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Dean Parks3/3

PCI:そうですか。James Tylerも工房が我々のオフォイスの近所にあるのでよく会うんですよ。世間は本当に狭いですね。

ディーン:このTylerのギターはこの間ナッシュビルに行った時大変なことになったんですよ。 アルミのギターケースに入っていたんですが、フォークリフトに踏ん付けられて、ヘッドストックが完全に壊れてしまったんですよ。 これ見て下さい。 James Tylerが完全に修復してくれたんですよ。 

PCI:本当ですか? ネックを新しいものに交換したと思いましたが、壊れたネックを修復したんですね。 ほぼ完璧に修復されていますね。 これはすごい。 さすが、職人 James Tylerです。 その他にはどんなギターを持ってみえますか?

ディーン:先日ナッシュビルで2ハンバッキングのBaker Guitarを手にいれました。 それから、1956年のGretschの#6120も持ってます。 アコギでは、Del VeccioとDraggeをよく使います。

PCI:アンプは何を使ってみえますか?

ディーン:BoogieやMarshallを使うことが多いです。それとダンブルのアンプも持ってます。

PCI:最近はしょっちゅうナッシュビルへ行かれて仕事をされている様ですが?

ディーン:そうですね。 いいミュージシャンがたくさんむこうにもいますし、カントリーだけでなく全ての音楽に南部のベースがあり、やはり私の音楽のルーツは南部ですから惹かれるのかもしれませんね。 ナッシュビルは本当に好きな町です。

Photo by Taro Yoshida (Copyright 2002 Taro Yoshida)

PCI:日本のミュージシャンと仕事をされる計画はありませんか?

ディーン:ユーミンとは最近ニール・ステューベンハウスと一緒に仕事しましたし、また近いうちにやる予定ですよ。

PCI:そうですか。 その他最近のスタジオミュージシャン、ギタリスト、ベーシストなどで注目しているプレイヤーは誰ですか?

ディーン:そうですね。 Scott Hendersonはいいですねえ。 それから James Harah。左から読んでも右から読んでもHarah。中々うまいスタジオギタリストです。 

PCI:ベーシストは?

ディーン:Lee Sklarがいいですね。 リンダ・ロンシュタットやフィル・コリンズなどともやってましたね。Niel Stubenhouseも好きですし、それからJimmy Johnsonも大好きです。 それからナッシュビルのMichael Rohdes。それからAbraham Laborielも。 たくさんのいいプレイヤーいますね。あ、言い忘れたけど、私はJeff Beckの大ファンですよ。

PCI:そうですか。 あなたは70年代、80年代、90年代と3つの時代を現役として活躍されてこられました。 この3つの時代の音楽シーン変化について聞かせて頂けますか?

ディーン:一言で言うのは大変難しいですね。 アメリカでは色々な音楽や傾向が多様ですから。 敢えて大雑把に言うなら、70年代は60年代の音楽の発展の再生の時代とでも言いましょうか。例えば、Van HalenはLed Zeppelinの発展、再生、EaglesはBirdsの発展、再生でした。 でも誰もBeatlesの発展、再生はできませんでしたね。(笑) 

PCI:本当ですね。(笑)

ディーン:80年代にはヨーロッパの音楽の影響、ストラトのギターサウンド、コーラスなど各種エフェクターによる効果音、エコーサウンドなど色々な新しいものが台頭し混沌としましたね。 Culture ClubやDuran Duranなど新しいスタイルのバンドが出て、ナイトクラブも多くでき、音楽の楽しみ方も多様になりました。  そして、90年代には、また80年代の混沌からシンプルなサウンドに収束していった様な気がします。 ただ、全般的に言って音楽シーンは商業主義になり、本物が少なくなっている様な気がします。

PCI:そうですね。 本物のアーティストがもっと認められる様になるといいですね。 今日は本当に有り難うございました。

Photo by Taro Yoshida (Copyright 2002 Taro Yoshida)
Dean Parksの自宅にて。8/22/01