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2011年09月27日

第57回;楽器を教えるということ

NYに越してきてすぐに貧乏になり(今もだけど。)、
家賃の安いアパートを探し住み始めたのが
ブルックリンの中でもかなりやばいエリアで、
そこでもやはり生活は厳しく、
藁をも掴む思いでギターのレッスンをしたことがある。

街のコインランドリーに張り紙をし生徒を募り、
最初に電話をくれた方が
「私でもBBキングのようになれますかね?」と照れくさそうに尋ねるので
「頑張って教えますから、頑張って練習しましょう!」と答えて、
やってきたその方がブラウニーマッギーそっくりの巨漢の黒人のおじさんで、
思わず「教わるのは私の方かもしれません。」と答えたのを忘れられない。

その方も含めて三人位生徒さんを持った後、
教えることをやめた。
理由は、楽器を教える作業が
自分にとっては非常に難しく、
信じられないほど体力と精神力を
消耗する作業だと痛感したから。

それから現在に至るまで、
事あるごとにレッスンの依頼が来るが、
頑なに丁重にお断りしている。

数年前に帰国したとき、
日本のブルース・ギターのパイオニア、
塩次伸二さんから
「ギターレッスンをしているから遊びに来いよ。」と連絡があった。
場所は京都のあるライブハウスで、
生徒さんは全部で20名くらいだったろうか。
塩次伸二 ギター・ジム」と銘打った
このギター教室、
ギターという楽器、
モダンアートとしてのライヴ・ミュージックを
完璧に知り尽くした塩次さんならではの、
痒いところに手の届く素晴らしいレッスンだった。
あんなに完璧なレッスンは後にも先にも見たことはなく、
生徒さんたちが本当に羨ましく思えた。

塩次さん亡き後、
この「塩次伸二 ギター・ジム」を
やはり塩次さんに師事した三人の名ギタリストが引き継いだと聞く。
一人は団篤史氏、
一人は来る11月6日午後8時、
大阪ハウリンバーでの「鈴木ヒロ 対 関西最強軍団」に
ゲスト参加予定の篠原裕氏、
そしてもう一人が同じ11月6日にレギュラーメンバーとして
わたしをサポートしてくださる田中晴之氏だ。

この御三人が引き継いだ
「塩次伸二 ギター・ジム」だから、
これは史上最強のギター教室であることは
間違いない。

おまけに、
11月最初の「塩次伸二 ギター・ジム」が、
同じ日の同じ場所で午後1時から4時まで開かれるというのだから
めちゃめちゃ濃い。
私もギタージムに乱入するつもりでいて
いまからわくわくしている。

もしあなたが
ブルースギターが上手くなりたいと思うなら、
11月6日午後1時、
ためらわずハウリンバーの門を叩くように。
そしてレッスンの後は
ためらわずそのままハウリンバーに残り、
美味しいおつまみで飲んだくれて
くだを巻きながら、
午後8時からの「鈴木ヒロ 対 関西最強軍団」を観戦するように。

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「塩次伸二 ギター・ジム」お問い合わせ先
ギタージム(京都・大阪)
basssolotaniguchi@hotmail.com 谷口
ジュニアクラス(京都)
skulldan@msn.com

http://profile.ameba.jp/hs335bluz/

***ハウリンバーでの参加メンバー***

山田晴三
京都市生まれ。14才の頃よりエレクトリック・ベースを独学で始め、
アフリカをルーツとするブルースなど世界各地の黒人音楽に影響を受ける。
ハイティーンの頃から塩次伸二他著名なミュージシャン達と数々のセッションを経験。
1985年「アプサラス」に参加、スイス・モントルー・ジャズフェスティバルに出演。
ベーシストとして活動する傍ら共鳴箱に鉄片を取り付けた
アフリカの楽器「カリンバ」を演奏する希有なミュージシャンとしても知られている。
現在も関西を中心に数多くのバンドに参加し、
フェンダーベースとカリンバを持ち替えながら
さまざまなジャンルで演奏活動をしている。

堀尾哲二
1957年、京都生まれ。3歳からピアノ、14歳からドラムを始める。
ドラムは現在に至るまで全て独学。 1976年よりライヴ活動開始。
故・塩次伸二氏のバンドに加入。1985年より活動拠点を東京に移し、
ビクター、 東芝EMIより自己のバンドによる7枚のアルバムとシングル多数を発売。
バンド活動以外にも無数のセッション、ツアー、レコーディングをこなした後、
1994年、京都にレコーディングスタジオを建設。
そこを拠点に「3つの顔」の業務をこなす。無類の犬好き。
主な共演者は、 小泉今日子、デーモン小暮、小比類巻かほる、
永井ホトケ隆、上田正樹、亀渕友香、難波弘之、クリヤマコト、ポール・ジャクソン、
小川文明、永井敏巳、 和田アキラ、高橋ゲタ夫、小島慶喜、トモ藤田、
その他、故・塩次伸二と共にミュージシャン役で映画出演が2本。
共演者に桃井かおり、奥田瑛二、内藤剛志、藤竜也等

田中晴之(G & Vo)
10代後半、塩次伸二に師事し、ブルースギターを始め、
ファッツボトルブルースバンドを結成、京都のブルースシーンで活躍する。
ファッツボトル解散後は塩次伸二らのダウンホーマーズに参加、
アルバム“OH YEAH ! ”をリリース。
その後多くのセッッションを経て、有吉シャッフルに加入、
有吉渡米までの間、多くのライブに出演する。
有吉のソロアルバム“ Piano Blue”に参加。
現在、「ハルズバンド」の他、
元憂歌団の島田和夫(Dr)、小林久人(Vo)、東ともみ(B)らとの 「OK Blues Set」、
酒井ちふみ(Vo)、堀尾哲二(Dr)、山田晴三(B)との「8823」等々へ
レギュラーメンバーとして参加し、
「AMIGO'S」等々にセッションメンバーとして参加。
また、塩次伸二氏亡き後の「塩次伸二ギタージム」を、
団篤史氏 、篠原裕氏らと共に引き継ぐ。

プラス スペシャルゲスト!

投稿者 hirosuzuki1 : 2011年09月27日 08:17

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