2009年9月 8日
E.W.S. Subtle Volume Control
こんにちは。E.W.S.です。
少々、更新間隔が空いてしまいました。すみません。
さて、今回はE.W.S.からの新製品。「E.W.S. SUBTLE VOLUME CONTROL (SVC)」をご紹介します。
本品は、あの“スコット・ヘンダーソン”とのコラボレーションで誕生したモデルです。スコットは長年、自身の手作りで同じ装置(?)を愛用していました。
この便利さを知った友人のギターリスト達から、「私も欲しい!」とのリクエストを受け、何個も手作り品を提供してきたそうです。そこで、世界中のギタリストにもっとこの品物を紹介したいという思いから、このたびE.S.W.から発売する運びとなったわけです。
スコットは、アンプのエフェクト・ループにSVCを接続しています。
すなわち、ギターからの信号は足元のエフェクト・ボードを経由してアンプのインプット・ジャックに入力されます。そしてアンプのプリ・アンプ部で(歪みなど)最終的なサウンドが決定されます。その信号をエフェクト・ループの(Send)から取り出しSVCで音量をコントロールし、エフェクト・ループの(Return)に戻すことで、いわばアンプのマスター・ボリュームを足元で操作するようにしているわけです。
もちろん、SVCの代わりにボリューム・ペダル(ロー・インピーダンス専用)でも同じ効果が可能ですが、スコットが行なっているような微妙な音量のコントロールを足でのペダル上下操作で行なうのは至難の業のようです。
その点、SVCなら水平方向での操作なので微妙な音量コントロールに向いています。反対に、大きな音量変化を瞬時に行なうのには無理があるのです。その点はスコットも承知しており、SVCの後ろ(エフェクト・ループのReturnに戻す直前)にボリューム・ペダルも接続してあり、ボリューム奏法などを行なう時にはこちらを利用しています。
スコットの使用例は以上のようなものですが、エフェクト・ループ付きにアンプを持っている方は少数派と思われます。でも、ご安心ください。SVCの使い道は自由自在です。
まず、多くのギタリストに重宝すると思われる使い方は、エフェクト・ボードの中のボリューム・ペダル(ロー・インピーダンス)の代わりに使用するというものです。
ボード内に設置されたボリューム・ペダルの用途は、ボリューム奏法などの特殊奏法を行なうというよりも、足元のエフェクター郡で決定付けたサウンドの最終的な音量調整のためが一般的でしょう。演奏スタイルによりますが、このような用途の場合、ボリューム・ペダルよりもSVCのほうが実用的かもしれません。そして何よりSVCは、ボリューム・ペダルのようにエフェクト・ボード内の場所を取ることはありません。これは、結構、重要ですよね。
それからSVC使用方法の応用として、先日、あるギタリスト様がこのような提案をしてくださいました。
その方はギターからXOTIC RC BOOSTER~XOTIC BB PREAMPと接続して、強力な歪みを得るようなセッティングにしています。
しかし、演奏中に歪み量を微妙に変化させたい時があるとのことで、RC~SVC~BBという接続をするとのことです。SVCでRCからの信号量を調整することで、BBに入力される信号量をコントロールして歪み量を微妙に変化させるというわけです。素晴らしい使用方法だと思いました。
また、別のギタリスト様からは、以下のような用途でご使用されるとのことです。その方は、あるブランドのプリ・アンプを使用しており、そこで決定したサウンドをアンプのエフェクト・ループのReturnに接続し、必要な音量を得ています。
しかし、所有されているアンプのエフェクト・ループにはReturnレベル・コントロールがないため、最終的な音量調整に不自由(音量が大きすぎ)していたのです。そこで、このSVCをプリ・アンプの後ろに接続した上でエフェクト・ループのReturnに戻したところ、音量調整が画期的に行ないやすくなったとのことです。つまり、レベル調整のないエフェクト・ループにSVCが有効利用できるわけですね。
これらは、SVCの使用法のほんの一例です。アイディア次第で私達が想定していないような画期的な使用方法を発見していただけるイことを期待しています。
では、また。
投稿者 ewsjapan : 2009年9月 8日 15:03