2008年8月22日
第19回 自分を世界に発信
今、音楽のレビューのサイトを立ち上げる準備をしています。 英語でですけど。
何でそんなことをしてるのかって?
根本的にいうと、それはやっぱり自分の音楽を世間に広めるためです。
でも自分の音楽の評論をするわけではもちろんありません。 他のアーティストのアルバムの批評をするわけです。 有名なアーティストとかインディーアーティストの批評を軒並みするんではなくて、自分の好きな音楽だけを選んで評論します。 前者は雑誌とか他のサイトでいっぱいやってますからね。
なんでそういうことをするのか? それは自分というミュージシャンの好み、声を発信することにより、それと似たような好みのあるユーザーを惹きつける。そういう狙いを持っています。
個人でブログをやることは簡単ですが、問題なのは大抵の個人サイトはまず書き物の質というかクオリティーが低く、また日記調のブログでは僕という人間をまず最初に知っている人でないと興味もって読んでくれません。
でもプロ調なしっかりしたレビューを定期的に投稿することにより、Googleなんかの検索エンジンに載るようになると要するに僕が好きなアーティストが好きな他の人たちが寄って来るようになるわけです。
そういう人たちが僕という人間の好みに共感してくれれば、例えばこの人は他に何聴いているのか、こいつのつくってる音楽はどんなのか、とか興味を持ってくれるんでは、そう考えています。
自分の好み、自分の主張を発信することにより、同調する人を引き寄せるわけですね。 これは音楽ではなくても他の分野にも当てはまることです。
これからの時代はますます情報過多になってきます。 そうすると、実は貴重になってくるのは全ての情報を集めることではなくて、情報を集めて整理して、重要な部分だけをまとめてくれる、そういう機関とかサービスがほしくなるんではないかと僕は思っているわけです。
今では皆無になってしまいましたが、昔だと例えばラジオのDJなんか、「この人の選曲が好き」だから聴くこともあったわけですね。これと同じなんです。 音楽に関していうと、デジタル化で自称アーティストがごまんと増えたわけなんですが、そのあまたある中からいいのを自分で見つけようと思っても、探すのに時間がかかるでしょう? これに対して大抵の音楽サイトは聴衆全体というか、要するに多くの人が好きな音楽をピックアップして大々的にフィーチャーしたりするんですが、でもこれもはっきりいって当てにならないです。 なんでかって、「人気のある音楽」が必ずしも「自分の好きな音楽」とは限らないわけですから。 音楽の好みほど多様化しているものもないわけすから、「このアーティストは人気があるから」という理由でチェックはしてみても、それが必ずしも自分の好みにそうものかどうか全くわからないんですね。
僕なんかも好みが少しマニアックというか、本当に有名な大物アーティストは大抵あんまり気に入らないことが多いわけですから(もちろん例外はありますが)新しいアーティストを発掘しようと思うと一苦労です。 なので自分の好みを世界に発信することにより、似たような好みの人と友達になり、発掘した音楽の話をしたり、とそうなれたらいいと思います。 まあ1、2年は軽くかかると思いますが。 そういうことをする音楽情報サイトもありますが、僕の場合はそのまた下に自分の音楽にも興味を持ってもらいたいという魂胆があるので(笑)他のファン向けのサイトにいくことも考えてはいますが自分でブログサイトつくるのが一番自由がきいていいわけなんです。
日本でも例えばアマチュアでもサッカーの試合みて批判するブログを書いている人とかいるでしょう? 読みがいのあるものを定期的に持続させている人のところにはやっぱり同感する人が集まってくるものです。 これを音楽に応用させるわけですね。
どうでしょう。 うまくいくと思いますか?
やってみて再来年くらいまで続いたらレポートしますね。 (笑)
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投稿者 ari : 11:18
2008年8月 8日
第18回 作曲って教えられるもの?
最近親しい友人が "Why don't you teach songwriting?" (ソングライティングを教えたら?)というのでふと考えてしまいました。
(厳密にいうとソングライティングは作曲、作詞、それから編曲の分野まで入っていってしまうのでこれからもソングライティングと表記しますね。)
例えば、いいメロディーの作り方を教えられるか? と考えた場合、教えられないような気がします。
いいメロディーがあるんだけど、どうやって曲としてまとめていいか、それは教えられます。
でも素材のところはどうでしょう? インスピレーションというか、ひらめきやアイデアというのはそれを「受け取りやすい状態」に自分を置くことはできても、自分でも思ったように作り出せないというのが現実。 「今日はヒットを一曲」と思って書ければ苦労しないですよね。
ぱっと検索したところ、ソングライティングの教本ってなかなかないようにみえます。 理論はもちろん教えられるんですけど。
そもそも「いい曲」ということの定義すらできないし。
そうやって考えていたら、昨日面白い例えを思いつきました。
我々みんな一人ずつ、絵を描く道具を持って生まれてくると想像しましょう。 それは鉛筆かもしれないし、チョークかもしれないし、サインペンや筆と絵の具、クレヨンかもしれない。 中には書き心地抜群でちょっとなでるだけで鮮明な線を描いてくれるものや、鮮やかな色を簡単に演出する道具もあるでしょう。
でも大半はちょっといびつであんまり書きやすくない道具なんですね。 まっすぐに線を書こうとしても曲がってしまったりするし、色も多彩にはできない。
でも頑張って生まれついた道具を使って絵を描こうとしてるうちに、自分の道具の癖というか、長所短所がわかってきます。 できることは限られているんだけど、その道具でしかできない、その道具だと簡単にできることが見えてきます。 他の人と同じような絵は書けないんだけど、自分のいびつな道具でもそれをどう活用して絵を描けばいいのかわかってきます。 自分の道具の使い方が上手になるんですね。
結果としてできた絵が大衆がみて「いい」と感じるかどうかは別問題。 でも描いた本人が見て「僕の道具でできる範囲では最大限」の絵を描くことは可能だと思うんですね。 自分の道具の特性と限界というものを正直に見つめた上でなら、の話ですけど。
これはソングライティングと、あとシンガーの場合、自分の声。 両方に当てはまると思うんですね。
僕がいっくら背伸びしてもオペラ歌手にはなれません。 Freddie Mercury のようには歌えません。 でも自分の声を使って自分なりにうまく歌えるようにはなるはずです。 もちろん自分の声にあった曲を歌わなくてはいけないですけど。
曲作りも同じかな、と考えます。 才能というか、人の持ってきた器というものは変えられない、教えられないものがあります。 でも才能を引き出す、器を満たすということは教えられます。
ヒット曲を確実に書く、というような教本などもありますけど、それは傲慢というか、そんな方程式がないから音楽業界は難しいわけですし、また楽しいわけでもあります。
僕はヒット曲を書くことは教えられません。 ビートルズのような曲を書くことは教えられません。
でもあなたが自分の能力を最大限に引き出して、それを反映した曲を創れるようになるか、それはお手伝いできると思うんですね。
また、ヒットになる曲にしても、道具の使い方がうまくないとヒットになる可能性もないんですね。 要するに、自分の道具をある程度うまく使いこなして、曲としてまとまりのあるものを書く。 それができて初めて曲とはヒットにもなりえる可能性が生まれるわけなんです。 才能のある人でもそれをちゃんと形にまとめられなければその才能は片鱗だけで満開しないわけなんです。
どうでしょう、読者の皆さん。 僕がトモ藤田さんのように通信講座でのソングライティング·コーチを始めたとしたら、興味がありますか? 僕の定義での「いい曲」を書くテクニックを教えるんではなくて、あなたが思い描く「いい曲」とはどんなもので、どういうアプローチをしたらそれが書けるようになるのか、それを一緒に模索していく、そういう方向です。 ですからteacherではなくてcoachもしくはmentorという言葉の方が正しいと思うんですが。
まだやると決めたわけではありませんし、値段のことなんかもありますから「興味がある」と言われても最終的に僕と師事すると決めなくてももちろん構いません。 でもあなたがやるかやらないかは別として、「面白そうだ」か「それはいいアイデア」だと思ったら是非下記のコメントかMixiか何かで一言教えて下さい。
どうぞよろしく。
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投稿者 ari : 08:08