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2010年8月 2日

第38回 パートタイムで追う夢

PCIの皆さんご無沙汰です。 いかがでしょうか?

僕は前回投稿した時に、プロデュースや映画作曲など「仕事としての音楽」の追求をやめて、自分の原点である「ギターで好きな音楽を創る」というところへ戻ろうとしていると書きました。 それから早いもので一年近くたちました。

その後僕の周りの環境もかわり、ウェブのプログラマーとして新しいフルタイムの仕事にありついてやはり一年たったんですが、今度の仕事は僕にとって今までで最高の仕事で、とにかく環境が断然いいんです。 

まずなんと言っても一番大きいのがテレコミューティングできることで、オンラインの仕事ですから高速インターネットつながれればどこからでも仕事できるし、仕事していもいいということ。 僕は週2回半日ずつ職場に顔を出せばいいことになっています。 ので、それ以外の時は自分の音楽用のスタジオで仕事してますが、仕事の合間にギターの練習したり、仕事している最中でもスタジオのモニターで大音量で音楽を聴いたりと自分でしたいことができるんです。 さらに与えられた仕事さえこなしていれば週きっちり40時間働く必要ない、ということ。「40時間」という規定で計られるんではなくて仕事の内容を求められるわけで、締め切り前にちゃんと仕事を提出していれば勤務時間などは(まあたいていは他の人も働いている普通の営業時間内に働くにしても)いつ、どのくらいでも構わないということ。

なので音楽を仕事として追求していたときよりももっと自分勝手にできて、なおかつ収入も安定しているという理想的な環境を見つけることができました。

ので今後の展望としては、
1 今の仕事に数年落ち着いてしっかり稼ぐ
2 仕事の合間に自分の好きな音楽を創る
3 録音した曲を自分のウェブサイトで発表し、興味のある人のメールのアドレスを集める
4 メーリングリスト登録者の数が多くなったらファンとの交流の中から自分の音楽活動で収入、持続をする方法がないか模索する

という段取りでいこうと思っています。 

日本ではオンライン事業がどういうものが出て来ているのか僕にはわからないのですが、こちら英語圏ではブログマーケティング、メールマーケティングというのはかなり確立されたビジネスモデルで、早い話がアクセスの多いサイトをつくる、もしくはコンタクトしてもいいという許可のあるメールを多く集めればそれを元に収入を得るということができるわけです。 日本語圏は小さいのでお小遣い稼ぎのような感じかもしれませんが、英語圏ではそうしてかなり成功している事業家、個人業者、ブロガーなどがかなり出て来ています。 僕もその後に続きたいというのが本音ですが、しかし今の状況で充分家族の経済の基盤と自分の好きな音楽をやるということができてしまうので、はっきりいって現状維持さえできれば自分はかなり幸せに生きていけてしまうんです。(笑) のであとはコツコツできる範囲の小さなことを積み上げていって、あわよくばそれが何かもっと大きなものに育てられればいいな、という感じで考えています。

ので向こう少なくとも2、3年は自前で好きな音楽を創り、それを無料で配布することによって自分の音楽を好いてくれる人たちに出会いたいとそう考えています。 この間収入は他でまかなうので音楽からお金を稼ぐことは全く考えず、ただ単により多くのファンに出会いたいという意図で活動します。 はっきりいってこの音楽とビジネスの関係をしばらく断つという姿勢は、そうでなくて最初から音楽を売ろうというやり方よりもっとシンプルで目標が明確なんで、ブレずによりコツコツやれるんではないかと思っています。

というわけで僕のコラム、今後は月一で活動状況を報告するという形で再会したいと思います。 

ではまた来月。

投稿者 ari : 2010年8月 2日 05:15