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2010年12月 6日

第42回 コラボレーションの理想的なアプローチ

なんだか仰々しいタイトルですが日本から帰ってきてから一月、あんまり音楽する時間がなかったので近況というが現状報告を。

今レコーディング中の曲は10分強という僕にとって一番長い大作ですがこれからもっとプログの分野にのめり込みたいと思っている僕にとってこれをまとめられるか、というのがいい挑戦だと思っています。 3年前に出したファーストアルバムは僕が何から何まで全部一人でやったんですが、これはセカンドへ向けての最初の一歩として、今回は他の人とコラボレーションしたいと考えていました。

ちょうど折よく、前に働いていたラジオ局の知り合いのプログラマーが実はかなり真剣に取り組んでいるベーシストだと発見。彼とはウェブの仕事を少し一緒にしたことがあったんですが、座って音楽の話をしてみるとかなり馬があいそう。 なにより、ベースという楽器に真摯な姿勢で取り組んでいるその心意気が好きになりました。 僕もなんでミュージシャンになりたいかというそもそもの始まりはやっぱりギターが好きだからですからね。

さて、コラボするにあたりどうアプローチしようかな、と考えていたんですが、とりあえずあまりあれこれ指示しないで、コード進行とかスケールとかギターがどんなことをしているのかを理解できるようチャートを送って「とにかく自分で良いと思うパートをアレンジして弾いてみてくれ」と頼むことにしました。

僕は作曲の勉強もしたことがあるので曲を書いているときでもギター以外のパートがよく頭に浮かぶんですが、経験からいうとバンドでもリーダーが一人で他のメンバーにああ弾けこう弾けという、いわゆるクラシックの指揮者(?)タイプのアプローチはバンドではうまくいかないんではないかと考えていました。 僕ももともとそうしたがるタイプなんですが、腕がたってクリエイティブなミュージシャンほどやはりあれこれ指図されるとうっとうしく感じるようです。 僕も実際他の人のプロジェクトに参加してもそうでしたし。 そうではなくてやはり感性がある程度通じる人を探して来て、あとは曲を書いている方も細かくアレンジしすぎないところにとどめておいて、「どう思う?」と話しながら共同制作で進めていく方がよりお互いに満足できるアプローチなんではないかと考えるようになりました。

ので、今回はレコーディングセッションを2回にわけて、最初はとにかく僕からほとんど指示なしで彼の感じたように弾いてもらう。で、それをしばらくの間聴いてその後お互いに直したいところを2回目に直す、という方法をとることにしました。

はたしてどうなるでしょうか? 来月までには少なくとも一回目のセッションは終わっているはずなので報告しますね。

投稿者 ari : 2010年12月 6日 12:09