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2010年12月 5日
Xotic in Austin, Texas
ダラスでのChuck Rainey & Cornell Dupreeの撮影を終えた後、車で4時間ほどかけてAustinへ移動した。見渡す限り何も無い、地平線しか見えないハイウェイを走った。こうしてドライブすると改めてアメリカの広さを実感する。
AustinもNashvileの様に音楽の街として知られており、毎晩遅くまでライブ演奏を楽しめるクラブがたくさんある。その中の老舗、Continental Clubへ入ってみた。地元で人気のAlejandro Escovedoバンドが出ていた。なかなか良かったが、余りに大音量で、旅の疲れも出たのか眠たくなってしまい早々とホテルへ行ってダウンしてしまった。
今回はAustinではおもしろい人物に会えた。John Jordanというベーシストである。
ブルースギタリストのChris Duarteに紹介されたのだが、Austinの地元ミュージシャンの誰もが知っている人物で、本当に色々な音楽活動をやっている。多弦ベースプレイヤーでもあるが、来年はChris Duarteとツアーにも行くそうだ。一方で新聞社へ記事を書く仕事も副業でやっており、今回のアメリカ中間選挙ではおもしろい記事もを多く書いたそうだ。アメリカの大統領選挙の裏話などもよく知っており、ロサンゼルスにいては分からない様なおもしろい話を多く聞かせて頂いた。
今回はJohn Jordanの家のスタジオに、彼とよく仕事をしているミュージシャンに集まってもらいジャムセッションやりながらインタビューをさせて頂いた。おもしろい映像が撮れたので、近いうちにReality Web Videoのコーナーにアップしたい。
Johnと女性シンガーBarbara Kooyman (Barbara Kとも呼ばれている)では、彼女の素晴らしいオリジナルソングを聴かせてくれた。エレアコギターにRC Boosterは大変良いと感心して頂いた。彼女は昔日本にもツァーに行ったことがあるそうだ。
それからClif Tiptonというアコーディオン奏者とJohnのジャムセッションも圧巻であった。ClifはBluesqueezeboxというバンドで地元で活躍中である。アコーディオンにBB Plusをつないで効果的に使っていたのにはびっくり!
Austin地元で活躍する若いギタリスト、Chris MosleyのジャムではXotic, EWSのペダルをJohnと2人とも駆使して楽しい演奏、デモを見せてくれた。
他にもこの日には都合悪く来られなかったが、バイオリン奏者、中学生バンドなど、Johnの家には地元のミュージシャンが毎日の様に訪れて音楽や機材の話をしたり、ジャムをやったりと、ミュージシャンの溜まり場らしい。これだけ多くの人が集まるというのはJohnの人徳であろう。ここは改めて戻ってきてもっと色々な映像を撮りたい。
それからAustinでは大変おもしろい日本食レストランを見つけた。
Maiko(舞子)という名前のレストランだから、「モダンダンス」という訳はおかしいと思う。日本人向けのダンス教室でも併設されているのかなと最初思った。とにかく軽く蕎麦かうどんでランチをしたかったので入った。
メニューを見ると、残念ながら蕎麦は無く、Pork Udonというのがあったのでそれを頼んだ。別のスタッフは天麩羅弁当を頼んだ。そしたら下記の様なうどんが出てきた。
初めての味だった。醤油ベースのうどん用のスープにトマトソースとベーコンがたっぷり入っている。大変濃厚な味で、醤油とトマト味とベーコン味のコンビネーションがちょっと頂けなかったが、同行した若手スタッフは、初めての味だが結構行けるかもと言っていた。そのもう一人のスタッフであるが、天麩羅弁当を頼んだのに、間違えて天麩羅セットが弁当ではなく単品で出てきてしまった。ウェイトレスに間違いを正して、もういいからご飯だけ別に持ってきてくれと、それとこの天麩羅で良いと言った(つもりであった)。そうしたら、ご飯が追加で運ばれ、なおかつ当初頼んだ天麩羅弁当も出てきて、そして間違えて持ってきた天麩羅セットも無料で良いと笑顔で言ってくれた。軽く蕎麦かうどんで済ますはずのランチがめちゃくちゃヘビーなものになってしまった。気を取り直して、美味しく大量の天麩羅を頂こうと思ったが、付いてきた小さな皿に入っていたのは、天つゆではなくギョウザのタレだった。そこでウェイトレスを再度呼んで、間違えて天つゆではなく、ギョウザのタレが来ているので取り換えてほしいとお願いしたら、諭される様に、「これが天つゆですよ、日本食を知らないのですか?」と真顔で言われ、説明する気力も失せた。近くのテーブルでは一人用の七輪で焼き肉を焼いているお客がいた。店中屋焼き肉の煙と匂いで充満してきた。
まとめると、ここはAustinのビジネス街にある高級本格日本食レストラン、モダンダンス(舞子)である。ここでの正しい日本食の食べ方は、一人用の七輪で焼き肉を焼き、天麩羅はギョウザのタレで食べ、うどんは、醤油ベースのトマトソース入り大量ベーコン入りで食べるのが普通のビジネスランチである。それに異を唱えると、そういう食べ方が正しいと諭されるということである(笑)
投稿者 admin : 2010年12月 5日 11:53