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2009年1月14日

第26回 リスクとは?

明けましておめでとうございます。 今年もよろしく!

さて、僕は昨年半ばから自分の音楽とネットに関するノウハウを生かしてネットビジネスを起業すべく色々模索しておりますが、その間色々と「リスク」について考えさせられることがあります。

リスクとは、要するに危険なことの起こる確立ですね。

お金と仕事に関しては、大抵の人はリスクはよくない、というかどんなことをしても回避するものと考えることが多いと思います。 僕の育った過程も父が長年サラリーマンだったものですからしっかり教育を受けて安定した職につくというプランがよいものと考える風潮もありました。

しかし、実は僕の両親は40代半ばで方向転換する決意をし、(もともとクリスチャンだったので)2人とも神学校に通い牧師になったんですね。 経済的な観点からいうと、これほどリスクの大きい話はありません。 父などは結果的に25年勤めた会社を辞めることになったわけですから。 横浜に持っていた家も手放し、それまでたまった資産も減る一方の生活になったわけです。

長いキャリアの中で一番収入の多くなる時期を目前してなぜ2人はそんな行動をとったのでしょうか? 僕には2人の気持ちを代弁することはできませんが、やはり自分の信じてる道を歩みたいと思った結果ではないかと思います。

運命とは不思議なもので父が退職した数年後には日本全体が経済危機に陥り、会社もリストラが続き父の同期の人たちも子会社へ飛ばされるなど、思惑通りに物事が進まなかった人たちが多かったようです。 

未来というのは不透明なものです。 一見安定している、リスクのないように見えることも実はそうでないということは大いにありえるわけです。 どんな道を選択しようとも、根本的には人生とはリスクと切って切り離せないものです。 どの道が確率的にいってそれが大きいか少ないか、それだけの違いです。 道の真ん中を歩いたら車にはなれられる可能性が高いですが、横の歩道を歩いていたらその可能性がゼロになるということはありません。

大会社のサラリーマンになって高収入を得るのはいいですが、激務で体が弱くなり、大病をわずらったり鬱病になったり、過労死してしまう。 経済的にはリスクが少ない選択をしたつもりでも、実はそういう具合の別の面でのリスクに置き換えているだけのときもあります。

どの道を歩いてもリスクがあるという現実。 それを考えた場合、どんな代償を払ってでもリスクを最小限にとどめるというのが本当に常に得策なのでしょうか?

僕は理想的な選択は、リスクとその見返りのバランスだと考えます。

音楽のように、やっていると幸せに過ごせること。 そういう見返りはお金では買えない、というか買いにくいものです。 僕の場合、どんなに高い給料もらっても音楽やってる時間がないんでしたら意味がありません。 経済的に安定した生活をしたいとは思いますが、少しくらいなら不安定になってでも音楽をやっていたいと思います。

またどの道リスクは存在するなら、時にはリスクはあるけれど見返りも大きい選択に賭けてみることもありだと思います。 なぜなら、リスクなしでの成功はありえないですし、またリスクというのは経験と教育によって縮小できるものだからです。

教育といっても、残念ながら学校の教育ではありません。 例えば、古来のように弟子入りしたりプロの見習いになる。 そして現場の空気をすり、自分尾の歩みたいと思っている道をすでに歩いている人からの助言をこうむる。 これが本当に生きる教育だと思います。

ので、僕も今お金を払ってでもそういう人たちに接して、色々ノウハウを伝授してもらうことにしています。 

また、選択するときには、リスクも含めて熟考して、自分で信じられる道を選ぼうと努力します。 

どんな道を選んでも困難はありますし、リスクもともないます。 

でも自分で本当に信じて選んだ道を歩んでいる人は困難にも危険にも耐えられる力があるんです。

そういう選択を毎回するのは難しいですが、でも特に人生の大きな選択においてはそうした決断をしたいものです。

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投稿者 ari : 2009年1月14日 14:30