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2008年01月09日

第12回 : Gwen Stefani tour in サクラメント、& タコマ

 話が、色々飛んでしまいましたが、サクラメントの話。

 翌朝アナハイムを出発、車で、 LAX (ロスアンジェルス国際空港)へ、移動。一時間弱の短距離飛行で、カリフォルニアの首都サクラメントへ到着。小さな空港に着くが迎えの車がまだ到着してない様子。新任のツアーマネジャー、フィッツジョイは携帯で現地プロモーター相手に向かって切れ続けている。約20分後に車両到着、ホテルへ。
 ドライバーの話だと車両が足りないらしく、バンド専属の車両は無く、数台で各バンドを空港、ホテル、会場をピストン輸送しているとの事。ホテルに到着、ドライバーに会場に連れて行ってくれる様に頼む。
 荷物をフロントに預け会場 Arco Arena へ。プロダクションマネージャーのジミーが、プロダクションオフィスに残っているが、残りのクルーは、既にホテルへチェックインし仮眠中らしい。機材をチェック。今日は、普段以上の荒れ具合。
 セッティングを直していると、見慣れた大男が、ジミーと共に会場をチェックしている。ボディーガードのカーティスだ。この男もホテルから会場に直行して来て、ステージ、楽屋、その間の通路、非常出口、など全てを細かくチェックしている。自分のセッティングが終わる前に、カーティスのチェックは終わったらしく、ホテルに戻って行った様だ。
 その日の夜カーティスに聞いてみた。『いつもあんな風に会場をチェックしてる訳?』 『勿論。』 会場だけでなくホテルでも、スタジオでも、何かが起きた事を想定して、あらゆる経路を調べておくらしい。さすが責任重大のプロフェッショナル。
 セッティングも終了し、戻ると、待っているはずの車が、走り出し去っていくではないか。必死で追いかけるが、追いつくのは無理と思ったその時、『どうしたの? 追いかけるなら手伝うよ。』 楽屋口で待機していたグルーピー(追っかけ)が、名乗り出てくれた。
 その入り待ち君の車で必死に追う。3つ目ぐらいの信号で追いついたのだが、そのバンの運転手は、『これから急いで空港に行かなくては。ホテルには向かえない。』 というので、結局会場に逆戻り。『さすが、サクラメント。さっきツアーマネジャーが切れてたのも解るわ。』 とつぶやきながら、次にホテルへ向かえる車が来るのを待つ。首都とはいえ、ロルアンジェルス、サンフランシスコなどに比べるとこのサクラメントどうしても田舎に思えてしまう。ようやく車が到着。夕方の渋滞に巻き込まれホテルに着くと、2時間後にはもう出発。ロビー集合時間から少し遅れて相変わらず不機嫌なツアーマネジャーとグウェンが登場。会場入りとなる。ショーは問題なく終わり、ホテルへ戻り、その日はホテルのルームサービスを食べて就寝。
 
 そして翌日。この日の会場はアメリカ西海岸最北にあるワシントン州シアトルから少し南下した所にある。タコマにある Tacoma Dome かなり大きめのアリーナ会場が続く。この辺は木も背が高くて自然が奇麗な感じ。ボートを売る店等が見える。でも冬は寒いんだろーな。と考えながら、ホテルに到着。例によって直ぐに会場入り。バックラインの楽器も、昨日はブルー、今日はパープルと日替わりで変わっていく。ホテルに戻り、再び会場入りし、満員の観客を相手にショーを行い、というのは、この3日間の通常の流れ。この日がいつもと違ったのは、ここからだった。

投稿者 makoto : 2008年01月09日 21:11

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