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2016年3月 8日
第1回;アメリカ音楽が大好きだからこそ考えてほしいこと
今回は超真面目な話をさせてください。
アメリカ音楽を愛する日本の皆さん、ミュージシャンの皆さん、
そして特に、ライブハウスの皆さんに真剣に考えていただきたいことです。
(私の経験からいうと日本だけじゃなくて
ヨーロッパの多くの国々もここに含めるべきなんだろうと思う)
この旗、ご存知ですか?
https://ja.wikipedia.org/.../%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%8...
コンフェデレイト・フラッグとか、南軍旗とか呼ばれる旗です。
アメリカ文化に興味があるなら
きっと何度か目にしているであろうこの旗、
ではこの旗が、当のアメリカ人達に思い浮かばせる印象が
どれだけ多岐にわたるかを、ご存知でしょうか?
非常に複雑な意味をもつ旗なのです。
お洒落だとか、ファッションだとか、インテリアだとかで、
アメリカ人でない私達が簡単に扱える旗ではないのです。
たとえば私の住むニューヨークでは、
公共の場にこの旗を見ることはまず100%ありません。
もしあったとしたら、誰かがFB等々にアップして
即ボイコット運動がおこることは確実です。
白状してしまうと、私は1992年にNYに住むまで、
この旗の持つ意味など全くわからず、
テレビ映画「爆発デューク」のダッジの屋根にあって、
レナード・スキナードはシンボルみたいに使っていて、
アメリカっぽくて男っぽくてカッコいい、
ただそんな風にしか思っていませんでした。
いままで日本やヨーロッパの各地の
ライブハウスやバーにお邪魔させていただきましたが、
この旗を、旗の大小にかかわらず、
店内に掲げていらっしゃるお店が何件かありました。
その度に「ぉおっとっと...」と動揺しましたが
敢えて何も言わずスルーしてきました。
スマホの時代です、
私が「フロムニューヨーク、ヒロ鈴木!」と紹介されて
演奏する映像が即アップされ世界中で閲覧できる時代です。
今まで私が演奏させていただいてきた日本のすべてのお店が
温かく大きなリスペクトで私を迎えてくださいました。
これからもずっと演奏させていただきたいお店ばかりです。
ですからどうかこの機会にこの旗の持つ意味を
じっくり考えていただきたいのです。
そのうえで、この旗を店内に掲げ続けるとおっしゃるのなら、
私の方からはもうこれ以上申し上げることはありません。
投稿者 hirosuzuki1 : 2016年3月 8日 11:13