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2009年06月28日
第16回 : Eric Clapton
先日、レコーディングセッションに呼ばれた時の事。スタジオは、ウエストロスアンゼルスにある、ビレッジレコーダーという老舗で、昔からスティーリーダン、ローリングストーンズ、ボブデュラン、フィルコリンズをはじめ数々のゴールド、プラチナムディスクを生みだしてきた伝説的なスタジオ。最近の作品では、ジョンメイヤーの Continuum なども、ここで録音されました。元々は、テンプルだったレンガ造りの建物の中に、スタジオを作ったそうで、ガンズアンドローゼスの最新作を録った部屋などは、ここで昔は集会が行なわれていたと、想像出来る空間でした。その建物の一階にあるスタジオAという部屋で、トラッキング(リズム録り)をしていたのですが、3曲目ぐらいをやってる時に、スタジオの責任者であるジェフグリンバーグが部屋の中に入ってきて、「実は、今二階のロビーロバートソンのスタジオに、エリッククラプトンが来て作業してるんだけど、ここのマシーンルームに入ってるギターキャビネットの音が漏れて聞こえてくる。と言ってきてね。非常に申し訳ないのだけど、マシーンルームの中に箱を作ってその中にキャビネットを入れるから一時的に、作業を中断させて貰う訳にはいかないだろうか?」と相談して来ました。これを聞いたプロデューサーのクリスは、「エリックのくそったれめ!!」 ギターリストに向かって、「おい、奴の曲を爆音で弾いてやれ!」 と言い放す始末。(勿論ジョークですが) (笑) 結局、すこし中断した後、無事作業は再開されました。テープマシーンやコンピューターなどが入っているマシーンルームは、アイソレーションブースと違い天井に遮音が完全に施されてなかったんですね。中々笑えるエピソードだったので、皆さんにお伝えしておきます。では次回まで、お元気で。
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