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2007年03月08日
第18回 海とわたし
産まれてすぐの写真。かなりほっとしているわたし。
またまたご無沙汰してしまいました。
12月22日に無事に男の子を出産しました。名前は、海(カイ)・アレクサンダー・ライト 3350グラム。
予定日より2週間早く元気な産声をあげて出てきました。出産自体は病院に着いてから産まれるまで、4時間のスピード出産。あんまり早くいきみたくなってドクターが「ちょ、ちょっと待って!まだ手袋つけてないっ。」といわれたほど。
立ち会ってくれたのは、義理のお姉さんのジェシカ。元ダンナのおかあさん、メイミー。(別れたあとでも仲良し) 男性軍もバースルームでうろうろしていたけど、陣痛がひどくなってきたらうっとうしくなって、待合室に追い払った。こっちの病院は、陣痛の最中も分娩も全部同じ部屋で、あそこも全然かくさない。(なんか日本と違う)まだ子供を産んだことが無いジェシカは、私があんまり痛がるのでどうしていいかわかんなかったそうだ。陣痛がピークになった7時頃(病院に着いてから3時間後)痛み止めなしで全てナチュラル(自然分娩)でいこうと堅く決めていたのに、やはり40歳の体にその痛みはこたえた。ふっと、「なんで私こんな頑固になってんだろう、バカみたい。」と思い直し、看護婦さんに痛み止めのエピドラルという薬をうってもらうように頼んだ。実際薬をうってもらうと、今までの死ぬような痛みがなくなってあっと言う間に子宮口全開。それにしても、15年たつとあれだけ痛かったっていうこと本当に忘れてた。10回ほどいきんだら、海は元気に産まれた。
一人目のオーシャンは日本で産んだので、1週間入院しとってもおいしい食事で本当にいたれりつくせりだった。(面倒を見たくない時は「お願いします!」と看護婦さんのところへベビーを連れて行けた。)、でもアメリカではそうはいかない。産まれてすぐ赤ちゃんはママと同室で過ごし、ほとんど看護婦さんはタッチしない。お産のときから私は脱水症状になるのを防ぐ点滴をしていたが、産まれてもはずしてくれなくてその状態でとなりの小さなベッドで寝ている海を抱き上げるのも大変だった。翌日、ツアーの途中のクリスマス休暇で帰って来たお父さんのチャッドと初対面!チャッドは疲れているのも忘れて息子の顔をじーっとみて感慨無量の様子。増してやジェシカの撮った出産瞬間のビデオを見て男泣き。日本とは違って入院は2日間だけでクリスマスイブにはもう家に帰った。
母乳で育てようと躍起になっている私だが、最初の1週間はいろいろ大変だった。
なかなかおっぱいも思ったようにでないし、とにかくお互いのリズムがつかめない。これで海との付き合いもかれこれ2ヶ月半になるが、今でも一体どれくらい飲んでるのかなぁ?と不安になる。それにしても母乳ってどんな味なのかなぁ。チャッドに「人生の最初で最後のチャンスよ!味見してみる?」と聞いたら「ノー、サンキュー」と断られた。そういう私だが気味わるくて自分でも味見していない。
さて、仕事のほうだが少しづつギグの仕事をし始めた。といっても今はローカルのものばかり、ツアーの方はまだちょっと無理そうだ。先日はティナ・マリーのギグで海も連れて行ったのだが、サウンドチェックのときに見てもらうベビーシッターの人が遅れて、私がベビーキャリア(前にだっこする)に入れてステージまで連れて行くはめに。でもみんなが演奏を始めたら、あんまりにも音が大きいので、ティッシュを丸めて海の耳につめた。(でもやっぱりティッシュじゃ全然防音にならない)赤ちゃん用の耳栓なんてないのかな?で、おまけに控え室はサウンドエンジニアの人たちが吸ったマリワナのにおいでいっぱい。空気の入れ替えをしてやっと部屋に入れる状態になった。ショーは2時間、控え室にいる海のことが気になって、心の中で「あと5曲、あと4曲。」とカウントダウンしはじめている自分に気がつき、やっぱりギグに海を連れて行くのはあまりいいアイデアではない、という結論にたどり着いた。困ったなぁ。やっぱりこれからは海との新しい人生にあった仕事、ライフスタイルを選ばなきゃいけないな。
育児は大変なのは重々わかっていたつもりだが、実際やってみると本当に身にしみて大変さがわかる。やっぱり25歳で日本にいた時と今とではかなり違うなぁ。でも海の笑顔を見ると疲れはふっとばないが、少し元気になって、それでまた今日もがんばるかっ。と思える。15歳のオーシャンも彼なりに海をかわいがり、少し泣いてもあやしてくれるようになった。やっぱりこれってお金では買えない物だなぁ、と思う。ということで、第一回目の海とわたしでした。また2回めも楽しみにしてください!
生後1週間の海。
生後1ヶ月、かなり顔がしっかりしてきた。
パパといっしょに。
初めてのスマイル。
お兄ちゃんといっしょ。
お風呂のあとかわいいバスローブ姿。
Norikoさんのサイトはこちら
JINAのインタビューはこちら
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ANGAZAのライブレポートはこちら
The West Coast All-Stars のショーでのライブレポートはこちら
投稿者 admin : 2007年03月08日 07:31