大渡亮、Dr.Zとロボトークを斬る!(1/3)
以前より交流のある大渡亮さん(Do As Infinity)が、巷で評判のDr.Z アンプを“ぜひ試してみたい!”との話を耳にし、さっそく数多くのライブやレコーディングをこなすプロとしてその鋭い視点からきびしい評価をしてもらうことになりました。 大渡さんはギブソン、フェンダーのビンテージギター、61年ジャズマスター、68年ES-335、74年のLP Customなどを愛用されているので、それぞれタイプの違うギターを想定した意見が聞けると思います。(新星堂ロックイン新宿店のご好意により場所を提供して頂きました。) インタビューの前にDo As Infinityとギタリスト大渡亮(おおわたり・りょう)さんの簡単なプロフィールです。Do As Infinityのオフィシャルサイトはこちら。 Do As Infinity(ドゥー・アズ・インフィニティ)は「無限の可能性」の意味。 浜崎あゆみの「SEASONS」などを手掛けた作曲家の長尾大さんを中心に、大渡さんと伴さんの3人で1999年夏に結成。 同年9月のデビュー前後に渋谷のハチ公前で路上ライブを99回行い、100回目を渋谷公会堂で飾った。2000年2月の「NEW WORLD」、9月の「DEEP FOREST」はともにオリコンアルバムチャートで初登場1位に輝く。 1メートル80の長身から繰り出すハデなパフォーマンスで知られるギタリスト大渡さん。 中学時代にジミ・ヘンドリックスの影響を受けギターを始めた。 高校卒業後、インディーズバンドで活躍。緩急をつけながらハデに弾くギターパフォーマンスで知られる一方、熱いトークやジョークでも雰囲気を作り、バンドを引っ張っている。 Z .VexのエフェクターFuzz Factory などを使いこなし、アンプや機材にも大変詳しい。 PCI:今日はお忙しいところ時間を割いていただきありがとうございます。 Dr.Z の各モデルを用意してあるので存分にお試しください。 <Carmen Ghia Combo> 大渡:アッ!! イイね〜! これボリュームとトーンしかないんだ。 ふーん。 PCI:トーンの幅が大きいからこれだけでいいんですよ! Carmen Ghiaの場合トーンというよりフィルターって感じです。 大渡:大志が持ってるのってこれだよね?(片岡大志さんの事です。) と言っておもむろに弾く。 大渡:クラスAなの? PCI:いえ、違います。 20W以上のアンプでクラスAはあり得ないんですよ。 大渡さんのマッチレスも違うんですよ! VOXのAC-30も限りなくクラスAに近いクラスABなんです。 大渡:エーッ! そうなんだ。 でもこの音はクラスAといわれている音に近いよね! これ出力どれぐらい? PCI:18Wです。 大渡:本当? 結構音大きいよね。 十分だね! これくらいクランチがでると。 と言いながらしばらく弾きこむ。 そして、トーンを調整しながら......... 大渡:いい!いい! とても使いやすそう! ボリュームとトーンだけだと物足りないんじゃないかと思ったけど、いざ使ってみるとこれで十分だね! これでいくらなの? PCI:定価23万円です。 大渡:23万だと安いね〜! この値段でこの音はなかなかないいよね。 今マッチレスがすごく好きで使っているけど、これで十分だね。 スタジオにこれがあったら自分のアンプ持っていかないな。 VOXを意識してるってとこで音質的に似たような感じがでるね〜。 音量上げていくと歪みがくっついてくる感じで。 これならブースター1個あればOKだね! タッチもすごく出やすいしね。 う〜ん...... これスピーカーは何が入っているの? PCI:Dr.Zで作ってるオリジナルの10インチが2発です。 大渡:ヘエ〜そうなんだ。 俺ね〜っていうかギタリストはみんなそうだろうけど、アンプを選ぶ時はローコードを弾いたり半音がぶつかるような音を弾いて音のぶつかりがない、にごらない事をチェックするのね。 でもこれは1本1本抜ける感じでクリアーなまま、でもちょっと歪んでる、自分の好きな音だね〜..... 音がアメリカかイギリスかで言えばイギリスな感じで好きだよ! このトーン1個っていうのが楽だね! ギターの持ち替えの時、トーンで管理できるのがよいね。 シールドさして、チョットいじればいい音でるもんね。 うん、いい!いい! 気に入った。 ダイレクト感もあるし。 PCI:よくマッチレスとVOXの中間的だと言われるんですが。 大渡:そうだね、マッチレス的な使い勝手もあるし、箱も鳴ってるし、いいよ! これチューブは何本入っているの? PCI:パワー管がEL84が2本、プリ管が5751が1本と12AX7が1本、それに整流管が5Y3です。 大渡:ふ〜ん、シングルでも試してみよう! ジャズマスターに持ち替えしばらくサウンドチェック。 大渡:良いね。 やっぱ使いやすいよ、このトーンがやっぱくせ者だね。 シングルでもハムでもいけちゃう! シングルだとカリカリ、パキパキから中域が太くなったガンガン、ゴンゴンまで幅広い選択が可能だし、ハムでもブーミーというかマディな音もこれを使うと芯のある太い音のまま輪郭がはっきりした音が得られる。 歪んでも音がつぶれない、それでもってきめの細かい歪みだよね。 23万なら安いよ! でね、欲しい音って輪郭のしっかりしたLOWって重要なのね。 その点これはかなりダイレクト感もあるし、今すぐ使える感じだね。 って言うか好き、好きです! 次、このでかいの行こうか。 |
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