第20回 Coco Montoya

Coco Montoya(ココ・モントーヤ)は1951年にアメリカ合衆国カリフォルニア州サンタモニカで生まれました。Montoyaは1970年代中頃には地元のロック・バンドのドラム・プレイヤーとしてクラブなどで演奏していました。ある夜、Montoyaはナイトクラブで演奏しているところを"the Iceman"ことAlbert Collins(アルバート・コリンズ)に認められて、その3ヵ月後にはCollinsのバンド・メンバーとしてPacific Northwest tourに同行することになりました。ツアーが終了した後も5年以上に渡りMontoyaとCollinsの交流は続き、その間に"the Master of the Telecaster"と呼ばれているCollinsからMontoyaはブルース・ギターの手ほどきを受けました。

Montoyaは1980年代に入るといくつかの地元バンドに参加し、時々ナイトクラブでギター・プレイヤーとして演奏するようになりました。ある日、客席にJohn Mayall(ジョン・メイオール)を見つけたMontoyaはブリティッシュ・ブルースの巨匠(Mayall)に捧げるつもりで"All Your Love"(Otis Rushの曲でBluesbreakersのアルバム「John Mayall with Eric Clapton」に収録されている)を演奏しました。その演奏があまりにも素晴らしかったのでMayallはMontoyaをthe Bluesbreakersのリード・ギタリストへ迎える事にしました。Montoyaはかってバンドに在籍したEric Clapton(エリック・クラプトン)やPeter Green(ピーター・グリーン)のように一躍注目を浴びる立場になりました。

Montoyaがthe Bluesbreakersに参加して最初に発表されたのが1985年のライブ・アルバム"Behind the Iron Curtain"です。そして、Montoyaはthe Bluesbreakersの3枚のスタジオ・アルバムに参加して、1990年代の中頃にバンドを脱退。Blind PigレーベルからJohn Mayallやギター・プレイヤーのDebbie Daviesの参加した"Gotta Mind to Travel"を1995年に発表したのをかわきりに"Ya Think I'd Know Better""Just Let Go"を発表。その後、Alligator Recordsから2000年に"Suspicion"、2002年に"Can't Look Back"を発表しました。

私はCoco Montoyaを、2004年NAMMショー会場内のDean Markley Stringsブースで撮影しました。このブースには防音が施された小さな特設スタジオがあります。そこで15人程の人たちだけがMontoyaの演奏を聴くことが出来ました。MontoyaはBluesbraekersでプレーしていたのでブルースを中心に演奏するのかと思いましたが、ブルースは1曲演奏しただけで他はR&B色の濃い豪快なアメリカン・ロックでした。Montoyaの他はベース、キーボード、ドラムスというシンプルなバンド編成ながら、狭い空間で聴くMontoyaの太いヴォーカルとギターはド迫力。スタジオ内に椅子などは無く、観客たちはスピーカーの上に腰をかけて聴いていたりと、ライブというよりレコーディングのような印象でした。(画像は全て「シャッターを押すだけ」のコンパクト・カメラで撮影したものです)

Coco Montoya公式ホームページ
http://www.cocomontoya.com/

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Photo by Hiroshi Mochizuki

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