今沢カゲロウです。
連日真夏日の中、“BASS NINJA TOUR 2005”がずっと続いております。 長野、松本、姫路、大阪、北見、江別、札幌、市川、横浜、東京、新潟、鹿沼、宇都宮、福岡、岩国、広島(江田島)、呉、倉敷・・・と公演し、次は横浜。 週末は、野外イベントの演奏で名古屋に行ってまいります。 お盆真っ只中の最近は、なかなか観られない高校野球とプロ野球(パリーグ)の結果を気にしながら、毎晩各地の花火大会を横目に演奏し、虫の鳴き声でその街その街の特産のバッタやセミの種類を当てっこしながら(笑)、移動したりしておりますが・・・ 8月25日(木)に、10枚目のアルバム、”FOLKS(フォークス)”(Q.I.BASE014D)がリリースされます。2004年の2月あたりからアイデアを練り始め、2004年5月にプリプロを開始。ツアーの合間に試行錯誤しながら、少しずつ曲を作っていきました。 最初にイメージしていたのは、イエスの「時間と言葉」のような、カラフルなバンドアンサンブルのアルバムでした。しかし、昨年の夏のルーマニアでのジプシーオーケストラと出会い、彼らの“どんなボロボロの楽器でも、弦が切れていても、ペグがこわれてなくなっても、工夫して極限まで弾ききる”姿勢に感銘を受けました。 そして、今までのアルバムとはまた違った意味での、6弦フレットレスベース一本の表現のさらなるレンジの拡大を目指したくなりました。それから、やはり自分自身の音楽ルーツに沿った、古いとか新しいとか関係ない、身体の中に鳴っている、唄心のある大好きなものだけをやりたくなりました。 今までオーバーダビングの時には、ジャズベースやミュージックマン5弦を使ったボトムベース、6弦フレッテッドベースを使ったアルペジオベース、タッピングベース、ハーモニクスベース、ディレイループベース×3パート、フレットレスメロディベース、ワーミーベースなど、ベース一本で作るシンフォニーの為のチャンネルをたくさん設けていましたが、今回はあまり奇をてらわずにやりました。 その分、今回はトーキングモジュレイターベースチャンネルを加え、それとユニゾンのヴォーカルラインもとりました。数箇所のギターパートは自分で弾きました。 一方で、2005年の初めに、上海から来た中国太鼓とベースの共演の話で、「たくさんの太鼓にベース一本ではレンジ的に足りないし、重低音は太鼓にぶつかるし負けてしまう」と、音を遠くに飛ばすためにベースシンセサイザーを装着。 身体に鳴っているウタそのもののようにシンプルに弾いたベースサウンドであるにもかかわらず、音色とフリークエンシー自体はずいぶん幅広いものを創り出せるようになりました。 結果的には、ハモンドオルガン、フェンダーローズ、ミュートトランペット、トロンボーン、メロトロン、クラヴィネット、ホルン、ピッコロ、ファゴット、オーボエ、合唱隊などの音色は6弦フレットレスベースを使って出しました。 パーカッションとドラムスは、ラテンとジャズと音響畑を両立しながら活躍している、アート・ハンド氏に2005年2月にお願いし、無伴奏のベースソロ曲を除き、アルバム全編で素晴らしい演奏をしていただきました。 歌物のコンガは艶っぽく、フリーフォーム曲でのベースとドラムのDUOでは、レスポンスが鋭く、引き出しの多い演奏に私も大変刺激を受けました。 私はベーストラックによってはXoticのRC BoosterとTri-logic Bass Preampを使用し、アルペジオトラックとミュージックマン以外の全てのベースにKTSのチタンパーツを使用。弦はベース、ギター、全てArkayを使いました。 こちらで少しだけ試聴できます。 このアルバムの発売を記念したツアーも、国内外で年末年始をまたいでずっと続きます。 お近くの街に来たさいには、是非足を運んでください。楽しいですよ。 8月28日(日) 8月29日(月) 8月31日(水) 9月1日(木) 9月2日(金) 9月3日(土) 9月4日(日) 9月5日(月) 9月7日(水) 9月8日(木) 9月9日(金) 9月10日(土) 9月11日(日) 今沢カゲロウ/Quagero
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