第14回 Lee Rocker
The rocabilly revaival trioとして有名なThe Stray Cats(ストレイ・キャッツ)のベーシストを務めたLee Rocker(リー・ロッカー)は1961年に生まれました。彼は1979年にLong Islandで学校の同級生だったBrian Setzer、Jim Phantomと共にThe Stray Catsを結成。翌年グループはLondonへ行き帰国するまでの間に"Runaway Boys""Stray Cat Strut""Rock This Town"などのトップ・テン・ヒットをイギリスで飛ばしました。バンドはまたたくまに人気が出たものの1983年に解散。 その後、RockerとPhantomはDavid Bowieと活動していたギタリスト、Earl SlickとPhantom、Rocker & Slickを結成して1985年にヒット作"Men without Shame"を発表しました。The Stray Catsは1986年に再結成されましたが、かっての栄光を取り戻すまでには至りませんでした。なおこの時期にRockerはCarl ParkinsやDave Edmunds達とも活動をしています。1992年に"Choo Choo Hot Fish"発表後、The Stray Catsは再び解散。Setzerは程なくスイング・リバイバル・ブーム到来と共にその代表的アーティストになりました。RockerはThe Stray Cats解散後ソロ活動の準備を始め、1994年に"Big Blue"を発表。そして1995年"Atomic Boogie Hour"、1998年"No Cats"、1999年"Lee Rocker Live"、2003年"Bulletproof"と順調にアルバムを発表し活動を続けています。 私が行ったライブではLee Rocker(vo,b)、Jimmy Sage(ds)、Tara Novic(g)、Brophy Dale(g)の4人で乗り乗りのロカビリーを演奏してくれました。SageはRockerと7年も活動を共にしているので2人のリズムは息が合いバッチリ。NovicはBilly Idol、DaleはPaul Rodgersなどと共演したこともある実力派。Rockerが弾くスラップ・ベースとSageが叩き出すリズム、Novic、Daleの弾く乾いたギターが一体となって繰り出されるサウンドに思わず体が動き出します。当然、会場は観客達が踊りまくりのダンスホール状態。Rockerはギターも弾けば、熱くなるとベースに乗って弾きまくったりとカッコいいの一言。身も心もホップしてしまうロカビリーって本当に楽しい音楽です。 Lee Rocker公式ホームページ 音楽びしばし写真館の今までのコラムはこちら。 |