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角野秀行試演奏レポート

この度あのDon Grosh Custom Guitarから満を持して初のベースギターの発売となった。今回の試奏レポートは日々、数々のライブをこなし、また楽器やレコーディングの知識も豊富なTUBEの角野さんにお願いしました。

今回は日頃TUBEのレコーディングで使われている器材一式、同じく自分の弦、クルー2人で4時間をかけるセッティング、彼の今までの貴重な体験からなど、ありとあらゆる視点から切り込みを入れてみます。

まずある程度の弦高を保っている割には妙に弾きやすいですね。 ステージでは持ち替えもあるので、弦高はどんなBASSでも買った後、ある程度同じにしちゃいますけど... 裏のコンターのラインが凄く丸いですが、ここを取りあえず削っているというのではなく、何のためにあるのかが、よく考えられてあります。 ハンドメイドの強みですね。 NECKもめちゃくちゃ良いね。 音色や、鳴りを決めるポイントだし、実際に一番触る所なので重要だね。 弾きにくいとそれだけで、メンタル的に影響しちゃうしね。 ドングロのギターと同じで、フレットの角を綺麗に仕上げてるからだね。 ほら、触ってみ! と言って、彼のクルー「ジュン」に渡す。

じゃ、弦を日頃使っているのに張り替えてみようか。 それから、テンションがあまりきついのが好きじゃないから、表から貼ってね。 あ、このHEADの弦を押さえるやつは、弦張り替えるの面 倒だよね。 それとサイドジャックも、ライブだとPAに足乗せて弾いたり、走り回ったりすると当たるし、楽器一本に一個、ワイヤレスのトランスミッターを付けるので、それだけLプラグというのもなあ。 トラブルが多いですよ。 長いツアーだと。 あと、ピックガードから、弦の距離がもうちょっと狭い方が好みかなあ? でもこれは、パーソナルな問題だね。 だいたい、ルイスジョンソンなんて、俺のBASS全く弾けなかったから。<笑い>

いかにもアクティブですって音はもう流行りじゃないんですよ。 最近は。 これは電池がなくなった時の逃げとしてでは無くてパッシブの音を前向きに作っているので、好感が持てるよね。 逆にパッシブの音で十分勝負できるから、このミドルもいらないし、切り替えがつまみをひっぱるのは使いにくいし、どうも絵的にはねえ。 ライブの時さわっちゃうと歌とかの全体のバランスが狂っちゃうから。

オールドの5弦が存在してたら、こういう感じだったんでしょうね。 ほら、4弦から5弦に移る時も音質の差がほとんど無いね。 ナンカ初めて触ったのにすんなり入っていけるという、ずっと前から持っていた様な感じだね。 LOOKSも普通 でショ。 でも、古っぽいけど確実に今のテイストは持ってるね。 コンポーネントは一時期スペックや性能が良ければヨシという時代があって、でもある程度そこに行き着くと今度は、楽器本来の暖かい感じというかオールドみたいなものが求められると言うね。 

これは、「誰々さんというSTUDIOミュージシャンが使ってますよ!」なんて売り文句は使ってほしくないですよ。 例えば全くオールドと同じにしても、音とか何処か同じにはならないでしょ。 そういうもんでしょ? 楽器って。 そこにいくと、これはロックの人が、ピックでがんがんやっても良いし、そういうチョイスができると思いますね。 売る方も買う方も!

青の方が「ゴツッ」として、ロックっぽいね。 サンバーストはクリアでローの音程感がいいね。 タイトだが独特のねばりが有り、よくグルーブするし、ストラップ掛けてもバランス良いです。

圧倒的にNECKの弾き心地がいいね。 これからドンドン鳴ってくるんじゃないかなあ? 気にいってるよ。 大体、欲しいって思うから試奏レポート引き受けました。<笑い> 前から注目していたんですよね。 わはは....

角野秀行
(かくのひでゆき)

ご存知TUBEのベーシスト。10代でTUBEのベーシストとしてデビューし、海外ツアー・レコーディング共に経験豊かなベーシスト。 ハード・ソフトの両面 においても詳しい。 また若いミュージシャンからは頼れるお兄さん的存在でもある。

今回使用した機材
プリアンプには、ディメターのTUBEプリVTBP-201(旧タイプ)
(1)NEVEマイクアンプ (2)KEAN IP-777(3)DEMETER HBP-1
パワーアンプはSTEWART WORLD 1.2 スピーカーはEpipani

 

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