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2005年10月07日
第2回:Gwen Stefani tour - Rehearsals, Video,
モニターは、初日ウェッジ(スピーカー)だけだったが、クリックとシンクしなければいけないため、2日目からインイヤーモニターとの併用になった。その後、モニタースピーカーは、排除されていったが、自分的には、インイヤーとサブウーファーの併用が、一番気に入っていた。インイヤーだけだとどうしても、音が薄くなるので、サブが後方にあるとキックやベースの低音は体で感じる事が出来て気持ち良い。モニターエンジニアにとっても、フィードバックの心配もなくセッティングもすっきりするインイヤーはとても都合が良いらしい。たまにその全く逆の最悪の状態が起こる事もありますが、それについては又今度ゆっくり話します。
火曜日から始まった第一週目のリハーサルは、午後4時から午後8時まで、といった楽なスケジュールだったが、一番印象に残っているのは、発売前のマテリアルが、一般やインターネットに洩れるのを、防ぐ為、覚えなければならない曲を、CDなどに焼いて家に持って帰れなかったことだった。自分的には、スタジオにいる時以外,色々考えなくて良かったので楽だったが、他のメンバーはどうだったのか少し疑問に思う。音楽監督のグレッグはドラムに関しては、『Sounds Great!! (いい感じだね!!)』ぐらいしか言わなかったが、ギターやベースの音色に関しては、『Can you make little bit thiner sound? Like Tele (もう少しテレキャスターの様な薄い音になる?)』とか 『Let's make more distorted sound for that section (そこのセクションは、もっと歪んだ音でやってみよう)』など細かい指示を出していた。実際彼らの使っていた機材でそれらの音が出ない時には、『じゃあ何かペダルでも買いに行こうか?』なんてこともあった。
実際のリハーサル作業は、シンガーのグウェン抜きで、グレッグが Protools をオペレートしながら、それに合わせて演奏して行く。何か問題があれば、そこの場所を修正し、何も無ければ、もう一度最初の繰り返しだった。
金曜日からの週末は、ファーストシングル What You Waiting For? のプロモーションビデオ録りの為、リハーサルは一時中断される。その日は、キャピトルレコードで、衣装合わせの後、ダンサー4人と初めて顔を会わす。ジェニファー、マヤ、マユコ,リノの4人で、それぞれ ロスアンジェルス生まれの日系2世、他の3人は、東京、大阪、沖縄の出身だった。
翌日土曜日は、パサデナの高級住宅地にある10億円の超豪邸で撮影があった。昨日合わせた衣装を着て、巨大な庭の一部に造られたセットに 2nd AD と向かって行く。と向こうの方から小さな歓声が聞こえて来る。声のもとは、Gwen Stefani 本人と彼女のヘアー、スタイリスト、パーソナルアシスタントなど周りのスタッフ達。こうしてこれから一緒にツアーに出るアーティストとなんとビデオ録りの現場で、初対面となった。彼女は、『Hi I am Gwen. Nice to meeting you. Thank you for come by for this today. I am very exciting to work together and going on road with you guys!! (初めまして。今日はわざわざビデオのために来てくれてありがとう。これから一緒に仕事出来ることを、とても楽しみにしてます。)』と言って来たので、『こちらこそ呼んでくれてありがとう。これから楽しみにしてます。』と言う様に答えた。そのシーンは、Gwen 本人と二人だけのもので、5、6テイク色々なカメラアングルで録って終了になった。(続く)
P.S. Stolen Fish 最新版の" Like I Said" がクールサウンド (http://www.coolsound.co.jp) の中の COOL A-POP というレーベルから発売されてます。是非チェックしてみてください。
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投稿者 admin : 2005年10月07日 07:53