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2008年11月 7日

第24回 アドバイスは本当のエクスパートからだけ

何事についても、うまくやりたい、正しい選択をしようと思ったら、他の人からのアドバイスに耳を傾けるのは大事なことです。

でもここで肝心なのは、アドバイザーが本物のエクスパートであること。

例えば「音楽を職業にしたい」というとするでしょう。 するとお父さんかお母さんが「そんなことできっこない」という返事をする。 「そんなかなわぬ夢をみないで、もっと現実的になりなさい。」てな具合で。

うちの親もそうはっきりとはいいませんでしたが、僕の夢に対して返って来る反応はいつも曖昧というか、応援したいという気持ちと不安とが混ざり合ったぼんやりとしたものでした。

でも現実には音楽で食べてる人はいるわけですから「不可能」というのは不正確なわけです。

で、誰の親御さんにしても、個人的に音楽で食べてる人を知ってて、その人がどんな才能を持っててどういう教育を受けてどんな努力をしてその職業についたのか知っているのでなければ闇雲にただ「できっこない」というのは全く当てになる意見ではありません。

もっと突っ込んだ例えを出すと、ギターの先生、またバークリー音楽院みたいなところで教えている教授達。 彼らは楽器の演奏とそれを教えることには長けていますが、彼らに「アーティストになりたいんだけど」という質問をしても駄目です。 だって彼らは「先生」であって「レコーディングアーティスト」ではないからです。 そうである人、そうだったことのある人もいますが、大半はそうではありません。 

アーティストになるんでしたらアーティストである人を見つけてアドバイスを乞いましょう。 そういう人が見つからなかったら、インタビューなどを読みあさって使える情報を探すのもまあ悪くないです。 本人に訊くのが一番理想的ですが。

同じように、こちらでビジネススクールに行っても、教授には起業の質問はするなといいます。 自分でビジネスを立ち上げ、運営した経験がある人もいますが、大半の人は学問だけやって教授になった人たちなんですね。 現実にビジネスやるノウハウがあるとは限らないわけなんです。

ただアドバイスで難しいのは他の人がやってうまくいったことが真似をしたら必ずしもうまくいくかというと決してそうではないということ。 アドバイスを鵜呑みにすればいいわけではないんですね。 ので、やはり「使える」アドバイスが欲しいんでしたらなるべく、自分のやりたいと思ってることと似てることをすでにやってる人を見つけるのがいいです。

よかれと思って助言してくれる人は大勢います。 でもアドバイスが欲しかったら、その質問に対する本当の答えを知っている人だけに耳を傾けて、他の人は聞き流しましょう。 (笑)


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投稿者 ari : 07:53