NAMM Summer Session 7月20日から22日までの3日間、NAMM Summer Sessionがテネシー州ナッシュビル・コンベンションセンターで開催されました。 1月のアナハイムの展示会に比べるとはるかに規模は小さいのですが、そこはそれ、音楽の町ナッシュビルです。 思いきって行ってみることにしました。 そしてショーの後、オハイオ州クリーブランドのDr.Z Amplifier, メリーランド州バルチモアのBarber Electronics、ミズリー州セントルイスのSIBと3MS、そして最後にテキサス州ダラスのBlack Cat Products を訪問。 改めてアメリカの広さを再認識することになりました。 少々がっかりのコンベンション 展示会そのものは、LAのものと比べてしまうと入場者の数が少なくはっきり言ってしょぼいものでした。特にプロオーディオ部門のブースは別のアリーナという建物にてまとめられていたのですが、最終日である3日目には歩いている人はほとんど全員展示ブースの人ばかり。どのブースでもこれでは出展の経費が出ないと愚痴る始末でした。そんななかでもこれはと思うユニークな代物、ブースなどを取材してきました。写真はこちらをどうぞ。 ナッシュビルの街巡り ナッシュビルのダウンタウンは小さく、一日で歩いて回れるほどの規模でとにかくこの時期蒸し暑い。(乾燥しているLAに住んでいるのでよけいそう感じるのかも。) でも本当に音楽の町だと再認識。 実はナッシュビルはカントリーの町だとばかり思ってたんですが、当サイトで連載コラムを書いてくれている Kiwamu Stewart氏によると(彼の連載コラムはこちら)、それは観光客向けの仮の姿で、実はあらゆる音楽の高い水準のものが聴ける町であると。 実際それを目の当たりにしたのは夜、街に繰り出した時でした。 ナッシュビルのライヴ事情 まず、一晩目。 ALL STAR GUITAR NIGHTというのが、有名なクラブ "WILDHORSE SALOON" というクラブで20日に開催されました。午後6時から夜中の1時過ぎまで、大御所のギタリストから最近のギタリストまで延々と交替で弾きまくり。 Steve Cropper, Nokie Edwards, Johnny Hiland, Jim Hurst, Seymour Duncan, Phil Keaggy, Eric Weissberg, Tommy Emmanauel, John Sebastian, Muriel Anderson。 最後までずっと満員で楽しい一夜でした。 特に Tommy Emmanauelのテクと、Steve CropperのDock of the Bayの弾き語り、ソロは大感激! ところがここだけの話だけど、Steve CropperがDock of the Bayを終え大歓声を受け、"Thank you, Otis!" って言った時、ナッシュビルの音楽関係者のある人が一言ぽつりと、「そりゃOtis には有り難うだよね。 Dock of the Bayを一緒にOtis Reddingと作ったSteve Cropperとして今でも悠々自適の身分だけど、本当は99% Otis の作品なのに。 死人に口無しだもね。」と、 あまり大きな声では言えない裏話でした(笑)。 二晩目。 NAMMの展示会場でたまたまPCIの仲間の一人、ナッシュビルのスタジオベーシストとして第一人者のマイケル・ローズと会い、今晩ギグやるのでおいでよと招待される。 彼のギグなら間違い無いこと判っているので早速行ってみる。 300人位は入れるクラブで、DEL
BEATLESという即席バンドを凄腕スタジオミュージシャン達が組んで、ビートルズソングを演ってくれた。 ビートルズはレコードでしか聴いたことが無いので、これだけかっちりした演奏で迫力満点にライブで演ってもらうだけで、もう感謝感激! ステージ前では40は越えているおばちゃんやおじちゃんがゴーゴーを何時間も踊りっぱなし。 そのうち彼等の娘や息子達、ティーンエイジャーも参加し親子2代でビートルズで踊りまくり。 老若男女、一人一人がてんでばらばらに踊り、ステージ上の凄腕スタジオミュージシャン達と300人の観客が時や国籍や人種や年齢を忘れて歓喜した一晩でした。 これがライブの原点。 ナッシュビルの人達にとって音楽はもはや生活の一部なんでしょう。 さてそれから冒頭に述べた様に各メーカーめぐりの強行軍となった訳ですが、その報告は近いうちにProductsかTipsのページでしますのでお楽しみに! 色々な人達の思い入れがそれぞれの製品にはあるんです。 やはりデジタルな社会になっても、人間はアナログなんだと、そしてアナログな人間だからこそできる製品、音楽、その本物の素晴らしさをPCIは伝えていくんだと使命を改めて確認する旅となりました。 最後に、セントルイスからダラスへ行く時、4時間かけてたまたま15人乗り位のプロペラ機に乗る機会がありました。 |
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