとか。
なんとかの有名なAlbert Kingも立ち寄ったことがあるらしい。
入るとそこは変に薄暗くて、黒人がいっぱい。白人のほうが少なかったです。
な~んか雰囲気が重たい中、待ち構えていたのはオーナーのLaura。
もうおばあさんなのですが、噂によるとダメな演奏をするとステージからおろされるとか・・・
他の人の演奏は正直うまいとは言えない。
・・・しかし、なんだこの雰囲気は・・・
まさに、「ブルース」の真髄を見た気がします。
上っ面だけじゃない、何か演奏は下手なのに・・伝わってくるものがあって・・・
名前を呼ばれてステージに行くと、なぜか皆バーの方から見てる。
「に・・・睨まれているのか?」と思いながら、バンドリーダーが曲を指定。
演奏開始!!
終始バンドメンバーを見るか、目を瞑るか。
今まで見た演奏のせいか、心から溢れてくるものがあった。いままでに無い感覚でした。
辛かったこととか、悲しかったことが全部出て来て、必死で演奏しました。
演奏が終わると、拍手と歓声が降ってきた。
「あ・・・良かった。」
すると、オーナーから一言。
「あー。終わりか。」
と思ったら、
「もう一曲やりなさい。今度はあなたがリーダーで」
「えぇ!!!(歌えねぇよ)」
とにかくGのシャッフルを・・・なんだか変に緊張して失敗・・・・
でも、ステージを降りたらオーナーから一言
「You know what blues is.」
あの言葉は今でも忘れられません。
その時音楽のすごさ、すばらしさを感じました。
気持ちを込めれば思いは伝わる。
大事なのは伝えようとすること。
・・・本当に音楽の真髄の勉強になりました。
それからもちょくちょく行ってました。
もっと行ってればよかったな・・と後悔。
現在の僕は「今はどうかな?」って考えてしまいます。
・・・また行きたいな・・・・
投稿者 tatsuxxx : 2008年3月 4日 04:31