第26回 Chuck Berry
いかなるロック・アンド・ロール・アーテイストといえども、ロックの歴史においてChuck Berry(チャック・ベリー)ほど重要な人物はいません。 彼は最も偉大な作曲家であり、最も偉大なギタリストの1人であり、最も偉大な演奏家の1人です。 もし彼がいなければBeatles(ビートルズ)、Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)、Beach Boys(ビーチボーイズ)、Bob Dylan(ボブ・ディラン)やその他無数のアーティストたちは登場していなかったかもしれません。もちろんあの有名な「Chuck Berry guitar intro」も存在していません。そしてロックの楽曲作りの歴史においても、彼がいなければ現在とは違ったものになっていたでしょう。Elvis(エルヴィス・プレスリー)はロック・アンド・ロールを多くの人たちに知らしめました。しかし、Chuck Berryはそのロック・アンド・ロールそのものを作り上げたのです。 私が行ったChuck Berryのコンサートは「Roll Over Beethoven」で始まりました。観客たちは総立ち。「Maybellene」「Carol」「Back In The USA」「Sweet Little Sixteen」「Around And Around」と次々に演奏されるロックのスタンダード。これらが全てBerryの作品なのですから改めて彼の偉大さを実感しました。Berryがあまりにも有名な「Johnny B. Good」を演奏し始めた時、自分がそのBerryからわずか2メートルくらいの所で彼を撮影している事実が信じられませんでした。Rock And Roll Musicの本家本元が目の前で演奏している。それだけで自分にとっては凄い体験でした。 Chuck Berry公式ホームページ 音楽びしばし写真館の今までのコラムはこちら。 |