Jay Goreインタビュー (1/2)
ロサンゼルスのライブハウスの中でも、いいバンドしか出さないということで有名なCafe Codialeに頻繁に出演する若手ギタリストのジェイ・ゴア(Jay Gore)。多才な彼のギタープレイが好きなファンは多く、ロサンゼルスのギタリストとして、確固たる自分の生きる道を確立しつつあります。また別の角度からロスの音楽シーンを見るきっかけを与えてくれました。 (2/19/2002) ロサンゼルスでの音楽活動 PCI:先日のCafe Cordialeでのマイク・ポーカロとのショーは大変盛り上がりました。 ロサンゼルスのライブハウスではよくお見かけしますが、これまでの音楽活動のいきさつを教えて頂きたいと思います。 日本にも行った事があるそうですね。 Jay:10年程前にもう一人別のギタリストと行ったんだ。 アコギ2本で日本全国のラウンジで、約一カ月間スタンダードジャズを弾いて回ったんだ。 1991年の11月の中旬からクリスマスまで。 その時、日本は本当に美しい国だと思った。それからずっと日本へ行ってないのはとても残念なんだよ。 機会があったら何とかしてまた行きたいね。 PCI:近いうちに日本行きが実現するといいですね。 現在の主な活動はライブの仕事ですか? Jay:活動の半分はライブで、残りの半分はスタジオセッションなんだ。 レコーディングやプロデューサーの仕事もやってるよ。 PCI:先日マイク・ポーカロとのGIGを観ましたが、あれはレギュラーバンドなんですか? Jay:そう、2カ月に一回はFRIENDSというバンド名でCafe Cordialeに出てるよ。 PCI:このバンドの結成のいきさつを教えて下さい。 Jay:ドラマーのロビン・ディマジオ(Robin DiMaggio)と8年前にハリウッドのライブハウスで出会ったのがそもそものきっかけかな。 それからロビンとはずっと友達なんだ。 1年程前にロビンがBELLAというアーティストのプロデュースをやったんだ。 その時ロビンが僕にギターを弾いてくれと頼んできたんで、彼と一緒に仕事をするようになった。 スティーブ・ヴァイのスタジオで2週間程レコーディングをしたんだけど、その時のベースはマイク・ポーカロが弾いたんだよ。 この3人でジャムったりしてすっかり意気投合したんだ。 3人ですごく盛り上がったんで何かショーを演ろうっていうことになりちょうどその時2001年のNAMMショーがあったんで話がまとまったんだ。 マイクとロビンはFBTというPA機器の会社のエンドースをしてたんで、FBTのブースでプレイする事になったんだ。 それでキーボードがいるねって事になり、シェイン・オーガスト(Shane August)に声を掛けた。 彼は歌も上手いしプロデューサーとしての腕も確か。 これで4人のバンドFRIENDSができたって訳。 演奏のできがすごく良くて、観客の反応も最高だったんで定期的にCafe Cordialeに出る事になったんだよ。 ただ4人共それぞれ忙しく、マイクもTOTOのツアーやレコディングに入ると時間が取れなくなるんで4人のスケジュールを合わせるのが大変だね。 PCI:その他にFLIPSIDEというバンドでも毎月何度かCafe Cordialeに出演されていて、いつも超満員で大盛況ですね。 このバンドの話も教えて頂けますか? Jay:FLIPSIDEはもう6年以上やってるバンドなんだ。 Las VegasやLake Tahoのカジノのショーによく出演してるんだ。 R&Bやクラシックロックのスタンダードを演るバンドで、このバンドはファミリーみたいなもんで本当に楽しんで演ってるよ。 PCI:それ以外にも定期的にライブをやるバンドはありますか? Jay:いや、特に無いよ。 あとはNoriko, Chad, Jadeのライブのように、色んなミュージシャンから声が掛かったらできるだけ都合をつけてライブには出るようにしているんだ。 Chadのドラムは最高だね。 彼とは数年前Baked Potatoの毎週月曜日に演っていたJam Nightで知り合ったんだ。 僕がその日はホストだったんだよ。 そのJam Nightの企画はおもしろかったよ。毎週色んなミュージシャンと会うことができたんだ。 その時Chadと会って、彼のタイトなドラムをすごく気に入ったんだ。 PCI:Chadの話のよると、彼がロサンゼルスに引っ越してきて最初にプレイをしたギタリストはあなただったそうです。 Jay:ほんと? 彼から連絡があったら必ずスケジュールをつけて一緒にやりたいよ。 PCI:Baked Potatoでは、今でもそのJam Nightというイベントを毎週やってるんですか? Jay:いや、似たようなのを時々火曜日にやってるって聞いたけど、それはロックらしいよ。 僕達のは、R&B、ジャズ、フュージョンだった。 とにかくそこでChadと出会い、結果的にNorikoとも知り合い、彼女がミュージックダイレクターをしたJadeのライブに呼んでもらったんだ。 Jadeは近いうちにテイクオフするはずだよ。 先日Jadeのマネージャーから聞いた情報によるとね。 PCI:彼女はパワフルでした。 とても16才には見えませんよね。 Jay:ほんとだね。 そう言えば、最近また別の女性歌手でSTEELYっていう人のGIGに参加したんだけど、数カ月以内に日本やヨーロッパへのツアーの計画があるらしいので、もしかしたらその仕事で日本へ行けるかもしれない。 ただその仕事の場合は全部アコースティックギターになりそうだけどね。 PCI:それは楽しみですね。 それからボズ・スキャッグズとも一緒に仕事をしたそうですね? Jay:はい、Ally McBeal(「アリー・myラブ」というタイトルで日本でも放映したそうです。)という人気ドラマの音楽をボズ・スキャッグズがレコーディングする時に、まずドラムのロビン・ディマジオが一緒にやる事になり、ロビンが僕を推薦してくれて参加できる事になったんだ。 ボズとの仕事は大変楽しかった。 たくさんの尊敬するミュージシャンがボズと仕事をしているし、彼との仕事は僕にとって大変名誉のある事さ。 PCI:そうですね。 Jay:スライアンドファミリーストーンとも一緒にやった事もあるんだよ。 1990年から2年程彼らのレコーディングに参加してたんだ。 その頃僕は20才で、彼らとの仕事も当時の僕にとって夢のような事だった。 それからティア・カレルというアクトレス兼シンガーともよく仕事をした。 彼女はたくさんの映画に出てるよね。 PCI:色んな活動をされているんですね。 Jay:そうそう、FRIENDSで一緒にプレイしてたキーボードのシェイン・オーガストが、2年前にエドガー・ウィンターのために曲を書いてプロデュースもしたんだ。 その時僕がギターを弾いたんだよ。 PCI:シェインは幅広い活動をしているんですね。 あなたもスタジオでプロデューサーとしての仕事もされてますよね? Jay:最近プロデューサーの仕事が増えたね。 今やってるのはカントリーの女性シンガーのレコーディングで、僕が曲を書きギター、ベース、キーボードも弾いてミキシングとプロデュースもやってるんだ。 デジタルパフォーマーを使ってね。 PCI:その女性シンガーの名前は何ですか? Jay:Kari Walterっていうんだ。彼女はロスのシンガーなんだ。ナッシュビルの有名なプロデューサー、Byron Gallimoreと僕やシェインが仲がいいんで、一緒にこのプロジェクトを進めてるんだよ。 他にもデモCDを作りたいというミュージシャンの為に、僕のこのスタジオでプロデュースやミキシングもやってあげてるんだ。 PCI:デジタル機材が進歩しましたから、小さな場所でも質の良いCDが出きるようになりましたね。 Jay:そうだね。 質の良いデモテープを作るのは実はもう13才の頃からやってるんだよ。 ビッグコンソールの置いてあるスタジオで、13才の時にすべてのツマミやしくみを教わったんだ。 |
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